那須塩原観光モデルコース！車なしで自然と温泉を楽しもう

那須塩原は、東京から新幹線を利用して約70分でたどり着ける近さにありながら、本格的な自然体験ができるのが魅力です。駅を降りてバスに揺られるうちに、都会の景色は一変し、森林に囲まれた渓谷や温泉郷が迎えてくれます。

アクセスのよさと自然の豊かさが両立しているため、思い立ったらすぐに訪れられる旅先として、那須塩原はおすすめです。

那須塩原エリアは、季節ごとの絶景も楽しめるエリアです。

春には若葉がまぶしい新緑が広がり、夏は涼やかな渓流が訪れる人を包み込みます。秋には山々が燃えるような紅葉に染まり、冬は澄んだ空気の中で眺める雪景色が心を癒してくれるでしょう。

季節ごとに異なる表情を見せてくれるので、いつ訪れても自然の魅力を堪能できます。

那須塩原は、古くから温泉地として知られ、旅人の疲れを癒やしてきました。なかでも塩原温泉郷では、足湯や立ち寄り湯などを通じて、気軽に温泉のぬくもりを味わえます。

自然の風景を眺めながら浸かる湯は、心にも体にもじんわりと沁みわたるよう。観光の途中にふらりと立ち寄るだけでも、癒しのひとときを堪能できるでしょう。

ここからは、車がなくても満喫できる那須塩原の1泊2日モデルコースをご紹介します。

1日目は、渓谷の絶景や足湯を楽しみながら、塩原温泉郷をめぐりましょう。自然の美しさと温泉の癒しを同時に味わえる、ゆったりとしたスケジュールがおすすめです。

東京駅から東北新幹線で約70分。那須塩原駅でJR宇都宮線に乗り換え約5分、西那須野駅に到着したら、目的地となる塩原温泉郷まではバスで移動します。バス路線が整備されているので、車がなくても観光地めぐりを楽しめます。時間帯によっては那須塩原駅からもバスが出ています。

1泊2日で複数のスポットをまわるには、JRバス関東の周遊きっぷなどを利用すると便利です。お得な料金で乗り降りができるうえ、主要観光地へのアクセスにも困りません。周遊きっぷは、駅窓口、バス車内、もしくは事前にWebでの購入が可能です。

もみじ谷大吊橋は、全長320メートル。ワイヤーロープを横に張ることにより強度を高める構造の吊り橋としては、本州最大級となっています。

橋の上からは四季折々の渓谷美が広がり、特に紅葉の季節には、色づく山々が湖面に映り込む絶景を楽しめます。自然と一体になるような眺望は、那須塩原を代表する景勝地ならではの魅力です。

恋人の聖地にも選ばれており、「ハート型のベンチ」や「クマタカのモニュメント」など、記念撮影スポットとしても人気があります。

塩原温泉ビジターセンターは、塩原の自然を学び、体感できる拠点です。

隣接する「ビジターの森」では、木々に囲まれた遊歩道を歩きながら森林浴が楽しめます。小さなお子さまでも歩きやすい道やバリアフリーの周回路が整備されており、誰もが安心して自然にふれあえる空間となっているのが特徴です。あづま小屋では天狗岩の絶景を堪能しましょう。

館内には、動植物や温泉、地質などを紹介する展示もあり、自然への理解を深めるのにもぴったりです。

塩原温泉郷は、西暦806年に発見されたと伝えられる歴史ある温泉地で、1200年以上にわたり人々を癒してきました。昔から訪れる人を温かく迎える気風が息づき、今も変わらず旅人をもてなしてくれます。

明治・大正期には多くの文人が滞在し、街を歩けば文学碑に出会えるのも魅力です。のんびりと散策して歴史や文化を感じたり、地元の食材を使ったランチを楽しんだりしてみてください。

塩原温泉街の中心にある「湯っ歩の里」には、全長60メートルの日本最大級の足湯があります。足湯内には「がくがく」「ぐりぐり」など、異なる刺激を与えるゾーンが6つあり、歩くと足裏が刺激され、温浴効果や足裏療法を体感できます。

庭園には四季折々の花木があしらわれており、散策を楽しめるのも魅力です。時間に余裕があれば、塩原温泉郷には日帰り入浴（立ち寄り湯）を受け付ける宿もあるので、湯めぐりを楽しむのもよいでしょう。

