雄大な自然と歴史ある街並みが魅力的な東北地方の一つ、福島県。福島県は大きく3つのエリアに分かれ、それぞれで観光の魅力は異なります。また、面積も広大なため、どこを訪れるべきなのか、どの順番で巡ればいいのかなど観光について悩むこともあるでしょう。
そこで今回は、福島県のおすすめ観光スポットを車なしで巡る、1泊2日のモデルコースをご紹介します。1日目は会津若松エリア、2日目は裏磐梯エリアを満喫できるプランです。
さらに、会津若松周辺の人気宿泊施設も紹介していますので、ぜひ旅の参考にしてください。
目次
福島県は東北地方の南東部に位置する県で、北は宮城県・山形県、南は茨城県・栃木県・群馬県、西は新潟県に隣接し、東は太平洋に面しています。東北地方では宮城県に次いで2番目に県内総生産が高く、東北の経済の大きな拠点です。
面積は北海道・岩手県についで3番目に広く、会津・中通り・浜通りの3つのエリアに大別されます。会津は越後山脈と奥羽(おうう)山脈に挟まれた西部の内陸地で、歴史ある街並みが特徴。中通りは奥羽山脈と阿武隈(あぶくま)高地に挟まれた内陸地で、人口の6割強が集まっています。浜通りは阿武隈高地と太平洋に挟まれたエリアで、海の自然と山の自然の両方が楽しめます。
前述したように、福島県は大きく3つのエリアに分けられています。すべてのエリアをまたいで観光するのは難しいため、事前に観光ルートを考えておくことが大切です。今回は1日目に「鶴ヶ城」や「七日街通り」がある会津若松エリアを巡り、2日目に「猪苗代湖」や「野口英世記念館」を経由して「五色沼湖沼群」を目指す、1泊2日の観光モデルコースをご紹介します。
「東京駅」から会津若松エリアの「七日町駅」までは、東北新幹線と在来線を乗り継ぎ、約2時間45分から3時間でアクセスできます。まず、新幹線で「東京駅」から「郡山駅」に向かい、在来線に乗り換えて「会津若松駅」に行きましょう。列車を乗り換えるかバスに乗車し、「会津若松駅」の隣駅である「七日町駅」に移動します。
旅の始まりは福島県の西側エリアの中心地、会津です。会津では、戦国時代や江戸時代の歴史情緒が感じられる街並みを散策しましょう。
ここでは、会津若松エリアを巡る1泊2日のモデルコース(1日目)を紹介します。
会津の定番スポットを巡るプランです。これから旅行の計画を立てる方は、ぜひ参考にしてください。
「七日町駅」は、七日町通りのシンボルとも言えるレトロな駅舎です。「会津若松駅」からわずか約2分でアクセスでき、まちなか周遊バスなどの発着点としても利用されている賑わいの場所です。会津若松駅から七日町駅に向かう列車は本数が少ないので、タイミングが合わない場合は、バス(約10分)または徒歩(約25分)で向かうことも可能です。
外壁からは、古き良き日本の駅を思い出させる雰囲気が感じられます。冬季にはライトアップされた駅舎と周囲の木々が雪景色と相まって、幻想的な風景を作り出します。
駅舎内にコインロッカーはありませんが、近くの七日町観光案内所で有料の手荷物預かりサービスの利用が可能です。併設された七日町駅カフェで休憩もでき、観光の拠点としても便利です。
レトロな街並みを散策するなら「七日町通り」がおすすめです。「七日町通り」は、JR七日町駅から野口英世青春通りまで、約700mにわたる通りです。会津藩の時代には城下の主要街道として栄え、多くの宿、料亭、商家などが並んでいました。
現在も当時のレトロな街並みを残しながら、新しい店舗が次々にオープンしています。カフェ、雑貨屋、会津漆器の専門店など、さまざまなジャンルのお店が揃っており、観光客に人気のエリアです。
また、会津名物の馬肉料理やソースカツ丼を楽しめるお店など多くの食事処が揃っているので、ランチ時にもぜひ立ち寄ってみてください。
会津観光で絶対に欠かせないのが、「鶴ヶ城」です。若松城や会津若松城、黒川城などいくつか呼び名はありますが、地元では「鶴ヶ城」の名で愛されています。明治時代に廃城となったあとは都市公園として整備され、国の史跡にも指定されています。日本で唯一赤瓦を使った天守閣が特徴です。
「鶴ヶ城」は天下の名城として名高い城で、それを知らしめたのが旧幕府軍と新政府軍が戦った戊辰戦争。この戦いで「鶴ヶ城」は、勢いに乗る新政府軍を相手に孤立無援の状態で1ヶ月ものあいだ籠城し、最後まで攻め落とすことができなかったといわれています。
「七日町通り」から「鶴ヶ城」までは、バスを利用して約10分の距離です。バス停「七日町駅前」から乗車し、「鶴ヶ城入口」で降りましょう。
