神戸観光モデルコース完全版！1泊2日・2泊3日で人気スポットを巡る旅【車なし】

神戸の街を、車なしでも存分に楽しめる観光モデルコースをご紹介します。1泊2日では、旧居留地やメリケンパーク、北野異人館街など、定番スポットを網羅。さらに時間に余裕があれば、姫路や有馬温泉まで足をのばす2泊3日のプランも提案しています。

列車とシティーループバスを活用すれば、移動もスムーズなのも、神戸観光の魅力の一つです。神戸ならではの景色やグルメ、異国情緒を、気ままに巡る旅に出かけましょう。

神戸の定番観光地を効率よく巡るなら、まずは1日目に人気エリアをしっかり押さえておくのがおすすめです。港町らしい景観や異国情緒、ショッピングまで、神戸らしさを体感できる名所を順に巡ります。

東京駅から新神戸駅までは新幹線を利用して約2時間40分で到着します。神戸観光のスタートは、「新神戸駅」から。

「新神戸駅」から最初の目的地「旧居留地」までは、神戸市営地下鉄に乗車し、「三宮駅」で下車して約10分歩くか、神戸市内を周遊するシティーループバスの利用が便利です。

このバスは主要な観光スポットを結んで運行しており、周りの景色を楽しみながら移動できるのが魅力です。交通系ICカードも使えるので、チケット購入の手間が省け、スムーズな移動が可能です。

神戸旧居留地は、地下鉄海岸線「旧居留地・大丸前駅」から「三宮・花時計前駅」までの区間、神戸市中央区南部に広がる観光スポットです。異国情緒あふれる西洋の街並みと建物群が目を引き、美術館や博物館、おしゃれなカフェや雑貨店などが立ち並びます。

いたるところに西洋様式が取り入れられた神戸旧居留地は、ゆっくりと散策を楽しむのにおすすめです。レトロで気品ある通りを歩きながら、気になるお店に立ち寄りましょう。

南京町は、神戸市中央区元町通・栄町通にまたがる、横浜・長崎と並ぶ日本三大中華街の一つです。東西約270メートル、南北約110メートルの範囲に多彩な店舗が並び、異国情緒あふれる街並みが広がります。

点心ランチや焼き小籠包、ごま団子などの食べ歩きを楽しみながら、にぎやかな通りをぶらりと散策するのが定番です。中華街ならではの香ばしいにおいや活気に包まれ、五感で楽しめるスポットです。

メリケンパークは、明治時代に外国貨物の荷揚げ港として造られたメリケン波止場と、大正時代の中突堤を埋め立てて誕生したウォーターフロント公園です。芝生や海辺のベンチでくつろぐ人々の姿も見られ、神戸らしい開放感を味わえます。

人気のフォトスポットは、2017年に設置された「BE KOBE」のモニュメント。「神戸の魅力は人」という思いを込めてつくられたこの言葉には、神戸を愛する市民の誇りが込められています。記念写真を撮るのにもぴったりの一角です。

神戸有数のショッピングと観光の拠点がハーバーランドです。海沿いには赤レンガ倉庫や旧神戸港信号所のような歴史的建造物が残されており、港町の趣が感じられます。南欧を思わせる街並みに彩られたこのエリアは、散策するだけでも気分が高まります。

六甲山や神戸大橋まで一望できる大観覧車も人気です。観覧車からの眺めとともに、港町ならではのスケール感を体感しましょう。海を眺めながらカフェタイムを楽しむのも、ハーバーランドならではの贅沢なひとときです。

神戸港を代表するランドマーク、神戸ポートタワー。高さ108メートル、鼓を長く伸ばしたような独特のフォルムから「鉄塔の美女」とも称される存在です。展望フロアからは、海と街並み、背後にそびえる六甲山系までを一望でき、港町ならではのスケール感を味わえます。

日が暮れると、眼下に広がる神戸の街がきらめき、夜景スポットとしての魅力が際立ちます。夕方から訪れて、少しずつ移ろう空の色や街の灯りを眺めるのもおすすめです。初日の締めくくりにぴったりの絶景ポイントです。

神戸観光2日目は、もう少し神戸の奥深さに触れてみましょう。自然、歴史、異文化が融合する街だからこそ楽しめるスポットを、のんびりと巡る旅に出かけます。

三宮の中心にある生田神社は、神戸という地名の由来にもなった由緒ある神社です。ご祭神の稚日女尊（わかひるめのみこと）は、太陽の神・天照大神にゆかりのある女神で、縁結びや恋愛成就のご利益で知られています。

