全国でも指折りの桜スポットとして知られる弘前公園は、角館(秋田県仙北市)、北上展勝地(岩手県北上市)にならぶ「みちのく三大桜名所」の一つです。毎年春には、約49万2千平方メートルにもおよぶ広大な園内で「弘前さくらまつり」が開催されます。濠の水面に流れる桜の花びらや桜のトンネル、夜のライトアップなど見どころ満載の祭りを堪能しましょう。
今回は、弘前さくらまつりの楽しみ方や見どころなどお役立ち情報を一挙に公開します。
弘前さくらまつりとは、青森県弘前市の弘前公園全域で毎年4月から5月にかけて開催される桜イベントです。桜シーズンには、ソメイヨシノをはじめ、約50種類2,600本もの桜が咲き誇り、全国から200万人を超える観光客が訪れます。
弘前さくらまつりは2018年(平成30年)で開催100周年を迎えました。第1回の「観桜会(旧名称)」は1918年(大正7年)に開催され、以降、弘前の一大桜イベントとして今日まで親しまれています。
弘前さくらまつりの開催時期は、毎年4月中旬から5月上旬です。開催日程は年度により異なり、2023年は4月21(金)~5月5日(金)の15日間の開催が予定されています。
開催時期は変更となる可能性もあるため、公式ホームページの情報を事前に確認しましょう。桜の早咲きに対応し、通常よりも早い「準まつり体制期間」が設けられる場合もあります。
弘前さくらまつりの会場となる弘前公園へは、JR「弘前駅」から路線バスやタクシー、徒歩でアクセスできます。タクシーの場合は約10分、徒歩の場合は約30分かかります。JR「弘前駅」へは、東北・北海道新幹線が停車するJR「新青森駅」から在来線で、30~40分です。また、JR「秋田駅」~JR「弘前駅」間は弘前さくらまつりの開催にともなう臨時列車も運行します。
弘前さくらまつりで利用できる駐車場には、弘前公園周辺に多数存在する有料駐車場のほか、「さくらまつり無料臨時駐車場」と「市営駐車場」があります。駐車場所により利用料金や開放時間が異なるため、利用予定があれば駐車場情報を確認しておきましょう。
なお、弘前さくらまつりの開催期間中は、弘前公園周辺の混雑や道路の渋滞が予想されます。時間に余裕をもって弘前さくらまつりを楽しみたい方は、公共交通機関の利用も検討しましょう。
参照元:さくらまつり交通情報
弘前さくらまつりは無料で楽しめますが、弘前公園内の一部(弘前城本丸・北の郭、弘前城植物園)は有料区域となり、入園料金がかかります。
入園料金は各場所でおとな(高校生以上)、こども(小、中学生)それぞれにかかるため、弘前城の観光も楽しむ場合は入園料金を用意しておきましょう。
参照元:弘前さくらまつり
弘前公園内にはフォトスポットも多く存在します。数あるフォトスポットから、おすすめのフォトスポットをご紹介します。
西の郭と市街地をつなぐ春陽橋付近は、美しい桜並木や、鮮やかな橋と桜のベストショットを撮れる人気のフォトスポットです。満開の桜が水鏡に映る様子や、ライトアップ時の幻想的な景色も見逃せません。
弘前公園の西濠沿いに続く桜並木です。通路の左右から散策路を囲うように咲きほこる桜の迫力は圧巻です。桜吹雪の舞う桜のトンネルをゆっくり散策しましょう。
本丸の展望台からは、裾野まで見える岩木山の景色を一望できます。障害物がほとんどないため、カメラ初心者でも美しい写真を撮れるでしょう。岩木山と桜を一緒に撮るには、展望台からやや離れ、画角に桜も収まるように引きで撮影するのがポイントです。
岩木山をバックに、威厳ある弘前城天守と桜の風景を見られます。弘前城本丸は石垣の修理工事を行っており、この景色は、弘前城天守が仮天守台に移動している今しか見られない光景のため、美しい桜の写真を撮りたい方はぜひ足を運んではいかがでしょうか。
二本の桜の枝が重なることで、ぽっかりとハート型が浮かぶ隠れフォトスポットです。ハートの桜は場所が非公開のため、弘前公園の散策を兼ねて探してみましょう。地面に置かれたハートマークの切り株が目印です。
