金沢を効率よく巡る1泊2日の観光モデルコースと周辺のホテル5選を紹介

金沢は歴史ある茶屋街や美術館など、魅力的な観光名所が数多くあります。1泊2日で旅行を計画している場合「効率よく観光したい」と考える方は多いでしょう。

そこで、今回の記事では、金沢観光を1泊2日で満喫するためのモデルコースとおすすめのホテル5選を紹介します。有名な茶屋街である「ひがし茶屋街」「にし茶屋街」から、現代美術館である「金沢21世紀美術館」や歴史的な「長町武家屋敷跡」など、見どころ満載のコースです。

観光名所を効率的に巡るために便利なホテルも厳選しているので、ぜひ最後までご覧ください。

観光スポットが集中している金沢駅周辺を効率良く楽しむためには、モデルコースを参考にするのがおすすめです。そこで本章では、金沢観光1泊2日の1日目のモデルコースを、以下の順序で紹介します。

金沢駅に到着したら、まず駅周辺の観光スポットを散策しましょう。

金沢の玄関口である「金沢駅」は、その美しいデザインから「世界で最も美しい14駅」の1つに選ばれるなど、高く評価されています。金沢駅兼六園口（東口）にあるもてなしドームは、金沢が雨や雪の多い地域であることから「駅を降りた人に、傘を差し出すおもてなしの心」をコンセプトに、誕生しました。

また、駅の兼六園口（東口）には、フォトスポットとしても有名な「鼓門（つづみもん）」が誇らしげに構えています。高さが13.7メートル、2本の太い柱に支えられており、伝統的な日本の能楽などで使用される鼓（つづみ）をイメージしてデザインされています。

日没から深夜24時まで曜日ごとに異なる色でライトアップされ、昼とは違った美しい印象です。金沢駅に到着した際には、ぜひ鼓門をご覧いただき、日本の美とおもてなしの象徴をご堪能ください。

金沢駅から「近江町市場」までは、歩いて約15分でアクセスできます。金沢駅兼六園口（東口）からはバスも利用でき、近江町市場へ向かう際は「武蔵ヶ辻・近江町市場」のバス停で降りましょう。

近江町市場は約300年の歴史を誇り「金沢の台所」として親しまれてきた市場です。地元の人々は近江町を「おみちょ」という愛称で呼び、愛着を持っています。

近江町市場には約170の店が立ち並び、新鮮な季節の魚介類、野菜、果物、肉類、お土産品、お菓子などの食品から生花、衣類など、生活に必要な幅広い商品が提供されています。金沢観光のモデルコースには欠かせない場所の1つなので、1泊2日で旅行に行かれる際はぜひチェックしてみてください。

「ひがし茶屋街」は、金沢の文化を象徴する茶屋街の1つです。着物をレンタルする観光客も多く、金沢らしい和の趣を感じられる写真を撮影できます。

おしゃれなカフェや格式ある割烹、伝統工芸品を扱うお店などが立ち並び、金沢ならではのグルメやショッピングを楽しめます。ひがし茶屋街へのアクセスは、近江町市場から徒歩で約12分です。バスを利用する場合は「武蔵ヶ辻・近江町市場」から乗車して「橋場町」で降りましょう。

金沢観光のモデルコースにおいて、ひがし茶屋街は見逃せないスポットの1つです。金沢の茶屋街巡りについてもっとくわしく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

前田利家の居城であった「金沢城」は、金沢観光でもおすすめの場所です。石川門、三十間長屋、鶴丸倉庫は、国の重要文化財に指定されています。

広大で整備された公園は、のんびりと散歩するのにも最適です。公園内のカフェで、お城をバックにお茶を楽しむのも癒しのひとときとなるでしょう。また、夜間（毎週土曜日と特定の日）は、ライトアップされた景色が幻想的で美しいので、ぜひチェックしてみてください。

