東北の桜名所に魅せられて～一度は行ってみたいお花見スポット～

厳冬の東北には、国内屈指の桜名所が点在しています。桜の開花時期には各地でイベントも開催され、観光客やお花見に訪れる人たちで辺りはにぎやかな春ムードに変わります。

今回は、東北でおすすめの桜の名所を一挙にご紹介します。

参照元：2024年のさくらの開花状況｜気象庁

桜が見ごろを迎える時期は、各観光スポットで美しい桜景色を見られます。桜と建造物のコントラスト、桜がもたらす風情などを楽しみながら、東北観光を満喫しましょう。

弘前公園は、1895年に一般公開された城址公園です。現在では弘前市のシンボルとして愛され、毎年春に開催される「弘前さくらまつり」では大勢の観光客や花見客でにぎわいます。

「弘前さくらまつり」の開催期間中は、時間帯によって異なる春の景観を楽しむことができます。朝は「本丸」で桜と岩木山の眺めを、日の出後には「外濠の花筏（はないかだ）」で幻想的な空間を、昼には中濠観光舟や約200店の露店などが立ち並ぶ祭りの雰囲気を楽しめます。

また、西濠の春陽橋から見るライトアップは圧巻です。日本一太いソメイヨシノのライトアップなど、ここでしか見られない幻想的な桜景色を見れば、一生の思い出になるでしょう。

北上展勝地（北上市立公園展勝地）は、珊瑚橋から約2kmの桜並木が続く桜の名所です。「さくらの名所100選」「みちのく三大桜名所」にも数えられる北上展勝地では、開花時期になると約150種、約1万本の桜が咲き誇る圧巻の景色を見られます。

カスミザクラが咲く5月上旬は、北上川上空を泳ぐ鯉のぼりと桜の共演を楽しみましょう。また、例年4月から5月の間に開催される「北上展勝地さくらまつり」では、観光馬車に乗ってノスタルジックな花見を楽しむことも可能です。観光遊覧船や渡し舟など風情ある楽しみ方もできるため、観光を兼ねた花見をしてみたい方は、ぜひ足を運んではいかがでしょうか。

なお、夜には、桜並木のライトアップが実施されます。昼とは異なる幻想的な桜景色が堪能できるので、時間をあわせて夜に訪れてみるのもおすすめです。

花見山は、福島の桃源郷と称される花見スポットです。春には日本全国から花見客が訪れる福島屈指の観光名所として知られています。

桜の開花シーズンは、ウメやレンギョウなど春の訪れを告げる花木が咲き誇り、ソメイヨシノだけにとどまらない華やかな景色を楽しめます。晴天時は、桜の背景に「吾妻連峰」や「安達太良連峰」を望むことができ、福島県の雄大な自然を堪能できるでしょう。

また、花見山には所要時間の異なる散策コースが整備されています。旅行の予定に合わせて公園内を散策すれば、花見だけでなくアウトドアなひとときが楽しめるのも魅力です。

三春滝桜は、1922年、桜の木としては日本で初めて天然記念物に指定された名木です。2022年をもって100周年を迎え、樹齢は1,000年（推定）を超えるといわれています。

ベニシダレザクラに分類される三春滝桜は、高さ13.5メートル、根回り11.3メートルの巨木です。枝張りは幹から東に11.0メートル、西に14.0メートル、南に14.5メートル、北に5.5メートルも広がり、開花時には単独でも大迫力の桜を見せます。

夜にはライトアップが行なわれ、昼間の迫力とは異なる幻想的な姿を見られる点も魅力です。岐阜県の「根尾谷淡墨桜（ねおだにうすずみざくら）」、山梨県の「山高神代桜（やまたかじんだいざくら）」にならぶ日本三大桜の一つにも数えられ、訪れる人を魅了し続けています。

置賜さくら回廊は、約43キロメートル続く桜観光ルートです。山形県南部に位置し、赤湯温泉から白鷹町の荒砥にかけて桜並木が続いています。

回廊内には「日本のさくら名所100選」に選出された「鳥帽子山千本桜（南陽市）」や、国指定天然記念物「伊佐沢の久保桜」「草岡の大明神桜」、県指定天然記念物「薬師桜（白鷹町）」などの名木が約20ヵ所に点在しています。樹齢1,200年を超える古木も多くあり、圧巻の花見を堪能できるでしょう。

一部のエリアではライトアップが実施され、夜桜も見られます。南陽市の「南湯駅」、長井市の「長井駅」、白鷹町の「荒砥駅」から出発する自由散策コースを歩けば、置賜さくら回廊の花見と合わせて春のウォーキングを楽しめます。

白石川は、雪の残る蔵王連峰を背にソメイヨシノの桜並木を歩ける桜の観光スポットです。大河原町の象徴と称される「一目千本桜」は、ここでしか見ることができません。白石川の澄んだ青と千本桜のコントラストを楽しみながら、東北の絶景を堪能しましょう。

また、「おおがわら桜まつり」の開催期間中に味わえる「お花見弁当」は、白石川を訪れる際にチェックしておきたい隠れた花見グルメです。お花見屋形船の運行や出店もあり、まつりムードが高まる春の白石川は観光にぴったりのスポットとなっています。

白石川は、夜に訪れるのもおすすめです。LEDによる桜のライトアップが行なわれるため、昼の活気あふれる景色とは、また違った幻想的なひとときを過ごせます。

数々の絶景も見ることができる東北は、魅力的な花見スポットがたくさんあります。東北の桜は、例年4月から5月に見ごろを迎え、行楽も楽しみやすい時期です。桜の名所ではイベントも開催され、屋台も多く出ているスポットがあるため、目的にあわせて訪れるスポットを選んでみてください。

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