東北ひとり旅を車なしで楽しむ！観光スポット18選と温泉地4選を紹介

友人や家族との旅行も良いですが、たまにはひとりで旅を楽しみたいと考える方は多いでしょう。東北には、自然に恵まれた美しい場所や歴史的なスポットなど、自分のペースで巡れる観光地がたくさんあります。

そこで今回の記事では、東北のひとり旅に最適な観光スポット18選を紹介します。車がなくてもアクセス可能なスポットばかりなので、列車や路線バスを利用してのんびりとした旅を楽しめるでしょう。

さらに、東北で人気の温泉地も紹介していますので、温泉好きの方はぜひ最後までご覧ください。

ここでは、ひとり旅におすすめの青森県の人気スポットを3つ紹介します。

青森旅行の際には、ぜひ美しい自然やアートに触れてみてください。

「青池」は、世界自然遺産の「白神山地」に位置する有名な池の1つです。十二湖として知られる33の湖沼のなかでも、「青池」は特に人気があります。

「青池」は池底まで見通せるほど非常に透明度が高く、まるでインクを流したかのような神秘的な青色をしているのが特徴です。

周囲にはブナの自然林が広がり、リフレッシュできる絶好の場所です。青池を含めた十二湖の森は、2.5〜4時間ほどで完歩できる4つのコースが設定されているので、時間が十分に取れる方は森の空気を吸いながらウォーキングをしてみるのはいかがでしょうか。

「弘前城」は、青森県弘前市に位置する歴史的な建造物です。東北地方で唯一江戸時代から残る天守で、国の重要文化財に指定されています。

また、周囲には市民の憩いの場としても親しまれている「弘前公園」があります。春には桜まつり、秋には紅葉まつりなど、季節ごとにさまざまなイベントが開催されているので、イベントに合わせて観光するのもおすすめです。

2024年現在、「弘前城」は石垣の老朽化による修理工事中のため、仮天守台に移動しています。天守が元の位置に戻るのは2025年度の予定です。

「十和田市現代美術館」は、青森県十和田市に2008年に開館した美術館です。青森出身の奈良美智氏を含む、著名な芸術家の現代アートを鑑賞できます。

展示室だけでなく、中庭や屋上などの空間にもアート作品が展示され、訪れる人々に新しい体験を提供しています。来場者は五感を刺激され、芸術の世界に没頭できるでしょう。

併設されているカフェでは、地元の十和田ならではの食材を使った料理が楽しめます。芸術とともに、青森の食も満喫してください。

ここでは、ひとり旅におすすめの岩手県の人気スポットを3つ紹介します。

ぜひ参考にして、岩手のひとり旅を楽しんでください。

「龍泉洞」は日本三大鍾乳洞の1つで、洞内に生息するコウモリとともに、国の天然記念物に指定されています。洞内の総延長は約4,088mで、そのうち約700mが見学可能です。

洞内には8つの地底湖がありますが、一般公開されているのは3つです。未知の部分も多く残っており、現在も調査が進行中で、総延長は5,000m以上に達する可能性があります。

鍾乳石はまるで芸術品のようであり、世界有数の透明度を誇る青い地底湖は、神秘的な雰囲気を醸し出しています。

「厳美渓」は、栗駒山から一関市内へと流れる磐井川の浸食により、長い年月をかけて形成された渓谷です。約2kmにわたる渓谷は、国の名勝および天然記念物に指定されています。

エメラルドグリーンの水流が巨岩や滝と調和し、「静」と「動」の美しい景観を作り出しています。年間を通じて100万人以上の観光客が訪れる、一関エリアを代表する人気スポットです。

また、厳美渓で有名なのが、空飛ぶ「かっこうだんご」です。籠にお金を入れて木づちを叩くと、対岸の店舗からだんごとお茶が飛んでくるという、楽しいサービスがあります。

「盛岡八幡宮」は1680年に、第29代南部重信公によって建立された寺院です。農業や商業、学問などの生活に関わる御利益があるとされています。

過去には災害や風雪被害を受け、社殿が何度も再建されましたが、1997年に新八幡宮として立て直されました。朱塗りの大社殿には、色鮮やかな彫刻が施されており、新たな「盛岡の顔」として壮大な風格を漂わせています。

ここでは、ひとり旅におすすめの宮城県の人気スポットを3つ紹介します。

自然あふれる宮城の名所を巡り、心身をリフレッシュしましょう。

宮城県を代表する景勝地の「松島」は、大小を含めて約260もの島が点在する美しいエリアです。江戸時代の俳人である松尾芭蕉の紀行文「おくのほそ道」にも登場しています。