「御薬園」は、約1.7ヘクタールの広大な敷地に「心字の池」を中央に配した回遊式庭園です。池の周辺にはモミ、スギ、季節の草花、石、橋などが配置され、自然を模した景観が静かで格調高い雰囲気を醸し出しています。
散策の後は、歴代の藩公も愛した庭園を眺めながら、抹茶を楽しむのがおすすめです。街中のカフェとは一味違う風情ある空間で、至福のひとときを過ごせます。
売店では、「御薬園」ならではの薬草茶や会津特産品、伝統工芸品などのお土産も購入できます。「鶴ヶ城」から「御薬園」まではバスで約10分の距離にあり、バス停「鶴ヶ城入口」で乗車し、「御薬園」で下車すればアクセスも便利です。
白虎隊の悲劇で知られている飯盛山(いいもりやま)。この山には「さざえ堂」という少し変わった仏堂があります。「さざえ堂」は、正しくは円通三匝堂(えんつうさんそうどう)といい、かつてここにあった正宗寺(しょうそうじ)の住職・郁堂(いくどう)が考案したといわれています。
「さざえ堂」の大きな特徴は、堂内の参拝ルートが二重螺旋構造(にじゅうらせんこうぞう)になっていること。登る人と降りる人がすれ違うことなくスムーズに参拝できる特殊な構造をしており、中に入ると不思議な感覚が味わえます。このような木造建築物は世界的にも少なく、国の重要文化財に指定されています。
「御薬園」から「さざえ堂」までは、バスを利用して約20分の距離です。バス停「御薬園」から乗車し、「飯盛山下」で下車後、約5分歩くと「さざえ堂」に到着します。
奥羽三楽郷の1つに数えられる「東山温泉」は、四季折々の自然が美しい会津の奥座敷です。約1300年前に名僧・行基が発見したとされ、竹久夢二や与謝野晶子など、多くの文人・墨客にも愛されてきました。
会津若松市の中心地から、車で約10分の好立地にありながら、広大な規模と長い歴史、そして豊かな自然美を兼ね備えた温泉地です。泉質は、サラサラとした肌触りが特徴の単純泉です。
東北屈指の温泉地として知られる「東山温泉」は、四季折々の自然の美しさを満喫できる、まさに会津の名所と言えるでしょう。
会津で歴史情緒を堪能したあとは、自然を楽しめる猪苗代湖や五色沼湖沼群へ向かいましょう。モデルコース2日目は、以下の順番で裏磐梯エリアの観光スポットを巡ります。
時間が限られている方は、「猪苗代湖」や「野口英世記念館」を省略するなど、スケジュールに合わせてアレンジしてみてください。
福島観光2日目は、裏磐梯への玄関口となる「猪苗代駅」からのスタートです。「会津若松駅」からは列車に乗れば、約30分で「猪苗代駅」に到着します。
駅のすぐ近くには観光案内所があり、まずはここで裏磐梯周辺の観光やグルメなどの情報を収集しておくのもおすすめです。現地の最新情報を得ることで、より充実した旅行計画を立てられるでしょう。
「猪苗代湖」は、日本で4番目に大きな湖で、会津若松市、郡山市、猪苗代町の二市一町にまたがっています。磐梯朝日国立公園に属していて、湖面の標高は514mと日本でも有数の高さを誇ります。
水質が良く透明度も高い「猪苗代湖」は、貴重な生態系を保有する区域に指定されており、国指定天然記念物の「ミズスギゴケ群落」や白鳥の飛来地などで有名です。
また、ヨットハーバーや遊覧船の発着場になっている「長浜」は、遠浅の湖岸が静かで湖水浴に適しており、夏にはにぎわいを見せます。冬には白鳥やカモの越冬地となり、野生の鳥たちを間近で気軽に観察できる場所として親しまれています。
「野口英世記念館」には、千円札にもなった福島県の偉人、野口英世の資料が展示されています。野口英世は、現在の猪苗代町にあたる旧三ツ和村の出身です。
記念館のミュージアムショップでは、野口英雄に関連する多彩なグッズが揃っています。書籍や文具、Tシャツなど幅広く取り扱っているので、旅の思い出に何かお土産を購入してみるのもおすすめです。
猪苗代湖(長浜)から「野口英世記念館」までは、バスを利用して約10分でアクセスできます。猪苗代湖を訪れた際は、ぜひ「野口英世記念館」にも足を運んでみてください。
「五色沼」の愛称で親しまれる「五色沼湖沼群」は、大小約30の湖沼から成る名所です。2016年にミシュラン・グリーンガイドで1つ星に認定されました。
それぞれの沼が、エメラルドグリーンやコバルトブルーなど、異なる色を持つことから「神秘の湖沼」とも呼ばれています。特に、青沼の色は圧倒的な美しさで有名です。時期や時間帯でわずかに表情を変えるため、訪れるたびに新鮮な感動に出会えます。
アクセスは、「野口英世記念館前」からバスで約60分、バス停「裏磐梯高原駅」で下車します。駅近くの「裏磐梯物産館」を通り抜けると、青沼にもアクセスしやすい「五色沼への入り口」に到着です。青沼までは片道徒歩約15分です。
