福島に行ったら絶対に食べたい名物グルメとお土産16選！

豊かな食文化が息づく、福島県への旅行を計画している方は多いのではないでしょうか。福島には地元の特産品を活かした料理から、全国的に有名なラーメン、伝統を感じる和菓子まで、訪れた際にぜひ味わいたいグルメが揃っています。

この記事では、福島で楽しめる名物料理11選と持ち帰りたいお土産5選を紹介します。地元ならではの味わいや、手土産として喜ばれる名品が盛りだくさんです。

食事やお土産選びの参考にして、福島の魅力を存分に楽しんでみてください。

ここでは、福島の名物グルメ11選を紹介します。

地元で愛されている伝統的な料理からユニークなご当地グルメまで、福島ならではの食文化をお楽しみください。

川俣シャモは福島県川俣町で育てられる地鶏で、脂が控えめながら深いコクと適度な弾力が特徴です。一口噛むたびに、鶏本来の旨味がじんわりと広がります。

焼く、煮る、蒸す、炒める、揚げるなど、あらゆる調理法に適しており、食卓を彩る一品です。燻製や地鶏鍋などの定番料理から、親子丼やカレーの具材まで幅広く活用できます。

飲食店では、蕎麦屋で「南蛮そば」として提供されるほか、居酒屋や懐石料理店では「シャモラーメン」や「シャモの親子丼」など、多彩なメニューで楽しめます。

なみえ焼そばは、福島県双葉郡浪江町発祥のソウルフードで、通常の約3倍もの太さを誇る極太麺が特徴の焼きそばです。約50年前に、労働者のために食べ応えと腹持ちの良さを重視して誕生したとされています。

濃厚で旨味豊かなソースと、具材は豚肉とモヤシのみというシンプルな構成ながら、奥深い味わいが魅力です。一味唐辛子をかけて味わうのが、粋な楽しみ方として知られています。

その独自のおいしさが広く評価され、2013年には愛知県豊川市で開催された「第8回B-1グランプリ」で浪江焼麺太国がゴールドグランプリに輝きました。これを機に全国的な注目を集め、浪江町を代表するご当地グルメとして親しまれています。

円盤餃子は、戦後に満州で学んだ餃子作りの技術を活かし、屋台で提供されたのが始まりとされています。福島市内には50年以上の歴史を持つ老舗餃子店が多く、行列のできる名店も珍しくありません。

最大の特徴はフライパンに円盤状に並べて焼き、そのまま皿に移して提供される独特の形状です。このスタイルは、一度に多くの餃子を焼けるよう工夫されたもので、見た目の楽しさも魅力の一つとなっています。

一皿に20〜30個とボリューム満点ですが、野菜をたっぷり使用しているため軽い食感が特徴です。味はあっさりしたものからニンニクが効いたものまで多彩で、特にビールとの相性は抜群です。

喜多方ラーメンは、醤油味をベースとしながらも店舗ごとに異なるスープや麺の個性が楽しめる、バリエーション豊かなご当地ラーメンです。主流の麺は「平打ち熟成多加水麺」と呼ばれるもので、水分を多く含むため、しなやかでコシのある食感が魅力です。

さらに、喜多方市内の水道水や地下水は「平成の名水百選」に選ばれた熱塩の「栂峰渓流水」が豊富に含まれています。この優れた水質が、麺作りとスープの両方に活かされているのが特徴です。

喜多方市は人口あたりのラーメン店舗数が日本一を誇り、市内には約100軒のラーメン店が立ち並んでいます。多くの店舗が「喜多方老麺会（きたかたらーめんかい）」に加盟しており、「蔵の町喜多方老麺会」ののぼりが目印となって、観光客も訪れやすくなっています。

白河ラーメンは福島県白河市を代表する名物グルメで、市内では100軒以上のラーメン店が腕を競い合っています。最大の特徴は、コシが強く独特の食感を持つ手打ちのちぢれ麺です。

職人の手によって丁寧に仕上げられる麺は、醤油ベースの澄んだあっさりスープと絶妙に調和します。スープは豚骨と鶏ガラからじっくりと時間をかけて取られ、シンプルながらも深い味わいです。

トッピングには、焼いてから煮込む独特の製法で作られるチャーシューをはじめ、ネギ、ほうれん草、メンマ、ナルトが彩りよく添えられ、見た目にも美しい一杯に仕上がっています。