松島を満喫するのにおすすめなのが、遊覧船です。松島湾内を一周約50分かけて巡る「仁王丸コース」では、松島の象徴である仁王島や鐘島などを通り、海岸からは見られないダイナミックな風景を楽しめます。

「御釜」は、円形の火口湖であり、その形状から「御釜」と名付けられました。エメラルドグリーンの水が特徴の湖面は、荒々しい火口壁との対比が神秘的な雰囲気を醸し出しています。

太陽光の当たり方でさまざまに色を変えることから、「五色湖」とも呼ばれています。湖水は強酸性で、生物が生息できない特異な環境です。

11月初旬から4月下旬までは冬期閉鎖のため、見学はできません。

ニッカウヰスキーの創業者である、竹鶴政孝氏によって設立された第二の蒸溜所が「宮城峡蒸溜所」です。美しい緑に包まれた峡谷に、目を引く赤いレンガの建物が特徴的です。

工場見学では、ウイスキーの製造方法やニッカの歴史についてガイドが案内し、最後は無料の試飲が楽しめます。工場見学の所要時間は約70分で、事前の予約が必要です。

また、ギフトショップでは蒸溜所限定商品やニッカの洋酒を使用した菓子、ウイスキー愛好家向けのグッズなどが販売されています。

ここでは、ひとり旅におすすめの秋田県の人気スポットを3つ紹介します。

秋田を訪れる際には、自然の美しさや芸術の魅力に触れながら、心地よい時間を過ごしてみてください。

美しい瑠璃色の湖面が特徴の「田沢湖」は、周囲約20kmのほぼ円形の湖です。水深423.4mという、日本一の深さを誇ります。

2022年には「田沢湖にのぼる月」が日本百名月に認定され、その美しさが広く評価されている湖です。また、「たつこ姫伝説」の舞台として知られており、湖畔には金色に輝く「たつこ像」がシンボルとして立っています。

湖を遊覧船で約40分かけて一周でき、湖の美しさを余すことなく堪能できます。（※遊覧船は4月下旬より運行予定）

江戸時代の雰囲気を今もなお色濃く残す「角館武家屋敷通り」。半径2kmほどの範囲に、武家屋敷や古くからの建造物が点在しています。

風情ある街並みから日本人だけでなく、外国人観光客も訪れる人気の観光名所の1つです。四季折々の景色も美しく、特に春には約400本もの桜が咲き誇り、桜の名所としても知られています。

世界的な画家である、藤田嗣治（ふじたつぐはる）氏の大作「秋田の行事」をはじめ、優れた作品群を常設展示しています。美術館は日本を代表する建築家の安藤忠雄氏が設計し、建物自体も見どころとなっています。

特に、壁の支えや柱のない螺旋階段や、水庭越しに千秋公園の風景を楽しめる開放感あるラウンジ空間は注目のスポットです。ミュージアムラウンジではコーヒーやケーキなどを注文でき、ゆっくりとした時間を過ごせます。

ここでは、ひとり旅におすすめの山形県の人気スポットを3つ紹介します。

パワースポットや歴史あるスポットを巡り、山形旅行を満喫しましょう。

「加茂水族館」は、山形県内唯一の水族館です。約80種類ものクラゲを常時展示している「クラネタリウム」のフロアは、神秘的な空間です。

特に、直径約5mの水槽に浮遊する1万匹のミズクラゲは見応えがあります。ミズクラゲの成長を観察できる「クラゲ栽培センター」も必見です。

クラゲ以外には、アシカやアザラシ、淡水魚や海水魚なども展示されています。また、窓からアザラシプールの風景を眺められるレストランもあるので、ぜひ利用してみてください。