ただし、全てを見て回れるコースは、片道徒歩1時間20分ほどかかるので、旅行プランに合わせて見学ルートを検討してみてください。
ここでは、会津若松駅からアクセスしやすいおすすめの宿泊施設を紹介します。
「会津若松駅」から、バスを利用して20分前後でアクセスできる宿泊施設を厳選しました。会津の観光の拠点に最適なので、ぜひ参考にしてみてください。
※記事で紹介している宿泊施設のサービス等は変更になることがあります。最新情報はプラン詳細ページや施設公式サイトなどをご参照ください。
会津若松市内でも屈指の景色を誇る「御宿東鳳」は、標高約300mの高台に位置しています。2種類の展望露天風呂からは、昼は会津若松の街並み、晴れた日の夜は星空を望め、夕日の美しさも格別です。
中でも、地上約11mに突き出た円形の露天風呂「宙(そら)の湯」は、解放感抜群です。夜にはライトアップされ、竹取物語を思わせる幻想的な雰囲気を楽しめます。
朝食は会津の郷土料理をはじめ、洋食メニューやデザートなど、こどもからおとなまで満足できる豊富なビュッフェスタイルです。
約1300年の歴史を誇る温泉郷「東山温泉」の中でも、自家源泉を保有する珍しい宿です。源泉100%掛け流しの露天風呂では、美しい湯川の渓谷美を眺めながら、心身ともにリラックスできます。宿名の由来である自然滝「原滝」を眺めながら、せせらぎの音に耳を傾けると、日頃の喧騒を忘れて特別な時間を過ごせます。
「展望風呂付特別室(和洋室)」や「展望風呂付客室(和室)」など、自家源泉の温泉付きの部屋があるほか、10畳以上の広々とした一般和室や和洋室タイプの客室も用意されています。美しい自然に囲まれながら、源泉掛け流しの温泉に浸かり、贅沢なひとときを味わってみてはいかがでしょうか。
東山温泉の隠れ家のような宿「今昔亭」は、凛とした木々に囲まれた静かな佇まいが魅力です。「原瀧」の姉妹館であり、東山温泉の自家源泉を掛け流しで楽しめます。
「今昔亭」の大浴場に露天風呂はありませんが、内湯からは湯川の美しい渓流美を望めます。湧きたての温泉に身を委ねれば、日頃の疲れを癒せるでしょう。
また、温泉付きの客室が3タイプ用意されており、プライベート空間で源泉掛け流しの温泉を満喫できます。一般和室からは四季折々の自然美と渓谷美を眺めることができ、心休まる空間です。
「大江戸温泉物語 東山グランドホテル」は、東山温泉の奥地に佇む温泉宿です。山に抱かれた静かな環境と、目の前に広がるダイナミックな景色が、秘湯の趣を味わえます。
客室は、和室、洋室、和洋室など、さまざまなタイプが用意されています。和室でくつろぎたい方も、モダンな洋室で快適に過ごしたい方も、自分に合ったスタイルの部屋を選べるでしょう。
夕食はバイキング形式で、和洋中のさまざまな料理を楽しめます。さらに、無料のアルコール飲み放題もあり、生ビールや焼酎、地酒など豊富に揃っているのが特徴です。ぜひ、お気に入りの一杯をみつけてください。
宿泊者専用の特典として、室内型「こどもひろば」が無料で利用できる、家族旅行に最適な施設です。幼児向けの遊具や室内型アスレチックなどが設置されています。(「こどもひろば」は土日・祝日・春夏冬休みなどに営業)
また、宿にはゲームコーナーや漫画コーナー、卓球コーナーなども用意されています。お子さまはもちろん、ご夫婦やカップルでもくつろぐことができるのも魅力です。
露天風呂では、敷地内から湧き出る神指温泉を楽しめます。岩と庭園に囲まれた開放的な空間で、旅の疲れを癒しましょう。
福島県の「会津若松」と「裏磐梯」周辺を巡る1泊2日のモデルコースは、歴史と絶景、そして温泉を満喫したい方におすすめです。このエリアには、「鶴ヶ城」や「猪苗代湖」「五色沼」など、魅力的な観光スポットがたくさんあります。
「会津若松」と「裏磐梯」に点在する温泉は、自然を感じながら旅の疲れを癒すのに最適です。例えば、美しい自然を誇る「東山温泉」は、会津を代表する温泉地として知られています。
びゅうトラベルでは、宿泊施設と新幹線などの列車を一括で予約できる「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」を用意しています。本記事で紹介した温泉宿のプランも豊富に取り揃えているので、福島への温泉旅行を計画する際には、ぜひ活用してみてください。
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