能登半島で人気の観光地とは？おすすめスポット10ヵ所を紹介

能登半島は本州のほぼ中央、日本海側に位置する半島です。13の市や町（石川県12市町、富山県1市）からなり、島内を大きく分けると「輪島」「能登町、珠州」「宝達志水、羽咋、志賀」「中能登、七尾、穴水」の4エリアに分類できます。

日本海を中心に見られる美しい景色や新鮮な海の幸、地域に根付いた産業など、能登半島には知られざる魅力がたくさんあります。

今回は、能登半島の魅力やアクセス方法、おすすめの観光スポットをご紹介します。

約530キロメートル続く海岸線のなかに、断崖や砂浜、リアス式海岸などさまざまな景観を持つ能登半島。なだらかな平原や低い山地が広がり、農村部では伝統的な手法による農業や漁業が行われています。表情豊かな景色と豊かな里山風景が生みだす能登の里山里海は、2011年に日本で初めて世界農業遺産（国連食糧農業機関認定）に登録されました。

伝統行事やイベントも多く、一年をとおして活気に満ちあふれています。能登半島ならではの環境と里山の人々が作りだす食には、米や山菜、日本酒やどぶろく（にごり酒）、伝統製法の塩などがあります。能登を代表するグルメなら、能登の海産物をふんだんに使用した能登丼や羽咋の鶏料理、宝達志水のオムライスなどをチェックしてはいかがでしょうか。

島内ではレジャー施設や自然などの観光スポットめぐりも楽しめるでしょう。

東京から能登半島へのアクセスは、北陸新幹線を利用して金沢駅で特急列車や在来線に乗り継ぎ、約3時間30分で到着します。能登半島内では私鉄やJRなどの各種列車や路線バス、タクシー（またはレンタカー）を利用して、観光地めぐりを楽しみましょう。

能登半島では、海や里山、市場やレジャー施設などバラエティ豊かな観光を楽しめます。能登半島を訪れたら見逃せない、おすすめの観光スポットをご紹介します。

イルカやアシカ、ウミガメやペンギンなど海で人気の動物たちに出会える水族館です。カワウソの餌やり体験やイルカやアザラシとのふれあい体験※、水族館の裏側を覗ける見学ツアー※など、のとじま水族館ならではのイベント、ショーが満載です。

海沿いのレクリエーション広場ではゴーカート※やザイルクライミング（ロープのジャングルジム）を楽しみましょう。

1,004枚の小さな田んぼが連なる白米千枚田は、輪島市白米町に位置する棚田です。田んぼ一つあたりの面積は約18平方メートルと小さく、農業機械による作業ができないことから田植えや稲刈りなどの作業はすべて手作業で行われています。

水平線を臨むロケーションに広がる棚田風景は、「日本の棚田百選」や「国指定文化財名勝」に指定されています。秋冬にはLEDによるイルミネーションが実施され、訪れる人を魅了します。

輪島市の朝市通りで開催される輪島朝市は、勝浦朝市（千葉県）、高山朝市（岐阜県）に並ぶ日本三大朝市の一つです。平安時代から1000年以上続くものとも伝えられ、能登観光では定番の観光スポットとなっています。

約200軒の露店には海産物や野菜、干物などの能登食材や民芸品が並びます。輪島朝市を盛りあげる店主との会話を通じて、活気ある朝市の雰囲気を楽しみましょう。市場で値段がついていない売り物は言い値となることが多く、交渉や値切りなどここだけの楽しみ方もできます。

弘法大師が発見したとされ、「見つけた」にその名が由来する見附島は、高さ28メートルの巨岩です。前進する軍艦のような姿から「軍艦島」の別名を持ち、突き出た先端を正面に見ると、迫力満点の景色を一望できます。

潮が引く時間帯には能登半島と見附島をつなぐ踏み石の道が海上に出現するため、歩いて見附島の麓まで行くことも可能です。夕日や夜間のライトアップなど見る時間帯によって表情を変える美しい絶景を堪能しましょう。

見附島のある海岸は縁結び祈願のできるパワースポットで、「えんむすびーち」と呼ばれています。恋愛成就を目指す方はもちろん、カップルや夫婦で足を運べば忘れられない思い出になるでしょう。

能登半島の先端、珠洲市に位置する岬です。明治時代に建造された禄剛崎灯台は「日本の灯台50選」や「近代化産業遺産」、「恋する灯台」に選ばれた貴重な建造物です。

「能登半島最先端」の立て札や「日本列島ここが中心」の石碑は記念撮影にもぴったりのスポット。水平線がどこまでも続く禄剛崎からは、夜明けの朝日と日没の夕日を同じ場所から眺められます。ほかでは見ることのできない絶景に包まれて、能登半島の空気を堪能しましょう。

なお、灯台の内部は一年に数回一般公開されます。その時期以外に訪れる際は灯台の麓まで足を運んでみてはいかがでしょうか。

能登町に位置するリアス式海岸で、湾の長さは南北約1.5キロメートル、海岸線は13キロメートル続きます。多くの入り江があることから九十九湾と呼ばれ、沿岸は整備された周遊観察路を散策できます。

浅瀬の海底が見えるほど透き通った海面を覗けば、九十九湾に棲む生き物などを観察できるでしょう。周辺では遊覧船での入り江観光や、生簀場にいる魚の餌付け体験などを楽しめます。

自然が生みだす雄大な眺めと、岩盤に打ち付ける波のしぶきの迫力を間近で堪能しましょう。

能登島大橋は能登半島の中央に位置し、七尾市石崎町と能登島の連絡橋となっています。全長1,050メートルの長さは石川県最長を誇り、石崎町側からは海と空、能登島の緑、白亜の橋のコントラストを楽しめます。

周辺では「和倉温泉」や「和倉昭和博物館とおもちゃの館」などの観光スポットも回れます。能登島大橋の付近へ訪れた際は、朝焼けや夕暮れなど時間帯によって景色を楽しんでみてはいかがでしょうか。

1991年に開館したガラス芸術専門の美術館です。ヴェネチアガラスや現代作家のガラスアートなど、国内外問わず約400点のガラス作品が収蔵され、貴重な美術作品を見て回れます。屋外では強化ガラスを用いた大型のモニュメントを見ながら洋風庭園の散策を楽しみましょう。

館内のミュージアムショップではガラス美術品をモチーフにしたオリジナルグッズや書籍を購入できます。

輪島市の低山から海へ落ちる落差約35メートルの滝です。冬には海風によって滝の水が空に吹き上がることから「逆さ滝」とも呼ばれています。沿岸の遊歩道散策をかねて足を運び、「滝×海」の珍しい景色を堪能しましょう。

美しい里山風景と海岸線が続く能登半島では、自然や朝市、レジャー施設などさまざまな観光スポットを回れます。半島内の各地に見どころがあるため、テーマを決めて目的に沿った旅行を楽しみましょう。

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