カニといえば、好きな人も多い人気の海産物です。そんなカニの産地は全国にあり、それぞれの産地で獲れるカニの種類も変わります。たとえば東日本には、どんなカニの産地があるのでしょうか。
今回は、東日本のカニの産地や獲れるカニの特徴などについてご紹介します。
目次
東日本で最大のカニどころといえば、北海道です。北海道はカニの漁獲量日本一を誇り、タラバガニ、毛ガニ、ズワイガニ、花咲ガニと多くのカニが堪能できます。
タラバガニは漢字で鱈場蟹と書かれ、タラと同じ漁場で獲れたことから名づけられたともいわれています。タラバガニの大きな特徴は、大型の甲殻類であるということ。脚を全部広げた場合の全長は、1m50cmにも達します。また、たくさんの小さな突起がある丸みを帯びた五角形の甲羅や、右側だけが大きなハサミ、甲羅側が暗い紫色なのに対してお腹側が淡い黄色なのも特徴です。
大型で肉厚であること、繊維一つひとつが太いことなどから大味なイメージもありますが、あっさりとした淡泊な味わいで、大きくなるほど甘みが強くなります。基本的に、大きくて重いものほどおいしいといわれています。
北海道のタラバガニは、春と秋の2回旬を迎えます。春は甘みが強く、秋から冬にかけては身入りがいいのが特徴です。
毛ガニはその名の通り、びっしりと全身に生えた短く硬い毛が特徴的。色はやや暗い赤褐色で、やや縦に長い四角形の甲羅をしています。カニの中では見た目がかなり特徴的なので、特に見分けやすいカニだといえます。
毛ガニは成長速度が非常に遅く、大きくなるまでに時間がかかります。5歳までは1年に1回のペースで脱皮をしますが、そのあとは1回の脱皮に2年以上かかるようになるので、10cmの大きさになるのにも長い時間がかかるのです。メスのほうが成長が遅く、近年はメスが獲れた場合は海に返すことも多くなっています。
毛ガニは身を重視するかミソを重視するかで、選ぶべき個体が変わります。身を重視する場合は甲羅が柔らかい若いカニを、ミソを重視する場合は成長して甲羅が硬くなったカニを選びます。毛ガニは甘みが強く、茹でた身とミソを甲羅に入れて焼く「甲羅焼き」が有名です。
北海道では、日本海側を除いて1年中毛ガニが獲れます。とはいえ、資源保護などの観点から年に数か月の漁期が定められています。4月から5月に獲れる毛ガニは、特にミソがクリーミーで絶品です。
ズワイガニはもともとはスワエガニと呼ばれていて、細くまっすぐな若枝という意味の「楚(すわえ)」から名づけられました。これは、ズワイガニのまっすぐで細い脚が枝に似ていることに由来しています。ズワイガニはオスのカニだけを指す名前で、メスはコウバコガニやセイコガニ、セコガニと呼ばれます。
ズワイガニは何度も脱皮を繰り返すカニで、脱皮回数が多いほど身の詰まったおいしいカニになるといわれています。また、ズワイガニはカニ独特の甘みがとても強く、上品で淡泊な味わいです。北海道のズワイガニの漁場はオホーツク海で、冬は流氷に閉ざされています。そのため、流氷明けの4月から5月頃が旬となっています。
花咲ガニはタラバガニの仲間。昆布が生えている海域に多く生息していることから、コンブガニと呼ばれることも。花咲ガニの由来については、北海道根室のハナサキでよく獲れるからという説や、茹でたときに赤くなって花が咲いたようにみえるからという説があります。
花咲ガニの甲羅は紫がかった鉄錆色をしていて、表面にたくさんの突起があります。幅・長さともに15cmほどと、それほど大きなカニではありません。花咲ガニの最も大きな特徴は、甲羅の後部中央のへこみ。ハート形にへこんでいるので、他のカニとの見分けがつけやすいところ。味はエビに似た独特の風味があり、濃厚かつ甘みがあります。身入りがよく、弾力があり、一番おいしいカニだと評する人も少なくありません。
北海道では4月から9月頃にかけてが旬で、6月や7月の産卵期には子持ちガニも獲れます。花咲ガニの名産地である根室市では、9月に「根室かに祭り」が開催されます。
函館市は北海道の南部、本州に近い位置にある市で、札幌、旭川に次ぐ人口3位の中核市です。日本で初めて開かれた貿易港のひとつである函館港を中心に、北海道と本州を結ぶ道南地域の中心として栄えてきました。
函館は観光都市としても知名度が高く、毎年500万人もの観光客が訪れます。市町村の魅力度調査では1位にランクインするなど、全国的に人気のエリアです。ミシュランの旅行ガイドで1つ星以上がついている観光地が市内に20以上もあります。函館市内のメジャーな観光地としては、五稜郭(ごりょうかく)や函館山、元町などがあります。歴史的な建造物や美しい景色、昔ながらのレトロな街並みなどさまざまな魅力があるので、どの季節に訪れても楽しめること間違いなしです。
小樽市は、北海道の西部、後志総合振興局(しりべしそうごうしんこうきょく)に属する街です。古くから港湾都市として栄えてきた街で、北海道の中心市街である札幌市からもアクセスしやすいことから観光都市としても人気があります。訪れる観光客の数も多く、毎年700万人以上も訪れるとされています。
小樽は市内に100店舗以上もの寿司屋があることから、寿司の街としても有名です。国内の観光客からはもちろん、海外の観光客からの人気が高いのが特徴。また、小樽はオルゴール館や運河などを中心としたレトロな街並みも人気です。さまざまな施設を訪れるのもいいですが、街を散策するだけでも十分に楽しいエリアだといえます。