ひがし茶屋街から金沢城公園へのアクセスは、徒歩で20分程度です。バスを利用する場合は、浅野川大橋近くの「橋場町」から乗車し「兼六園下・金沢城」で降りると便利です。

「兼六園」は日本三名園の1つとして高く評価され、国の特別名勝にも指定されています。四季折々の美しさが楽しめる庭園は、地元住民だけでなく世界中から訪れる観光客にも愛されています。

兼六園は「廻遊式」と呼ばれる要素を取り入れ、さまざまな時代の庭園手法を総合的に活用してつくられました。廻遊式は、寺院や御殿の書院から眺める座観式の庭園ではなく、庭園全体を一巡りできるスタイルを指します。

兼六園と金沢城公園は隣接しており、徒歩で約5分の距離にあります。金沢城公園の1泊2日のモデルコースを計画中の方は、ぜひ一緒に訪れてみてください。

兼六園は、季節別におすすめの楽しみ方があります。以下の記事では季節ごとの魅力や見どころを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

市役所の隣にある大きな丸い形をした建物が「金沢21世紀美術館」です。美術館はガラス張りで、多くの光が差し込む開放的な空間となっています。

世界中から集まった多彩な作品が展示され、特に「スイミング・プール」という作品は、プールの中に入ったような体験ができることで有名です。また、ファミリー向けにキッズスタジオも設けられており、子連れの観光にも最適です。

金沢21世紀美術館は兼六園から近く、徒歩で約4分の距離にあります。

2日目も金沢観光の見逃せないスポットを巡りましょう。本章では、金沢観光1泊2日の2日目におすすめのモデルコースを紹介します。

ぜひ参考にして、2日目の金沢観光を思う存分満喫してください。

「にし茶屋街」は「ひがし茶屋街」と「主計町（かずえまち）茶屋街」と並ぶ、金沢三大茶屋街の1つです。歴史ある日本の伝統的な老舗料理店が立ち並び、独特で魅力的な雰囲気を楽しめます。

にし茶屋街では華やかな芸妓さんが多く活躍するエリアです。運が良ければ、夕暮れ時に着飾った芸妓さんたちが街を歩く姿を見ることができます。さらに、家々からは三味線の美しい音色が流れて、芸の町・金沢の夜の魅力が感じられます。

「妙立寺（みょうりゅうじ）」は通称「忍者寺」として知られ、その名の通りに忍者を彷彿とさせる仕掛けが寺内に点在しています。例えば、賽銭箱が落とし穴になっていたり、床板をめくると隠し階段が現れたりと、寺のあらゆる場所に仕掛けが施されています。

外観は2階建てに見えますが実際には7層構造で、23の部屋と29の階段があると言われています。内部は迷路のように複雑です。堂内拝観は予約が必要で、ガイドさんが案内してくれます。

にし茶屋街から妙立寺までは、徒歩で約4分の距離です。にし茶屋街に行かれる際は、ぜひ一緒に訪れてはいかがでしょうか。

「長町武家屋敷跡（ながまちぶけやしきあと）」は、昔ながらの土塀や石畳の小路が残るエリアです。藩政時代に、武士が生活していた武家屋敷の跡地を散策できます。

伝統環境保存区域と景観地区に指定されており、美しい景観が今でも保たれています。冬になると街並みの土塀を雪や凍結から守るために、わらでできた高さ約1メートルほどの「こも」で土塀を覆う「こも掛け」という風習が行われます。金沢の冬の風物詩として、多くの観光客がこの光景を楽しみに訪れます。

周辺には地元の味や伝統が楽しめる飲食店やカフェもあるので、観光の際にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

金沢は人気の観光スポットなので、魅力的なホテルも多いエリアです。そこで本章では、金沢市内を1泊2日で観光する際におすすめのホテル5選を紹介します。

金沢駅に近く、観光名所へのアクセスが便利なホテルを厳選しました。金沢への1泊2日の旅行を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

