流行りのホカンスを楽しもう！非日常を味わえるホテル・旅館11選

「ホカンス」とは、「ホテル」と「バカンス」を組み合わせた造語で、韓国発祥のライフスタイルのひとつです。

従来の「バカンス」が観光や移動を含む長期休暇を指すのに対し、ホカンスは観光を目的とせず、ホテルでの滞在そのものを楽しむのが最大の違いです。

宿泊施設で過ごす時間に価値を見出すこのスタイルは、忙しい日常の合間にも取り入れやすく、日本でも注目を集めています。

ホカンスの魅力は、ホテルや旅館で過ごす時間そのものを楽しめる点にあります。観光を目的にせず、滞在先の客室や施設の魅力を満喫することで、非日常感を手軽に味わえるのが特徴です。

おしゃれな内装や美しい景色は、SNS映えも抜群で、女子会や記念日はもちろん、ひとりでのんびり過ごす時間や、家族みんなでゆっくり過ごすスタイルにもぴったりです。自由度が高く、ライフスタイルに合わせた過ごし方ができるのも、ホカンスならではの魅力といえるでしょう。

ホカンスでは、滞在するホテルや旅館の魅力を活かして、自分に合ったスタイルで過ごすのがポイントです。ここでは、おすすめの過ごし方を具体的にご紹介します。

温泉やサウナをゆったり楽しみ、リラックスした時間を過ごすのは、ホカンスの王道の過ごし方です。大浴場や露天風呂に浸かって心身をほぐせば、日々の疲れがすっと和らいでいくでしょう。

サウナや水風呂が併設されている施設なら、心身ともに心地よくととのう体験も。湯上がりに館内でのんびり過ごす時間は、癒しそのものです。

特別な予定を立てなくても、宿に備わる温浴設備を活用するだけで、充実したひとときが過ごせます。大切な人との旅はもちろん、ひとり旅でのホカンスにもぴったりです。

ホカンスでは、宿から美しい景色を眺めたり、洗練された空間の中で過ごすことそのものにも意味があります。

客室やラウンジから海や山、夜景を眺められる施設なら、何気ないひとときが大切な思い出に変わります。アートを取り入れたデザインホテルもあり、非日常感あふれる内装が、写真映えするスポットとして人気です。

ベイエリアの景観や高層階のレストランで楽しむ時間も、日常を忘れさせてくれます。特にカップルでホカンスを楽しみたいときに、おすすめしたい過ごし方です。

ホカンスは、気の合う仲間と過ごす女子会にもぴったりです。スパやエステのある宿なら、心身をリフレッシュしながら贅沢な時間が過ごせます。

食の楽しみも欠かせません。アフタヌーンティーやルームサービスを利用して、気の合う仲間と旬のスイーツや地元食材を使った料理を味わえば、会話も自然と弾みます。

アメニティが充実しており、インテリアがおしゃれな宿なら、満足度も高くなるでしょう。

家族みんなでホテル滞在を満喫できるのも、ホカンスの魅力のひとつです。室内プールやアクティビティのある宿なら、子どもが飽きることもありません。広めの客室や和室を選べば、くつろぎながら家族団らんのひとときを楽しめます。

食事はビュッフェスタイルを採用している施設も多く、家族それぞれが好きなものを自由に選べるのもポイントです。大人にとっては食事の準備や片付けから解放されて、心身ともにゆったりと過ごせるのもホカンスならではの魅力です。

ライブラリーを備えたホテルや旅館で、気になる本を手に取りながら、ゆっくりとした時間を過ごすのもホカンスの楽しみ方の一つです。普段は忙しくて読みたい本がたまっている本好きの方なら、まとまった読書時間は貴重なリフレッシュになるでしょう。

自然豊かな場所にある宿を選べば、窓の外の風景を眺めながら読書を楽しむことも。静かな空間で本の世界に没頭し、心を整える穏やかな時間を過ごしてみてください。

ここからは、東日本にあるおすすめのホカンスを楽しめるホテルを、目的別にご紹介していきます。

※記事で紹介している宿泊施設のサービス等は変更になることがあります。最新情報はプラン詳細ページや施設公式サイトなどをご参照ください。

まずは、心と体をゆるめて「ととのう」体験が叶う、温泉が自慢の癒しの宿をご紹介します。

標高1,200mに位置する「野地温泉ホテル」は、空に近い「雲上の湯めぐり」が楽しめる宿です。

自慢の温泉は、やわらかい肌触りの乳白色の硫黄泉で、皮膚疾患への効能でも知られています。趣の異なる6つの湯船では、四季折々の風景に癒されながら源泉かけ流しの湯を満喫。冬は雪見露天、夏は新緑、秋は紅葉と、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。

館内では、オリジナルの日本酒や焼酎なども楽しめ、滞在の余韻を深めてくれることでしょう。

「美肌の湯」として知られる天童温泉に佇む「湯坊いちらく　TENDO　SPA＆BREWERY」は、源泉かけ流しの花見露天風呂や2種の貸切風呂を備えた癒しの宿です。

館内では、好きな浴衣を選んでのんびりと過ごせます。湯あがりには、併設の天童ブルワリーで造られたできたてのクラフトビールを一杯。火照った身体に染み渡るその瞬間は、まさにホカンスならではの贅沢です。

オールインクルーシブなので、追加費用を気にすることなく滞在を楽しめるのも魅力です。

※ビジネスプランや一部プランはオールインクルーシブ適用外となります。

青野川のほとり、竹林に囲まれた南伊豆・下賀茂温泉の里に佇む「花のおもてなし南楽」は、どこか懐かしく、心がほどけるような宿です。

貸切風呂と大浴場あわせて22種類の湯めぐりがすべて無料で楽しめ、源泉かけ流しの温泉を趣の異なる湯船で堪能できます。二本の自家源泉から湧き出る湯は、心と身体をじんわりと癒してくれることでしょう。

