函館を車なしで楽しむ2泊3日のモデルコースと宿泊施設4選を紹介

北海道の港町である函館は、美しい夜景や豊かな自然、絶品グルメなどが満載で旅行先として人気の街です。路線バスや路面電車が発達しているため、車なしでも主要スポットを巡ることができます。

本記事では、函館の魅力を余すところなく楽しめる2泊3日のモデルコースと、おすすめの宿泊施設をご紹介します。函館駅から徒歩圏内や路面電車を利用してアクセスできる人気の宿泊施設を厳選しました。

「東京駅」から「函館駅」までは、東北新幹線と在来線を利用して約4時間30分でアクセスできます。まず「東京駅」から北海道・東北新幹線に乗車し、約4時間かけて「新函館北斗駅」に移動します。

「新函館北斗駅」からは、在来線のはこだてライナーに乗り換えて約15分で「函館駅」に到着します。

ここでは、函館を車なしで楽しむ2泊3日のモデルコースを紹介します。1日目は、以下の順番で函館の名所を巡ります。

モデルコース1日目は、函館の中心部を効率よく回りながら、グルメと夜景を堪能できるプランです。函館の料理を味わい、夜は美しい夜景を見て1日の疲れを癒しましょう。

「函館朝市」は函館駅から徒歩わずか約1分という絶好のロケーションにある、函館旅行には欠かせない観光スポットです。約250軒もの店舗が軒を連ね、函館の豊かな食文化を一度に体験できる場所として知られています。

新鮮な海産物を中心に、地元で採れた野菜や果物、函館名物のお菓子、珍味など、函館のあらゆる味覚が集結しています。フードコートでは、海鮮丼など鮮度抜群の魚介類を気軽に味わえるので、ぜひ立ち寄ってみてください。

営業時間は店舗によって異なりますが、基本的には早朝から14時過ぎまで営業しています。函館に到着した日のランチに、もしくは滞在2日目や3日目の朝に訪れるのも良いでしょう。

「函館八幡宮」は、室町時代の1445年に創建された歴史ある神社です。「八幡さん」の愛称で親しまれており、地元の人々や観光客にとって人気のパワースポットとなっています。

正面から見ても横から見ても、ゆるやかに曲線を描く重厚な屋根の造りが見事です。函館山の緑を背景に、神々しい「気」を感じられるでしょう。

社殿でお参りを済ませた後は、参拝の記念に御朱印やお守り、おみくじを手に入れるのもおすすめです。函館を訪れた際には、このパワースポットを訪れ、エネルギーチャージしてみてはいかがでしょうか。

「函館朝市」から「函館八幡宮」までは、市電を利用して約25分でアクセスできます。「函館駅」から乗車し、「谷地頭」で下車後、10分程歩くと「函館八幡宮」に到着します。

豊かな自然に囲まれた「函館公園」は、函館山のふもとに位置しています。「函館八幡宮」からは、歩いて約8分の距離です。

「函館公園」は桜の名所として有名で、ソメイヨシノを中心に約400本の桜の木が植えられています。桜シーズンには夜間にライトアップされ、露店も立ち並び、多くの花見客で賑わいます。

秋には桜をはじめツツジやカエデが美しく紅葉し、色づく函館山も相まって絵になる景色が見られます。園内は起伏があるため、高低それぞれの視点から自然を楽しめるのが魅力です。

また、園内には噴水広場や博物館、ミニ遊園地、動物飼育施設などがあり、歴史的な建造物や碑も多く存在します。「函館山」で夜景を見る前に、「函館公園」で散策を楽しんでください。

「函館山ロープウェイ」は、わずか約3分で山頂まで到達できる125人乗りの大型ロープウェイです。山頂からは、四季折々に変化する函館の景色を一望できます。

特に、夜景は圧巻です。函館湾と津軽海峡に挟まれた街のシルエットに沿って広がる光景は、日本三大夜景の1つとして名高く、多くの観光客を魅了し続けています。

また、山頂には夜景の見えるレストランがあり、新鮮な魚介類や旬の食材を楽しめます。美しい景色を眺めながらのディナーは、特別な時間となることでしょう。

「函館公園」から「函館山ロープウェイ山麓駅」までは、歩いて約7分でアクセスできます。

函館山以外の函館の夜景スポットについてはこちらの記事でご紹介しています。

2日目は、以下の順番で函館の名所を巡ります。

2日目は、函館の魅力を存分に楽しめる歴史的な建物や美しい景観を満喫してください。

「はこだて明治館」は、1911年に建てられた「旧函館郵便局」の建物を利用したショッピングモールです。赤レンガの外観が特徴的で、函館の街並みに歴史的な趣を添えています。

