2015年に北陸新幹線長野駅-金沢駅間が開通してから、金沢への観光客は増加しました。かつて加賀百万石といわれ栄えた金沢には、歴史や文化、自然、グルメなどさまざまな魅力があります。機会があれば訪れたい、と考えている方も大勢いるのではないでしょうか。
金沢にはさまざまな人気スポットがあるので、いざ旅行に行こうと思ってもどこを回ればいいのか悩むことも 。そこで今回は、金沢旅行で訪れたいおすすめのスポットなどについてご紹介します。
兼六園は、金沢市にある日本庭園です。江戸時代に加賀藩を治めていた前田氏の歴代当主が長い年月をかけて作りあげていった庭園で、日本でも有数の回遊式庭園(かいゆうしきていえん)となっています。国の特別名勝に指定されている他、岡山県の後楽園、水戸の偕楽園と並んで日本三名園のひとつにも数えられています。
回遊式庭園である兼六園の園内には多くの木々や池があり、ぐるりと見て回れるように園路が整備されています。春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と四季折々の自然の魅力があるので、どの季節に訪れても楽しめるスポットです。
ひがし茶屋街は金沢市の中心部にある地区のひとつで、正しくは東山ひがし地区といいます。金沢城の城下町の一部として江戸時代に栄え、多くの茶屋が立ち並んだことから茶屋街と呼ばれています。江戸時代から明治時代初期に建てられた茶屋様式の建物が今も多く残されていて、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
ひがし茶屋街は昔ながらの茶屋街の雰囲気が感じられる、歴史深い町並みが特徴的です。伝統工芸品や和雑貨を取り扱う店舗や和菓子屋、おしゃれなカフェなど、老舗と新しい店が混じり合いながらも古き良き茶屋街の雰囲気を今に残しています。
近江町市場は、金沢市にある市場です。海産物や果物、野菜など生鮮食品を主に取り扱っていて、他には生活雑貨の店舗などもあります。近江町市場という名前は、近江商人が作ったことから付けられたといわれています。
近江町市場には石川県で獲れた新鮮な海産物を中心にたくさんの食材が集まっていて、とても活気があります。試食ができる店舗も多く、散策するだけでも楽しめます。市場内には飲食店もあり、中でも新鮮な海産物を使った海鮮丼は人気の一品です。店舗によって使っている魚の種類などが違うので、お気に入りを探してみるのもおすすめです。
浅野川は、金沢市の市街地を流れる河川です。金沢城を挟むようにして流れるもうひとつの川、犀川(さいがわ)が男川と呼ばれるのに対し、浅野川は女川と呼ばれています。ひがし茶屋街などの歴史ある町並みを通るので、川沿いの遊歩道を歩くだけでも情緒が感じられます。
浅野川には多くの橋がかかっていて、そのひとつである浅野川大橋は国の登録有形文化財に指定されています。周囲には、金沢の三文豪のひとりに数えられる泉鏡花(いずみきょうか)ゆかりのスポットも数多く残されています。春には桜が咲き誇る花見スポットとしても人気が高く、多くの見物客が訪れます。
卯辰山公園は、金沢市にある卯辰山の山麓に広がる公園です。卯辰山という名前は、金沢城から見て卯辰の方角にあることから付けられました。8,000本ものツツジが植えられている花木園や、20万株の菖蒲が植えられた花菖蒲園など、見るものを楽しませる草花が整備されています。多くの記念碑や文学碑もあり、「日本の歴史公園100選」にも選ばれています。
卯辰山公園の大きな見どころは、金沢を一望できる眺望です。金沢城を見下ろせることから、江戸時代には登山が禁止されていました。晴れた日には日本海も望めるということで人気が高く、夜景スポットとしても知られています。
せせらぎ通りは、金沢市香林坊片町長町地区にある商店街です。金沢一の繁華街である香林坊の大通りの裏手にあり、古くから流れる鞍月用水に沿うようにして広がっています。さらさらと流れる用水や昔ながらの家屋など、時代を感じられる商店街です。
せせらぎ通りはその雰囲気から散策をするのにぴったりで、都会の喧騒を忘れてのんびりと過ごせます。商店街にはさまざまな店舗が軒を連ねていて、散策がてらのぞいてみるのもおすすめです。老舗らしい店舗やおしゃれなカフェなど店舗の種類も多い為、退屈しない時間が過ごせるでしょう。
金沢城公園は、かつて加賀藩主前田氏の居城だった金沢城の跡地に作られた公園です。明治時代には陸軍の司令部が置かれ、戦後は一時金沢大学のキャンパスとしても使われていました。城址公園として整備され始めたのは1996年からで、2008年には金沢城跡として国の史跡に指定されています。