弘前公園の外周(三の丸、四の丸周辺)を囲む外濠は、満開時期に水面が桜の花びらに埋め尽くされます。この光景は花筏(はないかだ)と呼ばれています。絨毯のように広がる花筏と桜吹雪が舞う幻想的な風景を楽しみましょう。
また、レジャーシートを広げてゆっくりお花見を楽しむなら、以下のお花見スポットへ足を運びましょう。
弘前さくらまつり日中のおすすめのお花見スポット
スポット | 場所 |
---|---|
市民広場 | 三の丸(追手門付近) |
ピクニック広場 | 三の丸(東門付近) |
児童遊園地(丑寅櫓前遊び場) | 三の丸(東内門前) |
レクリエーション広場 | 四の丸 |
演芸場付近 | 四の丸 |
四の丸雨天休憩所 | 四の丸(護国神社前) |
西の郭周辺 | 西の郭 |
本丸内 | 本丸 |
弘前さくらまつりは見どころがたくさんあり、人気の桜スポットは以下のように数多くあります。
弘前さくらまつり日中のおすすめのお花見スポット
スポット名 | 場所 |
---|---|
最長寿のソメイヨシノ | 二の丸(東内門付近) |
太さ日本一のソメイヨシノ | 三の丸(緑の相談所・中庭) |
桜のトンネル | 西濠 |
下乗橋(げじょうばし) | 本丸と二の丸の間 |
本丸から見る岩木山と桜の景色 | 本丸展望台 |
弘前城天守 | 本丸 |
春陽橋(しゅんようばし) | 西濠 |
弘前公園外濠 | 弘前公園外周 |
弘前城植物園 | 三の丸 |
青森県護国神社 | 四の丸 |
桜のハート | ハート型の切り株設置場所 |
西濠ボート乗り場 | 西濠 |
一陽橋口付近 | 四の丸(演芸場付近) |
同じスポットでも時間帯や桜の開花状況により異なる楽しみ方ができるのが、弘前さくらまつりならでは魅力です。ここからは、時間帯や開花状況によって異なる楽しみ方をご紹介します。
弘前さくらまつりに足を運ぶ際は、時間帯や時期によってどのような楽しみ方ができるのか知っておきましょう。
弘前公園(無料区域)は24時間入園でき、早朝は公園内の桜を静かに見てまわれます。弘前城本丸はさくらまつり期間中7:00から有料区域となりますが、7:00までの早朝であれば入園料金なしで静かな本丸を散策可能です。
また、弘前公園の外濠一面が桜の花びらで埋め尽くされる「花筏(はないかだ)」は、桜の絨毯とも呼ばれる人気スポットです。日の出直後の時間帯に訪れると幻想的な光景を見られます。
日中は園内の出店や屋台をめぐってお花見とグルメを堪能しましょう。弘前さくらまつりの出店数は約200店にものぼり、目移りしそうなほど豊富です。
さくらまつりの開催期間のみ実施される中濠観光舟に乗ったり、園内の各広場でレジャーシートを広げて寛いだりするのもおすすめです。
日没後はライトアップされた幻想的な桜を見てまわりましょう。なかでも西濠周辺の春陽橋や桜のトンネル、ボート乗り場は見逃せないライトアップスポットです。弘前公園の夜空と濠の水面に浮かぶ桜の絶景を堪能しましょう。
二の丸にある最長寿のソメイヨシノ、三の丸にある太さ日本一のソメイヨシノなど、名物大樹のライトアップも見逃せないポイントです。
弘前公園の桜(ソメイヨシノ)は例年4月中旬頃に開花を迎えます。開花時期別の見どころは以下を参考にしてください。
外濠周辺の日当たりが良い場所では、早咲きの桜を見られることがあります。木の幹から芽吹いたつぼみは枝先よりも早く咲くため、咲き始めている桜がないかチェックしてみましょう。
弘前公園では、1つの花芽から多くの桜が咲くように管理されています。一般的なソメイヨシノが2つから4つの花をつけるのに対し、弘前公園では4つから5つ、多いと7つもの花が開きます。咲き始めはこうした桜の特徴を見てまわったり、三分咲き、五分咲きと桜が開花していく様子を楽しんだりするのがおすすめです。