※記事で紹介している宿泊施設のサービスなどは変更になることがあります。最新情報はプラン詳細ページや施設公式サイトなどをご参照ください。

「ガーデンホテル金沢」は、金沢駅兼六園口（東口）からわずか徒歩約1分の距離に位置しています。交通の利便性が非常に良く、観光の際の拠点としておすすめのホテルです。

客室はバリエーションが豊かで、ツインルームや2種類のシングルルームなど、さまざまなタイプが用意されています。おひとりさまの観光から、家族連れまで幅広いニーズに対応できるホテルです。

朝食バイキングは地元の新鮮な食材を使用し、健康に配慮した料理が提供されています。できたてのパンも一緒に楽しめるため、ガーデンホテル金沢に宿泊の際は、朝食付きのプランを検討してみてはいかがでしょうか。

「天然温泉　加賀の湧泉　ドーミーイン金沢」は、金沢駅から歩いて約2分の好立地にあります。金沢駅周辺で唯一の男女別天然温泉を提供するホテルで、大浴場は和モダンテイストで幻想的な雰囲気が漂います。

露天風呂、寝湯、水風呂、サウナも完備されており、旅行での疲れを癒すのに最適です。お風呂上がりには手もみ処で、マッサージ（有料）も受けられます。

「金沢茶屋」は、金沢駅からわずか徒歩約3分の便利な立地にある料理旅館です。兼六園などの観光名所へのアクセスが良く、観光の拠点としても便利な宿泊施設です。

夕食は、季節ごとに変わる、旬の食材を使用した創作割烹料理が楽しめます。通常の食事の利用はもちろん、お祝い事など特別な場面にも対応できる料理とサービスを提供しています。

古き良き純和風の客室は、伝統的な日本の趣を感じられるのが魅力です。館内は、輪島塗をはじめ美しい伝統工芸品が飾られており、昔から伝わる日本の技法に触れることができます。

「金沢セントラルホテル東館」は、金沢駅から徒歩3分程の距離です。観光などの拠点として非常に便利なロケーションにあり、移動の手間を最小限に抑えられるでしょう。

2階には男女別の大浴場があり、旅の疲れを癒すのに最適です。大浴場は本館に宿泊される方も利用できるので、本館を検討されている方にとってもうれしいポイントです。

また、フロントでの自転車無料貸し出しサービスがあります。自転車は先着順になりますが、金沢観光のモデルコースを回る際に、利用してみてはいかがでしょうか。

「三井ガーデンホテル金沢」は、金沢駅から徒歩17分の場所に位置しています。駅からは少し離れますが、近江町市場へは徒歩4分、金沢城公園へは徒歩約10分と近いため、観光の拠点として非常に便利です。

館内には、金沢の作家によるユニークなアートワークが施されています。伝統工芸品のような趣きがありながらも、現代アートのような新鮮さも楽しめる作品が多く、どこか懐かしい雰囲気を感じられるのが特徴です。

最上階には、金沢城公園と兼六園の広大な緑を一望できる展望風呂があります。金沢の美しい街を絵画のように楽しめる展望風呂は格別です。

大浴場の脱衣所には、大きなドレッサーや豊富なアメニティが用意されています。加賀伝統模様をデザインした空間で、くつろぎながら心地よいひとときを過ごせるでしょう。

1泊2日で金沢を観光する際は、モデルコースを参考にすることで効率的に多くの名所を満喫できます。出発地点としておすすめの「金沢駅」は、世界で最も美しい駅14選にも選ばれた駅です。

金沢駅周辺のホテルを予約すれば、観光名所へのアクセスが便利で、近江町市場やひがし茶屋街など代表的な観光スポットへも簡単に行けます。

「びゅうトラベル」では、列車とホテルをセットで予約できる「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」を提供しています。金沢観光を充実させるお得なプランが豊富なので、ぜひ参考にしてください。