産地としては北海道に埋もれがちですが、東北地方もおいしいカニが食べられる場所がたくさんあるエリアです。特に福島県相馬市は、松葉ガニの産地として知られています。
松葉ガニは、特定の地域で獲れるズワイガニを指します。一般的なズワイガニと名前を区別することで、ブランド化をはかっています。松葉ガニという名前の由来は諸説あり、脚の形が松葉のようにみえるからという説、水につけると広がった感じが松葉のようにみえるからという説などがあります。
福島県は松葉ガニの産地として有名で、全国7位の漁獲量になったことも。特に相馬市は松葉ガニを郷土食としていて、松川浦漁港では年間200トンもの松葉ガニが水揚げされていました。
鶴ヶ城は、歴代の会津領主が居城として使っていた城です。日本100名城のひとつに数えられています。2013年に放送された大河ドラマ「八重の桜」ゆかりの地であり、ドラマでも語られた戊辰戦争で「難攻不落の城」として天下にその名を轟かせました。赤い瓦が特徴的で、日本で赤瓦を使っている城は現在鶴ヶ城のみとなっています。
鶴ヶ城は城そのものをみるのもいいですが、春になると桜の名所としても高い人気を誇ります。城内には1,000本もの桜が植えられていて、咲き誇る桜と空の青に浮かぶ天守閣のコントラストが見事です。日本さくらの名所100選にも選ばれているので、シーズン中に福島を訪れる際にはぜひ一度ご覧ください。
十和田市現代美術館は、十和田市のメインストリートである官庁街通りに面した美術館です。現代美術館という名の通り、数多くの現代アート作品が展示されています。日本人芸術家では、草間彌生(くさまやよい)や奈良美智(ならよしとも)の作品があります。
十和田市現代美術館の大きな特徴は、屋外展示が充実しているというところ。一般的な美術館は屋内展示がメインなので入館料が必要になりますが、十和田市現代美術館は屋外展示が多く、また館内の展示作品も館外からみられるものが多いため、気軽に展示物が楽しめます。カフェやミュージアムショップも併設されているので、作品を楽しみながらのんびりと過ごしてみてはいかがでしょうか。
北陸も、カニの産地として有名な地域です。特に福井県の越前ガニや、石川県の加能ガニ(かのうがに)がブランドとして知られています。
越前ガニは、福井県で水揚げされたズワイガニを指します。福井県はカニの水揚げ量自体はそれほど多くはありませんが、越前ガニの名前は広く知られています。実は福井県のズワイガニ漁の歴史は古く、日本最古ともいわれています。江戸時代には幕府に献上する産物のひとつでした。
福井県の三国港は、特に越前ガニの産地として有名な漁港です。鮮度を重視した日帰り漁と夜セリが実施されていて、新鮮なカニをその日のうちに全国に配送できます。これが、三国港の越前ガニがおいしいとされる理由のひとつです。また、三国港で獲れた越前ガニは皇室にも献上されていて、その品質を満たすカニには献上品質というタグがつけられます。
三国港での越前ガニの漁期は、11月~3月末頃です。2月中旬頃からは脱皮して間もない「ミズガニ」や「ズボガニ」と呼ばれる越前ガニも出回り、産地ならではの味覚として親しまれています。
加能ガニも越前ガニや松葉ガニと同じく、ズワイガニの地域ブランド名です。石川県内の漁協が統合された記念に石川県産ズワイガニの名称を公募し、この名前が採用されました。加賀から能登までの漁協がひとつになったことを示す名前です。
加能ガニは石川県で獲れたズワイガニすべてを指すというわけではなく、正式に加能ガニを名乗れるのは条件をクリアしたカニのみです。その条件とは、9cm以上のオスのズワイガニで、漁師が品質に自信を持てるというもの。その条件をクリアできれば、加能ガニの証である青いタグがつけられます。
加能ガニの旬は、11月から3月頃の冬。栄養が豊富な日本海で育った加能カニは身がぎっしりと詰まっていて、繊細かつ濃厚なうまみが堪能できます。
福井県立恐竜博物館は、福井県勝山市にある恐竜をテーマとした博物館です。恐竜をテーマにした博物館としては国内最大級の規模で、研究施設としての側面もあります。近くには化石の発掘現場もあり、研究の成果も施設内で展示されています。
福井県立恐竜博物館は恐竜の世界、地球の科学、生命の歴史という3つのエリアで構成されていて、恐竜そのものだけでなく恐竜を通して地球の歴史を知ることができます。44体もの骨格標本を始め、ダイナミックな展示が多数行われているので、大人から子供まで楽しみながら恐竜のことを学べます。
近江町市場は、石川県金沢市の中心部にある市場です。金沢の台所として有名な市場で、北陸で獲れたたくさんの海産物が一挙に集まります。近江町市場の歴史は古く、1721年に加賀藩の御膳所(おぜんしょ)となってから300年もの間、地域の人々の生活を支えてきました。
近江町市場では海産物の他、地元の野菜や果物、漬物といったさまざまな品物が販売されています。もちろん、今回ご紹介したカニも、近江町市場の人気の品物のひとつです。買ったものをその場で食べられる場所や総菜店などもあるので、食べ歩きにもおすすめ。また、市場内には海鮮丼を提供する飲食店も多く、おいしいお店を探すのもひとつの楽しみです。
今回ご紹介したように、東日本にもさまざまなカニの産地があります。東日本の観光スポットを巡りながら、カニを堪能してみてはいかがでしょうか。
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