塩原もの語り館の裏手、箒川に架かる「紅の吊橋」は、2003年に完成した全長52.5mの歩道橋です。川沿いのモミジが赤く染まる景色にちなみ名付けられ、春の新緑や夏の清流、冬の雪景色まで四季の表情を一望できます。約900mの遊歩道も整備されており、温泉街の散策ルートに組み込みやすいスポットです。

散策を終えたあとは、吊り橋近くの「塩原もの語り館」にあるカフェレストランで、四季折々の景観を眺めながら、コーヒーブレイクを楽しみましょう。

宿に到着したら、チェックインを済ませ、大浴場や露天風呂で体を温めましょう。湯上がりはラウンジで明日の行程を確認したり、売店で地元の名物をチェックしたりするのもおすすめです。夕食後は再度温泉に入ったり、荷物を整えたりすると、翌朝の行程がスムーズです。

那須塩原観光の2日目は、宿をチェックアウトしたあと自然とふれあえる千本松牧場へ向かいましょう。

「千本松牧場」は、東京ドーム176個分もある広々とした牧草地が広がる入場無料の観光牧場です。

園内では、どうぶつふれあい広場で羊やヤギなどの動物とのふれあいや、乗馬体験を楽しめます。しぼりたて牛乳を使ったバター作りやジェルキャンドル作りなど親子で楽しめる体験、サイクリングコース、とうもろこし巨大迷路（夏季限定）、パターゴルフといったアクティビティもあり、自然の中で思い思いに過ごせます。

また、濃厚な自家製ソフトクリームやジンギスカンといった牧場グルメも人気です。動物とのふれあいから食体験まで満喫し、那須塩原観光を締めくくりましょう。

千本松牧場を楽しんだあとは、バスで西那須野駅へ向かい、那須塩原駅で新幹線に乗り換えます。那須塩原駅には駅弁やお土産を扱うショップがあるので、時間があれば立ち寄ってみるとよいでしょう。

また、那須塩原駅からは「那須ガーデンアウトレット」への無料シャトルバスが運行しているので、もう少し遊びたい方にはおすすめのスポットです。

那須塩原は首都圏からのアクセスがよく、1泊旅行はもちろん日帰りでも十分に楽しめます。

日帰りの場合は、あちこち駆け足で巡るよりも、訪れるスポットを絞ることで満足度が高まります。おすすめは、渓谷の絶景を望める「もみじ谷大吊橋」、森林浴や自然散策ができる「塩原温泉ビジターセンター」、そして動物とのふれあいや濃厚なソフトクリームが味わえるうえ、温泉もある「千本松牧場」の組み合わせです。

自然と温泉、グルメをバランスよく楽しめる組み合わせで、短時間でも思い出深い日帰り旅が叶います。

ここでは、本記事のモデルコースにおすすめの宿泊先を3つご紹介します。

※記事で紹介している宿泊施設のサービス等は変更になることがあります。最新情報はプラン詳細ページや施設公式サイトなどをご参照ください。

田舎に帰ってきたような温かさに包まれるのが「ゆとりろ那須塩原」です。館内ドリンクや貸切露天が楽しめる「まるまるゆとりろ」のサービスが特徴です。最上階の貸切露天では山々の絶景を眺めながら大切な人と特別なひとときを過ごせます。

大浴場や露天風呂の自家源泉はやわらかな湯ざわりで、お子さまからご年配の方まで人気があります。露天風呂の目の前には自然が広がり、四季の景色や清流の音に癒されます。

自然に囲まれた大人の隠れ家リゾートが「TAOYA那須塩原」です。露天風呂では、塩原の山々や温泉街を一望しながら湯浴みを楽しめます。泉質は天然の保湿成分であるメタケイ酸を含み、湯上がり後も暖かさが続くのが魅力です。

内湯は落ち着いたデザインで、男湯にはうたせ湯、女湯にはぬる湯を設けるなど心配りのある造りです。湯上がりにはラウンジや中庭でドリンク片手にゆったり過ごす、特別な時間が待っています。

塩原温泉街から少し奥に佇む伝統宿「明賀屋本館」。名物の川岸露天風呂は、自然に見守られながら三百年もの歴史を紡いできました。

館内ではナトリウム塩化物泉と単純温泉の2種類を源泉かけ流しで堪能できます。保温効果や美肌効果が期待できる湯に浸かり、豊かな自然とともに心ほどけるひとときを過ごしましょう。