秋田県仙北市にある玉川温泉と新玉川温泉は全国でも有数の湯治宿です。温泉につかって傷や病気を治す湯治の歴史は古く、日本各地の温泉では湯治にまつわる伝説や逸話が記録されています。湯治が全国的に盛んになったのは江戸時代からです。武士や将軍、町民など、身分を問わず多くの人が湯治を楽しめるようになりました。
現代は娯楽や観光が目的の温泉施設も多く見られますが、玉川温泉や新玉川温泉は静養や療養を目的とした湯治メインの温泉施設です。効能が豊富な温泉で本格的な湯治体験をするなら、玉川温泉や新玉川温泉へ足を運んではいかがでしょうか。
今回は、玉川温泉と新玉川温泉の特徴や効能、それぞれの違いについてご紹介します。
秋田県仙北市の北部に位置する玉川温泉は、2つの温泉施設「玉川温泉」「新玉川温泉」からなる温泉地です。玉川温泉、新玉川温泉ともに同じ源泉が引かれています。
玉川温泉、新玉川温泉のお湯は無色透明の高温98度、pH1.2の強酸性。日本一の酸性泉で知られ、硫黄臭と微量のラジウム放射線が含まれるお湯が特徴です。
玉川温泉では5種類の温泉療法が総合的に作用するとして、さまざまな疾患に対する効能が謳われています。ここからは、玉川温泉が掲げる効果・効能をご紹介します。
<玉川温泉の5種類の温泉療法>
温泉療法 | 内容 |
---|---|
泉質刺激による療法 | pH1.2の強酸性泉 |
気候刺激による療法 | 海抜740mの気圧森林浴 など |
入浴による物理療法 | 浮力、水圧、温度 など |
地熱による温熱療法 | 岩盤浴 |
お客さま同士による精神的ケア | 情報交換、励まし合い など |
<入浴、飲泉、蒸気吸入により見込める効果・効能>
●入浴
リウマチを含む神経系統の疾患、循環器系統の疾患、脊髄性や脳性小児麻痺、貧血や白血球減少症、皮膚病、免疫力アップ、健康増進、肝機能の活発化、疲労の回復、若返り など●飲泉
胃腫瘍、胃酸過多症、慢性下痢症、慢性胃炎、胆嚢疾患、慢性肝炎、糖尿病、胃酸減少症、鉄欠乏症貧血 など●蒸気吸入
気管支炎、風邪、喘息 など玉川温泉、新玉川温泉へのアクセスは、「田沢湖駅」からタクシーや路線バスを利用します。春先や、秋から冬にかけての期間は夜間の通行止めが行われるためアクセスする時間帯に注意しましょう。
なお、玉川温泉から新玉川温泉までの距離は約2kmです。玉川温泉、新玉川温泉間の移動は路線バスまたは遊歩道を利用しましょう。ただし、冬期(12月~4月中旬)は新玉川温泉から玉川温泉へのバス運行がなく、遊歩道の通行も不可となります。
次は玉川温泉と新玉川温泉の違いや、各施設の特徴を見ていきましょう。
玉川温泉は、中期~長期の湯治が主流の施設で、大浴場や貸切小浴場、天然岩盤浴、屋内岩盤浴や足湯を構えています。
温泉以外の施設としては客室(旅館部、自炊部)や売店、食堂などが完備されています。洗濯機や乾燥機を利用できるランドリーもあるため、着替えの持参は最小限で問題ありません。
玉川温泉の客室は宿泊スタイルにより棟が異なり、部屋と食事がセットの「旅館部」と、部屋のみの「自炊部」に分かれています。
旅館部はカフェテリアスタイルの夕食とバイキングの翌朝食がついた1泊2食付きの宿泊スタイルで、客室は和室または洋室から選べます。
自炊部は食事の提供がない宿泊スタイルですが、電子レンジやガスコンロ完備の共同炊事場を自由に利用できます。調理器具や食材を持ち寄って自分に合った食事を用意できるため、湯治と食事療法の併用がしやすいでしょう。自炊が難しいときは追加料金で食事サービスの利用も可能です。
なお、玉川温泉は湯治が主流の施設であり、ほとんどの客室はトイレやテレビ、冷蔵庫などのない造りとなっています。
玉川温泉では2種類の岩盤浴(屋内岩盤浴、天然岩盤浴)を楽しめます。天然岩盤浴は自然研究路脇の地熱のある岩盤一帯で自由に利用できます。玉川温泉からは遊歩道を5分ほど歩いて移動し、一日1~2回、1回40分を目安に開放的な岩盤浴を楽しみましょう。
岩盤浴を利用する際に必要な道具は、必ず各自で持参しましょう(客室備品を岩盤浴に持ち込むことはできません)。
玉川温泉の岩盤浴では地面が発する微量の放射線や空気中の成分から良い効果を得られるといわれています。悪天候などにより屋外の天然岩盤浴が利用できない際は、玉川温泉の施設内にある屋内岩盤浴を利用するのがおすすめです。
玉川温泉から約2km離れた場所にある新玉川温泉は、「温泉山岳リゾート」をコンセプトにリニューアルした施設です。バリアフリーを施した館内は、客室のタイプや設備、館内施設が充実。主に短期~中期の利用が多く、玉川温泉に比べてリゾート要素が多いため、観光目的の方も安心して温泉旅行を楽しめるでしょう。
客室の種類も多く、和室や洋室、和室ツインなどを選べます。シンプルな造りの玉川温泉に比べるとモダンでぬくもりのある造りが特徴で、広々とした間取りになっています。
宿泊は全室食事あり(1泊2食付き)の旅館スタイルとなります。自炊のできる炊事場はないため、自炊を希望する場合は玉川温泉(炊事部)を利用しましょう。