田楽は福島県会津若松の郷土料理で、にしん、生揚げ、里芋、こんにゃく、餅などを竹串に刺し、特製の味噌を塗って炭火で焼き上げるシンプルながら味わい深いグルメです。その起源は戦国時代に遡り、武士たちが戦場に持参した食料を串焼きにして食べたのが始まりと伝えられています。

会津のみそ田楽の特徴は、赤味噌に砂糖や薬味を練り込んだ濃厚な味噌だれです。甘辛い味噌が素材に染み込み、さらに囲炉裏での炭火焼きによって香ばしい風味が加わります。

観光シーズンには市内の田楽茶屋が活気に満ち、囲炉裏を囲みながら温かい田楽を楽しむ光景が見られるでしょう。

会津地方を代表する郷土料理「こづゆ」は、「こじゅうのつゆ」がなまった名前で、古くから冠婚葬祭などの特別な席や祝い事に欠かせない料理として親しまれてきました。赤い漆塗りの「会津塗」の中でも、特に浅めに作られた「手塩皿」に盛り付けられるのが特徴です。

スープは貝柱のだしをベースに、きくらげ、わらび、里芋など、会津の豊かな土地で採れる食材を贅沢に使用します。具材は7種類または9種類と奇数にすることで縁起が良いとされ、祝いの席では演出の一環にもなっています。

日常的には来客のもてなしや酒の肴としても親しまれ、食材本来の風味を生かしながら会津の人々の温かいもてなしの心が感じられる名物グルメです。

国見バーガーは、福島県国見町の商工会青年部の「町のグルメを作ろう」という想いから生まれたご当地グルメです。地元の食材を生かしたユニークなメニューが特徴で、特に話題となっているのが、佐久間商店の「さばの味噌煮」と佐久間パン店の特製パンを組み合わせた「さばの味噌煮バーガー」です。

この一風変わった組み合わせは「不思議に合う」と評判を呼び、東日本バーガー選手権で2年連続グランプリを獲得するほどの評価を受けています。さらに、ひふみ食堂が手掛けるチーズ入りチキンソースカツやポテトサラダを挟んだバーガーなど、地元の特色を生かしたバリエーションも多彩です。

クリームボックスは、厚切りの手のひらサイズのパンに白いミルク風味のクリームをたっぷり塗った、福島県郡山市発祥のご当地グルメです。ふわふわのパンと甘いクリームのシンプルな組み合わせが魅力で、市内のパン屋で気軽に購入できます。

価格は100～200円程度とリーズナブルで、地元で親しまれている定番のおやつです。パン屋ごとに異なる味わいや形も楽しみの一つで、「酪王カフェオレ」を使用した「酪王カフェオレボックス」などのアレンジ商品も人気です。

郡山駅構内の商業施設ではお土産用のパッケージも販売されており、旅の思い出や贈り物としても最適です。

ソースカツ丼は、大正時代から愛され続ける会津地方の名物グルメです。ご飯の上にたっぷりの千切りキャベツを敷き、その上に揚げたてのカツを甘めの特製ソースで絡めて乗せた一品で、会津では「カツ丼」といえばこのスタイルが主流となっています。

起源には諸説ありますが、大正時代のまかない料理から始まったという説や、戦後の洋食店から広まったという説があります。会津地方の飲食店では、それぞれの店がオリジナルのソースや調理法で提供するため、味のバリエーションが豊富です。

甘めに仕上げられた特製ソースの独特なおいしさと、カツのジューシーな食感、そしてボリューム満点の満足感が人気の理由となっています。

福島県南部から茨城県沿岸部にかけて伝わる「どぶ汁」は、あんこう鍋のルーツとも言われる漁師料理です。船上であんこうを味わったのが始まりとされ、水を一切使わない独特の調理法が特徴です。

あん肝を炒めた鍋にあんこうの身と野菜を加え、食材から出る水分だけで煮込むことで、素材の旨味と栄養が凝縮された濃厚な味わいです。仕上げに味噌で味を整えた汁は、とろけるような食感のあんこうの身と絶妙にマッチします。

名前の由来については、「すべて」を意味する「どぶ」という説や、どぶろくに似た色から名付けられたとも言われています。調理するには熟練の技が必要になるため、家庭で作ることは珍しく、本来のどぶ汁を味わえるのは福島県南部の一部地域に限られます。