「羽黒山」は出羽三山の1つで、山頂には三山の神を合祭した出羽神社があります。年間を通じて、多くの観光客が訪れるパワースポットとしても有名です。

参道には、2,446段の石段と美しい杉並木が続き、神聖な雰囲気が漂っています。途中には茶屋もあり、一休みも可能です。

山内の石段参道には外灯や照明がないため、朝から日中の時間帯に訪れることをおすすめします。

「山居倉庫」は、1893年に建てられた米保管倉庫で、NHK朝の連続テレビ小説「おしん」の舞台にもなりました。2021年には、国史跡に指定されています。

酒田市観光物産館の「酒田夢の倶楽」も併設されており、酒田のさまざまなお土産を購入できます。訪れた際には、記念にぜひ立ち寄ってみてください。

ここでは、ひとり旅におすすめの福島県の人気スポットを3つ紹介します。

福島の定番のスポットを巡り、ひとり旅を楽しんでください。

「鶴ヶ城」は、葦名直盛（あしななおもり）が東黒川館として建造を始めた歴史ある城です。現在、天守閣の内部は博物館となっており、会津の歴史に触れられます。

壁面グラフィックや映像が使用され、歴史に秘められた物語を五感で楽しめるのが特徴です。展望層からは会津の景色を一望できます。

また、ミュージアムショップではお土産やお菓子、会津の伝統工芸品など豊富に取り揃えられているので、訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてください。

郡山産のブドウを使用した地元産のワインや、福島県産の果物からブランデーやリキュールなどを製造する施設です。ワインやお酒に最適なおつまみ、そして福島県産の名産品も豊富に取り揃えられており、お土産選びも楽しめます。

また、ショップ内からは、通常は見ることのできない醸造タンク室や樽貯蔵室、蒸留器などを無料で覗くことができます。より詳しく見学したい方は、担当者による有料の醸造施設内ツアー（要事前予約）がおすすめです。

磐梯山周辺は美しい自然のなかでリフレッシュできる、ひとり旅にぴったりの観光スポットです。約23のトレッキングコースのなかでも、初心者の方に特に人気があるのが裏磐梯の五色沼湖沼群を巡るコースです。

五色沼湖沼群沿いに整備された探勝路には、20〜30の湖沼が点在しています。五色沼は、季節や天候、時間帯によって異なる色合いを見せることで有名です。

また、周辺には温泉地もあるので、散策のあとは温泉で疲れを癒しましょう。

ここでは、東北でのひとり旅におすすめの温泉地を紹介します。

東北で一度は訪れたい温泉地を厳選しましたので、ぜひ参考にしてください。

「乳頭温泉郷」は、「十和田八幡平国立公園」の乳頭山麓に位置し、7つの湯と宿が集まる温泉郷です。温泉郷には10種類以上の源泉があり、7つの宿それぞれが独自の源泉を持つ全国でも珍しい特徴があります。

特に、乳頭温泉郷のなかで最も歴史のある「鶴の湯」は、秋田藩主の湯治場として知られ、由緒ある温泉地として高く評価されています。

「作並温泉」は、山形県との県境に広がる自然豊かな温泉地です。肌にやさしい泉質と豊富なお湯が特徴であり、「美女づくりの湯」とも称されています。

景観自慢の宿が多く、特に「ゆづくしSalon一の坊」は、おすすめの宿の1つです。美しい景観のなかで湯温が異なる4つの露天風呂を楽しめます。

さらに、オールインクルーシブのステイスタイルを採用しており、滞在中はお財布を気にせずにゆったりと時間を過ごせます。

「銀山温泉」は、ノスタルジックな雰囲気が漂う温泉地です。大正時代から昭和初期に建てられた風情ある洋風木造の旅館が、銀山川の両岸に連なります。

まるでタイムスリップしたかのような気分を味わえることから、観光地としても人気があります。歩きながら足湯で一息つくのもおすすめです。

また、日帰りで利用できる温泉宿も多く、気軽に訪れることができるでしょう。

「花巻温泉」は、「花巻温泉郷」にある12の温泉の1つです。「花巻温泉」には、それぞれの魅力を持つ4つの宿があり、宿泊はもちろん、日帰りでの湯めぐりも楽しめます。

「花巻温泉」の敷地内には、約5,000坪もの広大なバラ園が広がっています。約450種類、約6,000株以上のバラが庭園を彩り、のんびりと散策するのにおすすめの場所です。

さらに、高さ約8.5m、幅約30mに及ぶ「釜淵の滝」や、自然のなかに佇む鳥居が美しい「花巻温泉稲荷神社」なども見どころの1つです。

東北には、ひとり旅で満喫できる観光スポットが数多くあります。例えば、青森県の「青池」や岩手県の「厳美渓」は、大自然を感じられる癒しスポットで、ひとり旅のリフレッシュに最適です。

また、東北には魅力的な温泉地も点在しています。特に、秋田県の「乳頭温泉郷」や宮城県の「作並温泉」などは歴史ある人気の温泉地で、ひとり旅で気ままに過ごすのに最適です。

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