秋田の名物グルメ15選！人気ランチと定番のお土産を紹介

秋田県は、四季折々の味覚と、受け継がれてきた伝統が織りなす食文化の宝庫です。旅行を計画している際は、旅先でどのグルメを味わうか迷うことも多いでしょう。

そこで本記事では、秋田でぜひ食べていただきたい名物ランチと、お土産としても喜ばれるスイーツを15選ご紹介します。地域ならではの味を堪能できるランチから、旅の思い出にぴったりのスイーツまで、秋田の魅力が詰まったラインナップです。

秋田を訪れる際には、これらのグルメをぜひお試しください。

ここでは、秋田の伝統的な料理やご当地グルメの中から、特にランチにおすすめしたい名物を10選ご紹介します。

観光中のランチにぴったりな、秋田のおいしさを堪能できる逸品ばかりです。ぜひ参考にしてみてください。

きりたんぽは秋田県の郷土料理で、硬く炊いたご飯を秋田杉の棒に巻き付けて作ります。味噌を塗って焼いたり、棒から外して鍋に入れたりして食べるのが一般的です。特に、鶏肉や野菜と一緒に煮込む「きりたんぽ鍋」は人気の料理です。

新米の収穫期によく作られ、秋田県の北部では労をねぎらって「きりたんぽ鍋」を囲む習慣があります。名前の由来は、焼いたご飯ががまの穂に似ていることから「短穂」と呼ばれ、「たんぽ」を鍋に入る長さに切ったものを「きりたんぽ」と名付けたとされています。

「稲庭うどん」は、清らかな皆瀬川の水と豊かな土壌に恵まれた秋田県湯沢市稲庭町で誕生した県を代表する麺料理です。その特徴は極細のストレート麺とつるっとしたのどごし、滑らかな口当たり、そしてしっかりとしたコシにあります。

機械や道具を使わずに手で延ばす「手延べ」や、縄をなうように撚り（より）を入れ、あやがけして細くする「手綯い（てない）」といった伝統的な技法を用いて作られています。そうめんに似た製法ですが、コシの強さや油を使わない点が特徴です。特にざるうどんとして食べるのがおすすめされています。

秋田県の県魚であるハタハタは、初冬に産卵のため沿岸にやってくる魚です。日本三大魚醤の一つ「しょっつる」の主原料として知られ、秋田の伝統的な食文化を支える重要な存在です。

料理法は多彩で、しょっつる鍋、塩焼き、味噌田楽、ハタハタ寿司などさまざまな形で楽しめます。淡白でクセのない味わいを活かし、シンプルな塩焼きや旨みを引き出す煮付けなどがおすすめです。

特に、卵（ブリコ）は独特の歯ごたえが人気で、ハタハタ料理の魅力の一つとなっています。

「しょっつる鍋」は、秋田の冬を代表する伝統的な鍋料理です。魚の塩漬けを発酵させて作る魚醤「しょっつる」を使った出汁と、ハタハタを主役にしたこの鍋は、11〜12月が旬の季節の味覚です。

「しょっつる」は、主にハタハタを塩漬けにして1年以上熟成させた秋田の伝統的な調味料で、かつては高価だった醤油の代用品として使われていました。このしょっつるが、鍋に独特のまろやかな旨みを与えます。

本場・男鹿市では、具材を入れずに汁物仕立てにすることが多いですが、一般的には豆腐、長ねぎ、白菜なども加えて作られます。

「かやき」とは、「貝焼き」が訛った言葉で、大きな貝の殻を鍋代わりにし、だし汁で魚介やつみれを煮込む一人前の鍋料理を指します。特に、魚醤「しょっつる」を使ったものは「しょっつるかやき」と呼ばれ、秋田の郷土料理として親しまれています。

また、貝殻を使わずに1人前の鍋で作られるものも「かやき」と呼ばれることがあります。この料理は、和食はもちろん、中華、フレンチ、イタリアン、インド風など、さまざまなスタイルでアレンジされることもあり、幅広い味わいが楽しめるのが魅力です。

全国的に知られる比内地鶏は、日本三大美味鶏の1つです。放し飼いでのびのびと育つため、余分な脂肪分が少なく、ヘルシーな鶏肉として人気です。

肉質は赤みが多く、適度な歯ごたえがあります。鶏肉を鍋に入れると細やかな脂肪が浮き、独特のコクと香りが広がるのが特徴です。

比内地鶏は、秋田名物のきりたんぽ鍋のダシや具として使われるほか、薫製やしゃぶしゃぶ、ステーキ、鶏かつ丼、焼鳥など、さまざまな料理でその風味を楽しめます。

秋田県横手市のご当地グルメ「横手やきそば」は、地元で製麺されたモチモチのゆで麺が特徴のB級グルメです。具材にはキャベツと豚挽肉を使い、仕上げに目玉焼きと福神漬けが添えられるのが定番スタイルです。

ウスターソースをベースに、各店舗のオリジナルソースが加わり、辛さが控えめでまろやかな味わいを楽しめます。横手市を訪れた際には、シンプルながらも奥深さのある一品をぜひ味わってみてください。

だまこ鍋は炊きたてのお米を軽く潰し、一口サイズに丸めた「だまこ」を具材にした秋田の伝統的な鍋料理です。秋田では、玉のことを「だま」と呼び、お手玉に似た形から「だまこ」と名付けられました。