館内には、函館や北海道を代表するお土産品が豊富に取り揃えられています。ガラス製品や雑貨など、多様な商品が並んでいるのが特徴です。

また、手作り体験や貸衣装の体験メニューも充実しています。単なるショッピングにとどまらない、体験型の観光を楽しめるでしょう。

そして、隣接する「はこだて海鮮市場」も見逃せません。函館の名物である海鮮品をはじめ、スイーツ、水産加工品、鮮魚、雑貨、さらにはハムやソーセージなど、幅広い商品を揃えています。地方発送のサービスも行っているので、旅の思い出を自宅に送ることも可能です。

函館のベイエリアに位置する「金森赤レンガ倉庫」は、函館を代表する観光スポットの1つです。明治期の倉庫を改装した複合施設で、以下の4つの建物で構成されています。

各建物にはレストランやショップが入居し、さまざまな用途で利用されているのが特徴です。外観も魅力的で、石畳とレンガ色の建物が織りなす景観は、ベイエリアのランドマークとして一際目を引く存在です。

また、目の前に広がる海と相まって、絶好のフォトスポットとなっています。「函館明治館」からは、歩いて約5分の距離です。

「観光遊覧船ブルームーン」は、「金森赤レンガ倉庫」の前から出港する観光遊覧船です。船は「双胴船」という特殊な設計により、揺れが少なく快適なクルージングが楽しめます。

白い船体は「海に浮かぶ月」をモチーフにしたロマンティックなデザインで、函館の景観と見事に調和しているのが特徴です。ブルームーンは昼夜2種類のクルーズを運行しており、爽やかな海風を感じながら函館山や西部地区、ベイエリア、五稜郭タワーなどの眺望を楽しむ「ベイクルーズ」と、夜の街の灯りを海上からゆったりと堪能する「ナイトクルーズ」（夏以外は運行日が限られています。）が用意されています。

各コースの運行時間は、以下のとおりです。

「八幡坂」は、「金森赤レンガ倉庫」が立ち並ぶウォーターフロントから「函館山」へと続く坂道です。「ブルームーン遊覧船乗場」からは、徒歩約10分でアクセスできます。

函館の多くの坂道の中でも、「八幡坂」は特に美しい景色が楽しめる人気のスポットです。坂を上り振り返ると、函館を代表する絶景が広がります。

海から真っすぐに伸びる並木道は、自然と都市の調和を象徴するような美しさです。その美しさからCMや映画のロケ地としても使用され、多くの人々に認知されています。

「函館ハリストス正教会」は、日本初のロシア正教会聖堂です。白壁と緑屋根のコントラストが美しい、函館を代表する歴史的建造物です。

週末などには、美しい音色を奏でる鐘が響きます。市民からは「ガンガン寺」の愛称で親しまれ、この鐘の音は「日本の音風景100選」にも認定されています。

2021年に大規模な保存修理工事が行われ、2022年に建物に関する工事が終了しました。そして2023年からは聖堂内の一般公開が再開し、多くの観光客で賑わっています。

「八幡坂」から歩いて約2分でアクセスできるので、あわせて観光するのがおすすめです。

「函館ひかりの屋台 大門横丁」は、函館駅前の繁華街、大門地区にある屋台村です。居酒屋、寿司、かに料理、天ぷら、焼鳥、串カツなどの和食料理をはじめ、韓国料理、ジンギスカン、ラーメンなど、さまざまな味が楽しめる26店が並んでいます。

夕方、日が沈むころになると提灯のあかりが灯り、仕事帰りの方や旅行客などで各店がにぎわいを見せ始めます。営業時間は店舗によって異なりますが、多くの店は17時から24時頃までの営業です。

「函館ハリストス正教会」からは、函館市電を利用して約18分でアクセスできます。電停「十字街」から乗車し、「函館駅前」で下車後、徒歩約5分で到着します。

函館の名物についてはこちらの記事も併せてご覧ください。

最終日となるモデルコース3日目は、函館の自然と歴史を堪能できるスポットを巡ります。以下の順番で名所を訪れてみましょう。

2泊3日の旅の締めくくりにふさわしい函館の魅力を存分に楽しみ、素敵な思い出を作ってください。

「五稜郭タワー」は、五稜郭築城100年を記念して1964年に初代タワー（高さ60m）が建造されました。現在のタワーは2代目で、2006年にオープンし、その高さは約107m（避雷針高）となっています。

タワーは「五稜郭公園」に隣接して建ち、展望フロアからは特別史跡に指定されている「五稜郭跡」の星形を俯瞰できます。多くの木々と堀に囲まれた星型の城郭は、夏は緑、秋は赤や黄色、冬は白、そして5月の大型連休ごろには桜色へと彩りを変えるのが特徴です。さらに、函館山や津軽海峡、横津連峰の山並みを楽しめます。