桜が見頃を迎えると、弘前公園全体が鮮やかなピンクの壁、絨毯に様変わりします。ボリュームたっぷりに咲く桜の景色を楽しみましょう。園内を散策すると、手を伸ばせば届く位置にまで咲いている桜を見つけられます。また、中濠観光舟や西濠ボートからは、弘前公園の濠沿いに咲く桜を一望できるでしょう。
満開後は散り始めた花びらが地面を覆い、弘前公園全体で豪華な桜の花びらの絨毯を見られます。なかでも外濠で見られる花筏は弘前さくらまつりの名物スポットです。外濠の土手沿いを散策すれば、眼前を舞う桜吹雪と水面に浮かぶ花びらの美しい絶景を見られることでしょう。
ソメイヨシノが葉桜になる時期には、遅咲き品種の桜が見頃を迎えます。本丸の大寒桜や八重紅枝垂、三の丸の昭和桜や佐野桜など、葉桜に混ざって咲く遅咲き桜を探してみましょう。また、弘前城植物園でも多くの遅咲き品種を見られるため、覗いてみてはいかがでしょうか。
弘前さくらまつりでは、イベント開催期間中に約200店もの出店、露店、屋台が並びます。ゆっくりと桜を見て歩いたり、出店で飲み物や食べ物を買って一休みしたりして、東北屈指の桜の絶景を堪能しましょう。出店で購入したものの飲食は、飲食エリアでのみ可能です。
弘前公園では、弘前さくらまつりの開催期間中に以下のサービスを利用できます。サービスの概要を参考に、ゆっくり楽しめるお花見プランを考えてみましょう。
西濠から乗れる定員3名の手漕ぎボートです。60分間の西濠散策を楽しめるため家族やカップルでお花見したい方にもおすすめです。西濠ののどかな桜景色を楽しみましょう。なお、利用時は救命胴衣の着用が必須です。
東内門石橋付近の桟橋から出発する定員15名の観光舟です。弘前城の中濠から見られる桜景色はこの時期だけの貴重な眺めです。救命胴衣を着用して乗船し、船頭のガイドで約25分間の中濠散策を楽しみましょう。
弘前さくらまつりの期間中は、二の丸東門付近の与力番所で抹茶や和菓子を楽しめます。提供される和菓子は、弘前市内で作られているご当地和菓子です。美しい桜に囲まれながら、和の味でほっと一息入れてみてはいかがでしょうか。
※開催年により、実施されない場合があります。
園内(本丸)では、有料で1畳サイズのゴザをレンタル可能です。レジャーシートを持参せずにすむため、少ない手荷物で花見を楽しめます。
※開催年により、貸しゴザのサービスが実施されない場合があります。
園内に設置された観光ガイドのテントでは、ボランティアガイドの依頼が可能です。おすすめの花見ルートや見頃の桜、ボランティアガイド一推しの情報などを聞きながら、弘前さくらまつりの見どころを存分に堪能しましょう。
弘前さくらまつりへ訪れた際は、春の弘前観光も楽しんではいかがでしょうか。弘前市周辺でおすすめの楽しみ方をご紹介します。
「りんごの街・弘前」と称される弘前市には、個性あふれる洋菓子店が豊富です。アップルパイやタルトタタン、ガレットなど、ここでしか食べられないりんごスイーツを探してみましょう。また、市内に多数存在する直売所ではりんごの購入も可能です。
弘前の観光情報をチェックできる「弘前市立観光館」や、美しい日本庭園を見られる「藤田記念庭園」などへ足を運んでみましょう。市内に複数ある洋館めぐりを楽しむのもおすすめです。
弘前さくらまつりを楽しむ際は、弘前公園周辺など、弘前市内の宿泊施設に泊まるのが便利ですが、弘前さくらまつりをはじめ、人気のイベント前後は周辺の宿泊施設が予約で埋まりやすくなります。弘前市内に泊まる場合は、早めに予約を取るのがおすすめです。弘前市内で予約が取れない場合は、弘前市内へアクセスしやすい青森駅周辺の宿泊施設を検討してはいかがでしょうか。
びゅうトラベルの「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」は新幹線と、弘前市内や青森市内の宿泊施設を組み合わせてお得に予約できる旅行商品です。弘前さくらまつりにおでかけの際はぜひご利用ください。