境内にある「生田の森」には、樹齢数百年のクスノキが立ち並び、幹に手を当ててパワーをいただく人も多いとか。阪神・淡路大震災からの復興を象徴する存在として、再生や勝利の神様としても親しまれています。かまぼこ発祥の地とされる伝承もあり、見どころの多いパワースポットです。

三宮から歩いて行ける坂道の先に広がるのが、神戸らしい異国情緒を感じられる北野異人館街です。赤レンガの風見鶏の館、グリーンの外観が印象的な萌黄の館、魚のうろこのような外壁が特徴のうろこの家など、個性的な洋館が点在しています。

どの建物も写真映えするデザインで、散策するだけでも楽しめます。途中で洋館を改装したカフェに立ち寄って、ゆったりとした時間を過ごすのもおすすめです。神戸の歴史と異文化の香りを感じながら、坂道の街を楽しんでみてください。

神戸の街なかからロープウェイで標高約400メートルの山上へ。全面ガラス張りのゴンドラからは、神戸の街並みと山々を見渡すパノラマが広がり、移動そのものが特別な体験になります。

布引ハーブ園は日本最大級のハーブ園として知られ、テーマごとに分かれた12のガーデンでは、四季折々の花やハーブが来園者を迎えてくれます。ハーブの香りに親しみながら知識を深めるガイドツアーや、自分好みの香りを選んでアイテムをつくる手作り体験を楽しむのもおすすめです。

たっぷり神戸観光を楽しんだあとは、新神戸駅から列車で帰路につきましょう。

翌日に姫路や有馬温泉を観光するなら、移動を済ませておくと翌朝の観光がスムーズです。旅のプランや疲れ具合に併せて検討するとよいでしょう。

2泊3日の旅にできるなら、神戸から足をのばして、関西屈指の名所にも立ち寄ってみましょう。おすすめは、世界遺産・姫路城を擁する城下町「姫路」、もしくは日本三古湯と日本三名泉の一つ「有馬温泉」です。

JR「三ノ宮駅」からJR「姫路駅」までは、新快速で約40分。有馬温泉へはJR「三ノ宮駅」からバスで約30分。前日に移動しておくのがおすすめですが、当日の早朝出発でも十分楽しめます。

姫路では、世界遺産・姫路城を中心に、歴史と風情が息づく城下町をゆったり歩いてみましょう。

白く美しい天守が印象的な姫路城は、「白鷺城（しらさぎじょう）」の名でも親しまれる、世界遺産に登録された名城です。400年以上前に建てられた天守や石垣、土塀などが、今も当時のまま残っています。

城の中を歩いていると、迷路のような通路や高い石垣など、守りの工夫が随所に見られます。最上階まで登ると、姫路のまちや遠くの山並みまで見渡せる大パノラマが。歴史を感じながら、ゆったりとした時間を楽しめるスポットです。

姫路城のすぐそばに広がる好古園は、姫路城を借背景にした本格的な日本庭園です。約一万坪の敷地には、池の周りを歩いて楽しむ「御屋敷の庭」や茶室のある「茶の庭」など、趣の異なる九つの庭が広がります。

江戸の情緒を感じるそのたたずまいは、時代劇や大河ドラマのロケ地としても有名です。散策のあとは、茶室や庭園内のレストランでひと休み。静かなひとときの中で、姫路らしい和の風景を堪能できます。

姫路のまち歩きを満喫したら、旅の終わりはJR姫路駅から列車に乗って帰路につきます。駅の周辺にはお土産屋やカフェもあるので、最後に少し立ち寄って旅の余韻を楽しむのもおすすめです。

新幹線の停車駅でもあるので、どの方面に帰るにもアクセスがスムーズです。2泊3日の旅の締めくくりに、心地よい余韻とともに神戸・姫路の魅力を胸に刻んで日常へと戻りましょう。

日本三古湯の一つ、有馬温泉。風情ある街並みや、自然と調和した絶景スポットをのんびり楽しめるスポットです。

JR「新神戸駅」からは直行バスで約45分。乗り換えなしで行けて便利です。

日本三古泉と日本三名泉の一つ、有馬温泉は、太閤・秀吉にも愛された関西の名湯です。赤褐色の「金泉」と無色透明の「銀泉」、二つの異なる泉質を堪能できます。温泉街は紅葉谷のふもと、山に囲まれた静かな場所にあり、レトロな街並みには情緒がたっぷりです。

