歴史というジャンルは昔から、男性が好きなものだというイメージが強いものです。しかし、数年前に「歴女」という言葉が流行語大賞にノミネートされたことからもわかるように、近年は男女問わず歴史に興味を持つ人が増えています。
そんな中、昨今人気を集めているのが城めぐり。城にまつわる歴史が好きな人、城そのものが好きな人などさまざまですが、城めぐりはひとつのブームとなっています。
そこで今回は、城めぐりでの見どころや日本の名城などについてご紹介します。
目次
一口に城といっても、日本の城には大きく分けて3つの種類があります。城めぐりの際には、そうした城の種類についても知っておくと、より深くその城のことが理解できるでしょう。
山城は、日本で最も早くから造られ始めた城です。名前の通り、険しい山などに造られました。
山城は古代から近世にかけて広く造られ続けましたが、最も多く造られたのが戦国時代です。戦国時代は戦国大名同士の争いが絶えず行われていたこともあり、自分の領地を守る必要がありました。そのため、険しい傾斜や生い茂る木々によって守られた、まさに天然の要塞ともいえる山に城を造ることが多かったのです。
有名な山城には岐阜県の岩村城、奈良県の高取城、岡山県の備中松山城があり、これらを合わせて日本三大山城と呼んでいます。
平山城は、戦国時代の後期になって造られることが増えてきた城です。
かつての城といえば戦のための要塞というイメージが強いものでしたが、戦国時代後期には領地の併合が進んだことで政治的な機能を持つ城も求められるようになってきました。つまり、本拠地としての城です。また、各勢力の兵力も増大してきたことから、それらを収容できる、より広い城も必要となりました。そこで造られたのが、低い山とその周辺の平地を敷地とした平山城なのです。
東京都の江戸城、大阪府の大阪城、熊本県の熊本城などが代表的な平山城です。
戦国時代も末期になると、戦乱は徐々に治まっていき、城が持つ政治的な機能がより重要視されてきます。要塞としてではなく、政治拠点としての意味合いが強くなったのです。これにより、外敵から身を守ることよりも、政務のしやすさや収容人数といった点がフォーカスされるようになりました。その結果、城は平地に築かれるようになったのです。これが、平城です。城自体の防衛機能が低下した分、外敵に対する防御には堀や垣が利用されるようになりました。
代表的な平城としては、愛知県の名古屋城、京都府の二条城、広島県の広島城などがあげられます。
城めぐりをする際には、いくつか注目すべき見どころがあります。見どころを押さえておくことで、より城めぐりを楽しむことができるでしょう。
天守は天守閣とも呼ばれるもので、城の中心部に建てられた大櫓(おおやぐら)のことを指します。城をイメージしたとき、一般的に思い浮かべられるのは天守でしょう。まさに城の象徴ともいえる建造物です。城によっては、城主の居住スペースとなっているケースもあります。
天守は城の顔でもあるため、城のイメージを決定づける大きな一因だといえます。
石垣は、外敵から城を守るための壁のようなものです。その名の通り石を積み上げて造られていて、城によってその積み方も異なります。城には石垣がつきものと思われることも多いのですが、実は東日本の城には石垣を持つものは少ないといわれています。
石垣には積み方による違いがある他、城によっては凹凸をつけたり筋を掘ったりと、化粧が施されているケースもあります。
堀は、外敵が城に侵入するのを防ぐために、城の周りに張り巡らせた深い溝のことです。溝を掘っただけの空堀(からぼり)の他、水を張った水堀もあります。
堀を見ることで、かつての城の大きさや当時の様子をイメージすることができるでしょう。
城といえば天守に注目しがちですが、それ以外にも多くの建造物で構成されています。戦になれば外敵を阻むために立ちふさがる城門、いち早く敵を発見するための櫓、食料を貯めておく兵糧庫など、その種類はさまざまです。
そうしたさまざまな建造物を見ることで、城が果たした役割について知ることができるでしょう。
これから城めぐりを始めるというとき、どこの城を見学するべきか迷うこともあるでしょう。見学する城を選ぶヒントとしては、次のようなものがあります。