弘前さくらまつりは開催100回を超える歴史ある桜イベントです。広大な敷地の弘前公園一帯が会場となるため見どころも多くあり、朝から夜まで充実した時間を堪能できるでしょう。足を運ぶ際は園内のサービスも利用しながら、ゆったりと風情あるお花見を楽しんではいかがでしょうか。
びゅうトラベルでは、弘前市をはじめ、青森各地へのお得なプランを多数ご用意しています。この春の青森への旅行はびゅうトラベルをぜひご利用ください。
・お支払いはクレジットカード決済のみとなります。
・ダイナミックレールパックのご旅行代金は、随時変動いたします。同一内容でもタイミングにより旅行代金が異なる場合があります。
・ダイナミックレールパック商品は、閑散期・繁忙期の影響を受ける価格変動型の旅行商品です。
往復列車の発売前に予約をされた段階で提示される料金は、予定金額となり確定の金額ではありません。
そのため、列車のご利用日が繁忙期(GW、夏期・お盆、年末年始、3日以上の連休)に重なる場合は、JRの割引制限等により、確定される旅行代金が予定金額よりも極端に高くなる(例:1名あたり1万円~2万円程度)ことがあり、乗車距離が長いほど変動幅が大きくなります。
ご予約の際は、予約が確定する段階での実際の旅行代金をご確認いただきお申込みいただきますようお願いいたします。
・宿泊のみのご利用はできません。1泊以上の宿泊予約が必要です。
・同行者全員が同一行程でのご予約となります。
・転泊(初日と2日目以降の宿泊箇所が異なる等)をご希望のお客さまは、予約操作画面中の「選択内容確認」画面において「行程詳細」欄から宿泊先の変更(削除・追加)が可能です。再度、泊数、宿泊先を設定し直して予約を進めてください。
・途中下車は、乗車票に途中下車駅が指定されている場合のみ、その駅に限り可能となります。
・変更は承ることができません。取消の上、新規予約が必要となります。(取消日により取消料が発生します。)
・東海道・山陽・九州新幹線の特大荷物スペース付き座席は手配できません。
・宿泊券は発行されません。最終行程表(※取引条件説明書とは異なります。)をチェックイン時にご提示ください。
・幼児代金は大人の代金に加算されて表示されます。
・(契)乗車票は、原則、普通乗車券・特急券等との併用はできません。
・観光先での入場券等は発行されません。
・スマートフォン、PCの使用推奨環境はびゅうトラベルサイトをご覧ください。
・お支払いはクレジットカード決済のみとなります。
・ダイナミックレールパックのご旅行代金は、随時変動いたします。同一内容でもタイミングにより旅行代金が異なる場合があります。
・ダイナミックレールパック商品は、閑散期・繁忙期の影響を受ける価格変動型の旅行商品です。
往復列車の発売前に予約をされた段階で提示される料金は、予定金額となり確定の金額ではありません。
そのため、列車のご利用日が繁忙期(GW、夏期・お盆、年末年始、3日以上の連休)に重なる場合は、JRの割引制限等により、確定される旅行代金が予定金額よりも極端に高くなる(例:1名あたり1万円~2万円程度)ことがあり、乗車距離が長いほど変動幅が大きくなります。
ご予約の際は、予約が確定する段階での実際の旅行代金をご確認いただきお申込みいただきますようお願いいたします。
・観光プランのみのご利用はできません。
・同行者全員が同一行程でのご予約となります。
・途中下車は、乗車票に途中下車駅が指定されている場合のみ、その駅に限り可能となります。
・変更は承ることができません。取消の上、新規予約が必要となります。(取消日により取消料が発生します。)
・東海道・山陽・九州新幹線の特大荷物スペース付き座席は手配できません。
・(契)乗車票は、原則、普通乗車券・特急券等との併用はできません。
・観光先での入場券等は発行されません。
・スマートフォン、PCの使用推奨環境はびゅうトラベルサイトをご覧ください。