宿泊だけでなく日帰りで利用できる温泉施設も充実しているので、散策がてら湯巡りを楽しみましょう。名物の炭酸せんべいをかじったり、かわいい雑貨店をのぞいたりしながら歩けば、温泉街ならではの風情をたっぷり味わえます。

六甲有馬ロープウェー 「有馬温泉駅」からロープウェーに乗れば、明石海峡や大阪平野、関西国際空港まで一望できる眺望が広がります。そこから徒歩約3分でアクセスできる六甲ガーデンテラスは、異国情緒ただよう街並みにショップや飲食店が点在する人気スポットです。

日中のパノラマはもちろん、夕暮れからは「1000万ドルの夜景」と称される絶景が楽しめるのも魅力です。英国式の「イングリッシュガーデン」では四季の草花に囲まれながら、散策や自然とのふれあいを満喫できます。

再びバスでJR「新神戸駅」へ戻り、帰路につきます。新幹線も利用できるため、遠方への移動もスムーズです。

神戸の街並みと有馬の湯けむりに癒された、心に残るひとときを胸に帰りましょう。

ここからは、この記事で紹介したモデルコースにぴったりの宿泊先を、厳選してご紹介します。

※記事で紹介している宿泊施設のサービス等は変更になることがあります。最新情報はプラン詳細ページや施設公式サイトなどをご参照ください。

「ANAクラウンプラザホテル神戸」は、JR「新神戸駅」直結の好立地が魅力のホテルです。客室はすべて14階以上に位置し、東側は大阪湾、西側は神戸市街や淡路島までを望む絶好の眺望が魅力です。

チェックイン前後の荷物預かりなど、旅を快適にするサービスも整っており、利便性と眺めを兼ね備えたステイを満喫できます。

JR「神戸駅」から徒歩3分の好アクセスが魅力なのが、「神戸ホテルジュラク」です。港町・神戸らしい景色や神戸ポートタワーを望む部屋もあり、夜にはロマンチックな眺めが楽しめます。

朝食ビュッフェでは、地元食材をふんだんに使ったメニューが並び、和洋豊富な料理で一日を元気にスタートできます。観光の拠点として便利な立地と、ゆったりくつろげる空間が揃ったホテルです。

神戸港の突端・中突堤にたたずむ「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」は、270度を海に囲まれた特別なロケーションにあります。海に浮かぶような立地と、港町ならではの開放感が旅気分を盛り上げてくれます。

大型客船や帆船を望める日なら、汽笛の音に耳を傾けるひとときとなり、まるでクルーズ気分を味わえます。館内には、港の景色とともに料理を堪能できる4つのレストランもあり、海辺のリゾートステイをぜいたくに満喫できます。

JR姫路駅直結の好立地で、姫路城まで徒歩約15分。観光にも便利な「ホテルモントレ姫路」は、和の趣を取り入れたアールデコ様式の客室が魅力です。

宿泊者専用のサウナ付温浴施設では、旅の疲れをじんわりと癒せます。非日常感あふれる空間で、姫路らしいくつろぎのひとときを過ごしてみてください。

「兵衛向陽閣」は、700年の歴史を誇る有馬温泉の老舗宿です。和・ローマ・湯治場風と趣の異なる3つの大浴場で、名湯「金泉」をたっぷりと堪能できます。

客室からは温泉街や六甲山を望むことができ、くつろぎのひとときを楽しめます。伝統に根ざした笑顔のおもてなしで、心温まる滞在がかなうでしょう。

神戸は、異国情緒ただよう街並みや海と山に囲まれた風景、そしてグルメや温泉と、旅の楽しみがぎゅっと詰まった魅力あふれる観光地です。車がなくても、公共交通機関だけで効率よく巡れるのもうれしいポイントです。

今回ご紹介したモデルコースは、1泊2日で神戸の定番観光地を網羅できる内容になっています。2泊3日なら姫路や有馬温泉にも足をのばして、さらに深みのある旅を楽しめるのでおすすめです。

往復新幹線と宿泊施設をセットで申込める「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」なら、新幹線でのアクセスも快適＆お得に。往路の着駅と復路の発駅を別の駅にアレンジすることも可能です。次の旅行は、ぜひ神戸への旅を計画してみてください。