全室に広縁が備わったゆとりある客室で、まるで田舎の故郷に帰ったような穏やかな時間を過ごしてみてください。

つづいて、絶景を楽しんで、思い出を残せる宿をご紹介します。

東伊豆・稲取温泉の岬に佇む「海一望絶景の宿　いなとり荘」は、全室オーシャンビューの絶景宿です。

展望大浴場からは、きらきらと輝く海と一体になるような感覚で、朝は水平線から昇る日の出、夕方は茜色の空、夜には天然のプラネタリウムのような星空を楽しめます。内風呂や岩風呂、趣の異なる貸切露天など、湯めぐりが充実しているのもポイントです。

チェックアウトはゆっくり12時まで。写真映えも抜群のホカンス体験が叶います。

ここでは、気の合う仲間と女子会を満喫できる宿をご紹介します。

作並温泉の自然に包まれた「ゆづくしSalon一の坊」は、「山と呼吸をあわせる」をコンセプトに、里山リトリートステイを楽しめる宿です。

露天風呂はすべて源泉かけ流しで、湯温の異なる4つの湯船やよもぎのハーブミストサウナ、深さ130センチの立ち湯など、体の芯から整う湯めぐりが楽しめます。

四季折々に表情を変える広瀬川を望む里山の絶景を眺めたり、くつろぎSalonで静かに本をめくったりするひとときも贅沢です。オールインクルーシブなのもうれしいポイント。ドリンクやおやつも自由に楽しみながら、くつろぎ時間を過ごしましょう。

伊豆・北川温泉に佇む「吉祥CAREN」は、伝統ある温泉旅館の趣と、洗練されたリゾート感が融合した和モダンな癒し宿です。

海と空と緑に包まれた露天風呂では、まるで海に浮かんでいるかのような開放感の中、朝日やムーンロードを眺めながら源泉かけ流しの湯を堪能できます。

ドリンクサービスや色浴衣などのおもてなしサービスも充実しています。また、「吉祥スパ」では、海藻や海泥を使ったタラソテラピーや、伊豆大島の天然椿オイルを使ったスパなどのメニューも提供しています。

子どもも大人も大満足の、家族で思いっきり楽しめる宿を厳選しました。

那須高原の中央に位置する「ホテルエピナール那須」は、親子でのホカンスにぴったりな総合リゾートホテルです。

自然林に囲まれた5万坪の敷地には、那須随一の広さを誇る露天風呂や温泉大浴場、室内プール、陶芸教室、ツリートレッキングなど、大人も子どもも夢中になれる施設が満載。地元の新鮮食材を活かしたバイキングも評判で、食の楽しみも存分に味わえます。

季節ごとに表情を変える雄大な自然に囲まれた滞在は、家族の思い出を彩る特別な時間になるでしょう。

名湯・草津温泉にある「草津温泉ホテルヴィレッジ」は、広大な自然に囲まれた遊び心満載のリゾートホテルです。

3つの源泉を引いた天然温泉をはじめ、ボウリングやプール、卓球、散策ガイドなど多彩なアクティビティが楽しめる「遊び放題リゾートパスポート」付きのプランが人気で、家族旅行はもちろん、友人同士でのホカンスにも最適です。

地元の旬食材を活かした料理と和洋多彩な客室で、世代を問わずくつろぎの時間が過ごせます。

全室に温泉露天風呂を備えた「箱根小涌園 天悠」は、箱根の雄大な自然と調和した癒しの宿です。大浴場「浮雲の湯」の湯船からは外輪山の絶景を一望でき、朝もやと湯けむりがつくる幻想的な風景の中、まるで空に浮かんでいるような開放感に包まれます。

宿泊者は、全天候型の温泉アミューズメント「箱根小涌園ユネッサン」にも入場可能。天候に左右されず、子どもも大人も一緒に楽しめるので、家族でのホカンスにぴったりです。季節を問わず心ゆくまで温泉を満喫できる、思い出に残る滞在が叶います。

知的で贅沢な「おこもり時間」を、静かに過ごせる宿をご紹介します。

山形県庄内地方にある「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE」は、世界的建築家の坂 茂氏が設計した田んぼに浮かぶように佇む静かな癒しのホテルです。

約2,000冊の本を揃えたライブラリーでは、自然と調和した木の空間で、読書三昧のひとときが楽しめます。晴耕雨読の言葉が似合うこの場所では、何もしない贅沢を味わうことができるでしょう。

田園風景がフォトジェニックで、心をほぐす風景も魅力的です。館内には源泉かけ流しの天然温泉やフィンランド式サウナも完備。四季の移ろいに包まれながら、心身ともに整える「おこもりホカンス」をぜひ満喫してください。

歴史と文化が息づく「創業大正十五年　蓼科親湯温泉」は、大正時代から文人たちに愛されてきた知的な癒しの宿です。

館内には約3万冊の蔵書を誇る「Library Lounge」があり、文学・哲学・芸術に囲まれて、自分の世界に浸る時間が過ごせます。「みすずLounge & Bar」や「岩波文庫の回廊」といった文化的な空間では、ワインやウィスキーを片手に、静かで豊かな時間を楽しめるのも魅力のひとつ。

さらりとした肌触りの温泉と、渓流を望む露天風呂は、読書の合間に心と身体を優しくほぐしてくれるでしょう。