温泉は青森ヒバを使った大浴場や貸切小浴場のほか、露天風呂や屋内岩盤浴を楽しめます。明るく開放感のある浴室でバラエティ豊かなお湯を堪能しましょう。新玉川温泉だけで楽しめる露天風呂からは、丁寧に植栽された庭の景色を楽しめます。
床の段差が少ない、館内各所に手すりが設置されているなど、新玉川温泉はバリアフリーに特化した設計となっています。入浴の前後で身体を休める際も、バリアフリーに配慮された館内なら移動がしやすいでしょう。
介護が必要な方も入浴しやすい貸切小浴場は館内に3ヶ所完備され、宿泊時は空いていれば利用可能です。
新玉川温泉では予約制の屋内岩盤浴を楽しめます。玉川温泉の天然岩盤浴のしくみを再現した新玉川温泉の屋内岩盤浴では、源泉に含まれるマグマ由来成分が身体に伝わるため、健康効果や美容効果を期待できます。
新玉川温泉に宿泊する場合も、玉川温泉近くにある天然岩盤浴を利用することができますが、冬期は玉川温泉に行けないこともあります。
玉川温泉、新玉川温泉ともに湯治相談が可能です。初めての湯治で入浴方法がわからないときは湯治相談室在中の看護師へ相談しましょう。新玉川温泉の看護師が不在の場合、玉川温泉の湯治相談室を利用できます。
湯治相談では治療を受けることはできませんが、湯治に関する疑問や身体の具合などについて親身に相談にのってもらえます。
また、玉川温泉では5月~11月中旬までの期間、温泉療法医による診察も行なわれます(月2回程度)。合わせて利用を検討してみるといいでしょう。
玉川温泉と新玉川温泉には同一の源泉が引かれていますが、それぞれ異なる施設です。玉川温泉は中期~長期の湯治が主流の施設で、新玉川温泉は短期~中期の利用が多い温泉山岳リゾートをコンセプトとした施設です。屋外の天然岩盤浴は玉川温泉の近くにあるため、玉川温泉の方が利用しやすいですが、新玉川温泉には露天風呂があります。玉川温泉と新玉川温泉の違いを考慮して宿泊する施設を選び、快適な湯治旅行を楽しみましょう。
びゅうトラベルでは、玉川温泉と新玉川温泉の宿泊プランをご用意しています。新幹線で玉川温泉や新玉川温泉に行く際は、びゅうトラベルをぜひご利用ください。
・お支払いはクレジットカード決済のみとなります。
・ダイナミックレールパックのご旅行代金は、随時変動いたします。同一内容でもタイミングにより旅行代金が異なる場合があります。
・ダイナミックレールパック商品は、閑散期・繁忙期の影響を受ける価格変動型の旅行商品です。
往復列車の発売前に予約をされた段階で提示される料金は、予定金額となり確定の金額ではありません。
そのため、列車のご利用日が繁忙期(GW、夏期・お盆、年末年始、3日以上の連休)に重なる場合は、JRの割引制限等により、確定される旅行代金が予定金額よりも極端に高くなる(例:1名あたり1万円~2万円程度)ことがあり、乗車距離が長いほど変動幅が大きくなります。
ご予約の際は、予約が確定する段階での実際の旅行代金をご確認いただきお申込みいただきますようお願いいたします。
・宿泊のみのご利用はできません。1泊以上の宿泊予約が必要です。
・同行者全員が同一行程でのご予約となります。
・転泊(初日と2日目以降の宿泊箇所が異なる等)をご希望のお客さまは、予約操作画面中の「選択内容確認」画面において「行程詳細」欄から宿泊先の変更(削除・追加)が可能です。再度、泊数、宿泊先を設定し直して予約を進めてください。
・途中下車は、乗車票に途中下車駅が指定されている場合のみ、その駅に限り可能となります。
・変更は承ることができません。取消の上、新規予約が必要となります。(取消日により取消料が発生します。)
・東海道・山陽・九州新幹線の特大荷物スペース付き座席は手配できません。
・宿泊券は発行されません。最終行程表(※取引条件説明書とは異なります。)をチェックイン時にご提示ください。
・幼児代金は大人の代金に加算されて表示されます。
・(契)乗車票は、原則、普通乗車券・特急券等との併用はできません。
・観光先での入場券等は発行されません。
・スマートフォン、PCの使用推奨環境はびゅうトラベルサイトをご覧ください。
・お支払いはクレジットカード決済のみとなります。
・ダイナミックレールパックのご旅行代金は、随時変動いたします。同一内容でもタイミングにより旅行代金が異なる場合があります。
・ダイナミックレールパック商品は、閑散期・繁忙期の影響を受ける価格変動型の旅行商品です。
往復列車の発売前に予約をされた段階で提示される料金は、予定金額となり確定の金額ではありません。
そのため、列車のご利用日が繁忙期(GW、夏期・お盆、年末年始、3日以上の連休)に重なる場合は、JRの割引制限等により、確定される旅行代金が予定金額よりも極端に高くなる(例:1名あたり1万円~2万円程度)ことがあり、乗車距離が長いほど変動幅が大きくなります。
ご予約の際は、予約が確定する段階での実際の旅行代金をご確認いただきお申込みいただきますようお願いいたします。
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