だまこは、棒状のきりたんぽとは異なり丸く作られるため、スープに馴染みやすく、お米の旨味を閉じ込めた柔らかな食感が特徴です。鶏肉や野菜と一緒に煮込んで、手軽に楽しめる家庭料理として親しまれており、秋田を味わうのにぴったりな一品です。

とんぶりとは、アカザ科のホウキギの実を加工した食材で、江戸時代から伝わる伝統的な技法で作られています。その見た目が魚の卵に似ていることから、「畑のキャビア」とも呼ばれ、独特のプリプリとした食感が特徴です。

とんぶりは、そのままご飯にかけて食べるだけでおいしく、シンプルながらも風味豊かな「とんぶりご飯」が楽しめます。また、他の食材との相性も良く、サラダや和え物など幅広い料理に使える万能な食材です。

「じゅんさい」は、秋田県の特産品として知られる淡水性の水草です。春から夏にかけて、沼の水面に鮮やかな緑色の葉を浮かべる姿が特徴的です。

最大の魅力は、ゼリー状の膜に包まれたぷるんとした独特の食感と歯触りにあります。特に秋田県三種町のじゅんさいは、世界自然遺産「白神山地」から流れる清らかな水で育つことから、高品質な食材として有名です。

調理法は多様で、酢の物やお吸い物、鍋料理などで楽しめます。夏の味覚として親しまれており、旬の時期にぜひ味わいたい一品です。

ここでは、秋田のお土産やスイーツとしておすすめの名物をご紹介します。

それぞれが秋田の魅力を凝縮した逸品ばかりなので、ぜひご覧ください。

「ババヘラアイス」は、秋田県の夏を象徴する風物詩として親しまれている名物アイスです。シャーベットのようなさっぱりとした甘さが特徴で、定番のピンク色のいちご味と黄色のバナナ味の組み合わせが可愛らしい見た目となっています。

「ババ」と呼ばれる売り子さん（おばちゃんを意味する方言）が、ヘラを使ってアイスを盛る仕草から「ババヘラアイス」と名付けられました。今でも祭りやイベント会場などでよく見かけるこのアイスは、地元の人々には懐かしさを、観光客には秋田の夏の魅力を感じさせてくれます。

いぶりがっこは秋田県の伝統的な保存食で、燻製した大根を糠漬けにして作られています。独特の香ばしい風味と歯ごたえのある食感が特徴で、作り手によって味や香りに個性があります。

元々は各家庭で手作りされていましたが、現在ではスーパーや直売所などで、手軽に購入できるようになりました。また、いぶりがっこを使った創作料理も増えており、秋田の食文化を感じられる一品として飲食店でも親しまれています。

「秋田銘菓 金萬」は、昭和28年から愛され続ける秋田を代表するカステラまんじゅうです。その変わらぬ味わいは、地元の人々や観光客の心をつかんでいます。

金萬は一口サイズで、ふわふわの生地にたっぷり詰まった白あんが特徴です。生地には、はちみつと卵が贅沢に使われ、上品な甘さが広がります。

素朴でありながら豊かな味わいは多くの人に親しまれ、秋田土産としても定番の一品となっています。

バター餅は、ふんわりとやわらかな食感が特徴の昔ながらの秋田名物です。普通のお餅とは異なり、焼かずにそのまま食べられるのが特徴です。

バターが入っているため硬くなりにくく、添加物を使用しなくてもやわらかさを保てます。北秋田市では、冬の狩猟をするマタギたちの保存食としても親しまれてきました。

バターの風味と優しい甘さが絶妙に調和し、もちもちとした食感がクセになる一品です。一度食べたらやみつきになるおいしさで、洋と和の良さを同時に感じられるでしょう。

パンプキンパイは、しっとりとしたパイ生地にかぼちゃ本来の甘さを活かした餡が詰まった、秋田の人気スイーツです。秋田県内では道の駅や空港、駅構内、スーパーなど、さまざまな場所で手軽に購入でき、お土産としても親しまれています。

特に人気なのが定番の5個入り袋タイプで、お土産用はもちろん、自分へのちょっとしたご褒美としても人気です。また、パンプキンパイの弟分である「くろまめパイ」も注目を集めています。大潟村産の黒大豆を100％使った、地元の特産品を活かした一品です。

秋田県は豊かな自然と長い歴史に育まれた、独特の食文化を持つ地域です。ランチには、秋田を代表する郷土料理である「きりたんぽ鍋」や「稲庭うどん」「しょっつる鍋」などを楽しんではいかがでしょうか。また、秋田特有の食材を使った「秋田かやき」や、「比内地鶏」「ハタハタ」を使った料理もおすすめです。

お土産としては、秋田の風土が生んだ「いぶりがっこ」や「秋田銘菓 金萬」、「バター餅」、さらには「パンプキンパイ」など、特色あるグルメが手に入ります。これらの名物を持ち帰り、自宅でも秋田の味わいを楽しんでください。

秋田旅行を計画する際は、びゅうトラベルの「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」を利用すれば、列車と宿泊施設を一括で手配できます。ぜひ、秋田の魅力を存分に堪能する旅をお楽しみください。