金沢城公園の園内には、かつて城として使用されていたときの名残りがたくさんあり、石川門や三十間長屋(さんじゅっけんながや)、鶴丸倉庫(つるまるそうこ)といった重要文化財に指定されている歴史的建造物も残されています。園内には多くの緑もあるので、ゆったりと散策してみるのもおすすめです。
長町武家屋敷跡は、金沢市長町にある武家屋敷跡群です。江戸時代に加賀藩を治めていた前田氏の重臣・長氏(ちょうし)をはじめ、加賀藩士たちが暮らしていた侍屋敷が軒を連ねています。土塀や石畳など当時の様子がそのままに残されているエリアで、散策すれば歴史情緒ある町並みが楽しめます。
長町武家屋敷跡では冬になると、土塀を雪や凍結から守るために、わらを編み込んだ「こも」を掛ける「こも掛け」が行われます。長町武家屋敷跡の冬の風物詩ともいえるもので、観光客にも人気があります。
成巽閣は、金沢市兼六町にある歴史的建造物です。13代加賀藩主・前田斉泰(まえだなりやす)が母親である眞龍院(しんりゅういん)の隠居所として建てたもので、1階が書院造、2階が数寄屋造(すきやづくり)となっています。江戸時代の代表的な大名屋敷ということで、国の重要文化財に指定されています。
成巽閣は歴史博物館として一般公開されていて、中では当時の建築様式が見学できる他、書画や人形などの展示も行われています。国の名勝として指定されている飛鶴庭(ひかくてい)という庭園もあり、美しい日本庭園が見られます。
旧加賀藩士高田家跡は、加賀藩士だった高田氏の家屋跡です。長町武家屋敷跡にあり、一部が修繕されて一般公開されています。入口の長屋門は、金沢市指定保存建造物にも指定されています。
高田家跡には池泉廻遊式(ちせんかいゆうしき)の庭園や厩舎、仲間部屋などが残されていて、当時の上級武士の暮らしをうかがい知ることができます。特に池泉回遊式庭園は大野用水から引き入れた池や曲水、アカマツなどが配置されていて、見事な景観を作りあげています。
玉泉院丸庭園は、金沢城公園内にある庭園です。玉泉院という名前は、加賀藩の2代藩主・前田利長(まえだとしなが)の正室・永姫が剃髪した際に名乗った院号から付けられています。金沢城の西の丸に位置し、前田家の重臣の屋敷があったといわれています。
現在の玉泉院丸庭園は、廃藩までに存在していた庭園を復元して整備したものです。池泉回遊式の大名庭園で、デザイン性の高い石垣を構成要素とするなど独創的な庭園だったといわれています。園内には休憩所として「玉泉庵(ぎょくせんあん)」も整備されていて、庭園を眺めながら一息つけます。
大乗寺は、金沢市長坂町にある曹洞宗の寺院です。曹洞宗の大本山・永平寺の3代目である徹通義介(てっつうぎかい)によって1263年に開かれたとされていて、釈迦如来を本尊としています。
大乗寺には国指定重要文化財に指定されている仏殿、金沢市指定有形文化財に指定されている山門や法堂の他、さまざまな文化財があります。境内を散策しながら、そうした文化財に触れてみるのもおすすめです。また、大乗寺では坐禅会も開催されていて、誰でも参加することができます。
妙立寺は、金沢市野町にある日蓮宗の寺院です。もともとは加賀藩の藩祖・前田利家が金沢城に入城した際に藩を守護する祈祷所を建立し、後に3代藩主・前田利常(まえだとしつね)が現在の場所に移築、妙立寺として建立しました。
妙立寺は江戸幕府に対する備えとしての役割もあったため、敷地内には落とし穴や隠し階段、隠し通路、見張り台など、さまざまな仕掛けが作られています。そうした複雑な設計から忍者寺とも呼ばれていて、一部の仕掛けは見学することができます。
尾山神社は、金沢市御尾山町にある神社です。加賀藩の藩祖・前田利家を祀った神社で、1873年に創建されました。境内には前田利家やその正室・お松の方の像が設置されていて、歴代加賀藩主とその正室を祀った金谷神社もあります。
尾山神社の神門は、明治8年に作られた和・漢・洋の3つの様式が混用された門で、全国的にもめずらしいものです。上部は色とりどりのガラスがはめ込まれたギヤマン張りになっていて、かつては灯台としての役割も果たしていたといわれています。また、最上段には日本最古の避雷針が設置されていて、現在でも現役です。
金沢21世紀美術館は、金沢市広坂にある美術館です。主に現代美術を収蔵・展示する美術館で、地上1階、地下2階となっています。敷地内には芝生が整備されていて、その中心部に円形総ガラス張りの美術館がたたずんでいます。