希少な郷土の味を堪能したい方は、ぜひ現地で本格的などぶ汁を試してみてください。

福島県には、地元で愛される伝統的な味わいや個性あふれるスイーツなど、魅力的なお土産が数多く揃っています。ここでは、福島で特におすすめのお土産を5つ紹介します。

旅の思い出や贈り物選びの参考に、ぜひご覧ください。

郡山市の菓子メーカー三万石を代表する銘菓「ままどおる」は、バターを使用したしっとりとした生地にミルク風味の餡を包み込んだ焼き菓子です。なめらかな口当たりと上品な甘さが特徴で、一口食べればやさしい味わいが広がります。

商品名の「ままどおる」はスペイン語で「お乳を飲む子」を意味し、パッケージには母子のイラストが描かれています。

コーヒーや紅茶、日本茶など、さまざまな飲み物と相性が良い和洋折衷の味わいも魅力の一つです。発売から50年以上にわたり変わらない味で、多くの人々に愛され続け、世代を超えて親しまれています。

いかにんじんは、するめいかとにんじんを細切りにし、醤油とざらめ（またはみりん）を使った甘辛いタレに漬け込んで作ります。するめとにんじんの食感が絶妙で、ご飯との相性が抜群です。

100年以上の歴史を誇り、本来は雪深い福島の冬を乗り切るための保存食として重宝されてきました。数日間の漬け込みによって味がしっかりと染み込み、長期保存も可能な実用的な一品です。

現在では通年で楽しめる惣菜として広まり、スナック菓子やかき揚げ、炊き込みご飯など、さまざまなアレンジに活用されています。家庭で簡単に郷土の本格的な味を堪能できるため、お土産として喜ばれる一品です。

福島県柳津町の名物「あわまんじゅう」は粟ともち米の異なる食感と、やさしい甘さが魅力の伝統的な和菓子です。その起源は1818年にまで遡り、福満虚空藏菩薩圓藏寺（ふくまんこくぞうぼさつえんぞうじ）で災害を乗り越えた人々が「災害にあわないように」という願いを込めて御護符として配ったことから始まったとされています。

あわともち米を丁寧に練り合わせた生地の中に、たっぷりのあんこを包み込んで作られます。蒸したては、もっちりとした食感を楽しむことができ、時間が経つと粟特有のプチプチとした食感が際立つのが特徴です。

柳津温泉街の名物として親しまれており、各店がそれぞれのこだわりで作り上げています。温泉街を散策しながら食べ比べをして、お気に入りの味を見つけるのもおすすめです。

「会津の天神さま」は、福島県産小麦「きぬあずま」を使用した甘みのあるブッセ生地が特徴のお菓子です。塩味の効いた北海道バターを挟み、香り高く深い余韻を楽しめます。

さらに、プロセスチーズの程よい酸味と食感が加わり、さっぱりとした後味が特徴です。ブッセ生地の品質を保つため、卵や生地の温度を季節ごとに調整し、毎回測定しながら焼き上げるという細やかな配慮がなされています。

バターとチーズのバランスが絶妙で、軽やかな食感が楽しめる「会津の天神さま」は、贅沢な風味を一口で感じられるお菓子としてお土産や贈り物にもぴったりです。

檸檬は、フランス産「キリ クリームチーズ」を100%使用した本格的なチーズタルトです。濃厚でクリーミーなチーズの味わいに、爽やかなレモンの香りが絶妙にマッチしています。

個包装なので手軽に楽しめるだけでなく、お土産やギフトにも最適です。明るいレモン色のパッケージは目を引き、贈り物としても喜ばれるでしょう。

冷やせばさっぱりした味わい、トースターで温めれば焼きたてのような風味を楽しむことができ、シーンや気分に合わせて食べ方を選べるのも魅力です。

福島県は、多彩な名物グルメやお土産が楽しめる魅力的な地域です。地元のブランド鶏「川俣シャモ」や極太麺が特徴の「なみえ焼そば」など、福島ならではの逸品が揃っています。

また、「喜多方ラーメン」や「白河ラーメン」といった全国的に有名なラーメンも見逃せません。お土産には、ミルク風味の「ままどおる」や、柳津温泉の名物「あわまんじゅう」などが人気です。

福島旅行の計画には、列車と宿泊施設をまとめて申込めるびゅうトラベルの「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」が便利です。効率よく手配ができ、旅の準備がスムーズに進みます。

福島を訪れる際は名物グルメを味わい尽くし、地元ならではの魅力をぜひ存分にお楽しみください。