また、展望台には五稜郭の歴史が学べる展示スペース「五稜郭歴史回廊」や、強化ガラスの床から真下が見える「シースルーフロア」、売店、カフェスタンドなどがあります。

2泊3日の旅の締めくくりに、函館駅でのお土産選びは欠かせません。2016年の北海道新幹線開業を機に商業ゾーンがリニューアルされた函館駅は、魅力的なショッピングスポットとなっています。

特に、1階にある「北海道四季彩館JR函館店」は、お土産選びの中心地です。函館や北海道の人気スイーツを含む約1,000以上のアイテムを取り揃えており、豊富な選択肢から理想のお土産を見つけられます。

また、旅の思い出づくりなら、駅2階にある展望デッキの「ロトンダデッキ」に立ち寄ってみるのもおすすめです。列車の発着を写真に収められる人気の展望スポットとなっています。強風や雨天時は利用できない場合があるので、天候には注意してください。

ここでは、函館市内の観光に最適な4つの宿泊施設を紹介します。

函館駅から徒歩圏内のホテルや、有名な函館の夜景を堪能できる施設など、さまざまなニーズに応える宿を厳選しました。これから函館旅行を計画されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

※記事で紹介している宿泊施設の食事やサービスなどは変更になることがあります。最新情報はプラン詳細ページや施設公式サイトなどをご参照ください。

「ラ・ジェント・ステイ函館駅前」は、函館駅から徒歩わずか1分という絶好のロケーションに位置しています。函館観光の拠点として最適です。

ホテル最大の魅力は、江戸時代をイメージした和の演出が施された天然温泉大浴場「ぽんの湯」です。まるでタイムスリップしたかのように、古き良き日本の雰囲気に浸りながら、非日常的なくつろぎのひとときを過ごせます。

客室は、機能的で居心地の良いシングルルームから、小上がりスペースを備えたゆったりとしたデラックスファミリールームまで、多様なニーズに対応できるバラエティ豊かな選択肢が用意されています。

朝食は開放的な雰囲気のレストランで、地元食材を中心とした料理を楽しめます。夜には、帆船の船内をイメージしたバーで、函館で造られた日本酒などを味わうのもおすすめです。

「センチュリーマリーナ函館」は、多様な客室タイプと優れたロケーションを誇る宿泊施設です。全17タイプの客室は、シンプルモダンなスタンダードルームから、函館市街の絶景を楽しめる高層階の部屋まで、幅広い選択肢を提供しています。

朝食は、世界各地の港町をイメージした食のマルシェを楽しめます。陽光が差し込む開放的な空間で、北海道の新鮮な野菜や海の幸、そして健康的な「体にやさしい朝食」が提供されます。

観光地までのアクセスが便利で、ホテルから「函館朝市」までは徒歩約2分、「金森赤レンガ倉庫」までは徒歩約10分です。函館の主要観光スポットを効率的に巡るのに最適です。

「ラビスタ函館ベイ」は、大正ロマンの雰囲気と、世界三大夜景の1つに数えられる函館の絶景を融合させた魅力的な宿泊施設です。クラシカルな設えの館内には大きな窓が随所に配置され、ロマンティックな函館の景色を楽しめます。

大浴場からは函館の夜景を一望でき、さらに13階屋上には露天風呂が設けられています。趣の異なる4種類の湯船を巡りながら、湯けむりの向こうに広がる息をのむような景色を堪能しましょう。

朝食は、北海道の味覚を集めたバイキングスタイルです。特に、新鮮な魚介類を使った海鮮丼は、好みに合わせてトッピングを選べるオリジナリティ溢れる一品です。

「JRイン函館」は、函館駅北口に隣接する便利な立地のホテルです。最上階の大浴場からは、函館駅に発着する列車を眺められるトレインビューが楽しめます。

約500冊以上の漫画や雑誌を含む本が揃うラウンジでは、コーヒーを片手にゆったりとした時間を過ごせます。さらに、12種類から選べる枕コーナーや好みのアメニティを選択できるコーナーなど、細やかなサービスが充実しているのが魅力です。

「JRイン函館」は、アクセスの良さと快適な滞在を両立させた、函館観光の拠点として理想的なホテルといえるでしょう。

函館は、豊かな歴史と文化、そして息をのむような夜景で知られる魅力的な観光地です。路線バスや路面電車が充実しており、車なしでも観光スポットを効率よく巡れます。

2泊3日の旅行では、時間を有効活用するためにモデルコースを参考にするのがおすすめです。また、函館を満喫するには快適な宿泊施設を選ぶことも重要です。

びゅうトラベルでは、函館市内をはじめ北海道の宿泊施設を豊富に取り揃えています。駅近の便利な立地から温泉や美食が楽しめる宿まで、さまざまなニーズに対応しています。

「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」では、宿泊施設と列車の予約をまとめて行え、1泊目と2泊目で異なる施設に宿泊することもできるので、函館旅行の計画時にはぜひ参考にしてください。予約方法に関する詳細はご利用ガイドをご覧ください。