金沢21世紀美術館は、無料の交流ゾーンと有料の展覧会ゾーンに分かれています。交流ゾーンにはミュージアムショップやカフェレストラン、アートライブラリーなどがあり、主に外周部に配置されています。展覧会ゾーンは中央部に配置されていて、常設展示の他、企画展なども開催されています。
鈴木大拙館は、金沢市本多町にある文化施設です。金沢市出身の仏教学者・鈴木大拙に関する展示などが行われています。展示されている書物や写真などには詳細の説明がなく、来館者それぞれが自由に考え、感じる趣向となっています。
鈴木大拙館は展示物だけでなく、施設そのものが鈴木大拙の世界を映し出すように作られています。浅く水が張られた「水鏡の庭」、水鏡の庭に浮かぶようにして建てられた「思索空間棟」など、独特の空間が展開されています。
金沢駅は、金沢市の中心となる駅です。JRの他、IRいしかわ鉄道の路線も乗り入れています。すぐ側には北陸鉄道の金沢駅があり、駅前には大型のバスターミナルが設置されているので、金沢市内のアクセスは良好です。
北陸新幹線の開業と同時にリニューアルされた金沢駅は、アメリカの旅行雑誌が選んだ「世界でもっと美しい駅14選」に日本で唯一ランクインしたほど芸術性が評価されている駅です。特に金沢の伝統芸能に使われる鼓(つづみ)をイメージした鼓門は、国内外から高く評価されています。
加能ガニは、石川県全域で獲れるズワイガニのことです。平成18年に石川県産ズワイガニの名称を一般公募し、加能ガニと名付けられました。
加能ガニの大きな特徴は、たっぷりと詰まった身。栄養が豊富な日本海で育った加能ガニは、殻を割るとあふれそうになるくらいぎっしりと身が詰まっています。それでいて繊細な味わいがあり、とてもおいしいカニです。濃厚で独特な風味がある味噌も絶品。漁師が納得したものだけにタグが付けられるので、品質のよいものがそろっています。
治部煮は、石川県で古くから食べられてきた郷土料理です。金沢をはじめとした加賀地方で発展してきた加賀料理のひとつで、料理そのものおいしさはもちろん、器や盛り付けの美しさにも特徴があります。
治部煮に使われる主な食材は、小麦粉をまぶした鴨肉や麸、里芋、しいたけなどです。これらの食材を、甘みのある醤油ベースの汁で煮込みます。肉にまぶした小麦粉が汁に溶け込むことでとろみがつき、具材にしっかりと絡みます。薬味として添えられるわさびも、甘みがある味付けのアクセントになります。
金沢のB級グルメといえば、金沢カレーです。金沢カレーはその名の通り、金沢市を中心に広がっているカレーライスで、一説ではその歴史は50年以上。金沢カレーという名称が使われだしたのは、2000年代中頃だといわれています。
金沢カレーの大きな特徴は、濃厚な味わいです。金沢カレーのルーはドロっとしていて、味も濃厚。また、カレーの上にはカツがのっているのですが、その上にも濃厚なソースがかかっています。全体的に味付けが濃く、この濃厚さが根強い人気のもととなっています。
数多くの魅力的なスポットがある金沢。今回ご紹介したスポットを参考に、観光ルートを考えてみてはいかがでしょうか。
・お支払いはクレジットカード決済のみとなります。
・ダイナミックレールパックのご旅行代金は、随時変動いたします。同一内容でもタイミングにより旅行代金が異なる場合があります。
・ダイナミックレールパック商品は、閑散期・繁忙期の影響を受ける価格変動型の旅行商品です。
往復列車の発売前に予約をされた段階で提示される料金は、予定金額となり確定の金額ではありません。
そのため、列車のご利用日が繁忙期(GW、夏期・お盆、年末年始、3日以上の連休)に重なる場合は、JRの割引制限等により、確定される旅行代金が予定金額よりも極端に高くなる(例:1名あたり1万円~2万円程度)ことがあり、乗車距離が長いほど変動幅が大きくなります。
ご予約の際は、予約が確定する段階での実際の旅行代金をご確認いただきお申込みいただきますようお願いいたします。
・宿泊のみのご利用はできません。1泊以上の宿泊予約が必要です。
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・変更は承ることができません。取消の上、新規予約が必要となります。(取消日により取消料が発生します。)
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・(契)乗車票は、原則、普通乗車券・特急券等との併用はできません。
・観光先での入場券等は発行されません。
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