現存天守とは、江戸時代やそれ以前に建てられた城で、現在まで天守が残されているものを指します。実は天守が残されている城自体はたくさんあるものの、火災や地震などの影響を受けず、当時のまま残されている天守の数は限られています。その数なんと、全国でたったの12城。これ以外の天守は、復元されたものなのです。
貴重な城であるため、近くに現存天守がある場合はまず訪れてみるのもいいでしょう。
現存天守のひとつである丸岡城には、「お静」という女性の伝説が残されています。築城時、天守台の石垣が何度も崩れて一向に工事が進まなかったため、息子を取り立てるという条件で城下に住む「お静」が人柱になったというものです。現在も、城内には「お静」の慰霊碑が残されています。
歴史が好きな方なら、好きな戦国大名がいるということも珍しくありません。城ではなく、大名から城めぐり先を選ぶというのもひとつの方法です。さまざまな理由から城主が代わることも多いため、大名によってはさまざまな城の城主を経験しているケースもあります。
大河ドラマになるなど、戦国武将の中でもひときわ人気が高い真田信繁(幸村)。真田家の居城であった上田城では、徳川家との二度の戦(上田合戦)が行われています。どちらも兵数で劣る真田家が不利な状況でしたが、知略と武勇を存分に振るった真田家がどちらの戦いにも勝利しました。
忍城は、「のぼうの城」という映画の舞台となった城です。忍城は北条家の家臣である成田家の居城で、豊臣秀吉が行った北条征伐において最後まで陥落しなかった城として知られています。映画「のぼうの城」も、その合戦の前後を描いた作品となっています。
弘前城は、青森県弘前市にある城です。弘前藩の藩主、津軽氏が居城として利用していた城で、津軽地方の中心地でもありました。現存天守のひとつで、天守や櫓などの江戸時代から残されている建造物が国の重要文化財に指定されています。司馬遼太郎は、弘前城を日本七名城のひとつに数えています。
弘前城は城そのものも有名ですが、一帯が公園として整備されていて、桜の名所としても知られています。春になると「弘前さくらまつり」が開催され、多くの見物客が訪れます。樹齢100年以上の桜が300本以上もあることから、弘前公園の桜の管理技術は日本一ともいわれています。
松本城は、長野県松本市にある城です。安土桃山時代に信濃(現在の長野県近辺)の守護を務めた小笠原氏が林城という城を築城し、その支城のひとつとして松本城が造られました。築城当時は深志城という名前でしたが、武田氏によって追い出された小笠原氏が深志城を奪還したことをきっかけに、松本城と改名したとされています。
松本城は現存天守のひとつで、天守が国宝に指定されている5つの城のうちのひとつでもあります。また、現存天守の中では唯一の平城で、城の周囲には水堀が張り巡らされています。松本城の周辺は松本城公園として整備されていて、壮大な北アルプスを背景にした松本城は撮影スポットとしても人気です。
丸岡城は、福井県坂井市にある城です。安土桃山時代に織田信長の家臣である柴田勝家の甥によって築城され、江戸時代には丸岡藩の藩主・本多氏の居城として利用されていました。市街地の東側、小高い丘に造られた平山城で、現在は天守のみが残されています。その天守は築城当時の姿を残す現存天守で、国の重要文化財に指定されています。
丸岡城周辺は現在、霞ヶ城公園として整備されています。霞ヶ城とは、丸岡城の別名。かつて一向宗の残党が丸岡城を襲撃した際に天守横にある井戸から大蛇が現れて、城に霞をかけて城を隠したという伝説に由来しています。霞ヶ城公園は桜の名所としても知られていて、丸岡城を取り囲む桜がまるで霞のようにみえるともいわれています。
鶴ヶ城は、福島県会津若松市にある城です。鶴ヶ城という名の城は他にもあることから、地元以外では会津若松城と呼ばれることもあります。城跡は鶴ヶ城公園として整備されていて、敷地内のほぼ全域が国の史跡に指定されています。なお、国の史跡としては、若松城跡の名で登録されています。
鶴ヶ城の始まりは、1384年に東北地方の大名・蘆名(あしな)氏が築いた東黒川館だとされています。東黒川館は後に黒川城と名を改め、1593年に天守が竣工したことで鶴ヶ城となりました。鶴ヶ城は戊辰戦争の際、新政府軍を相手に約1か月の激しい攻防を繰り広げても陥落しなかったことから、難攻不落の名城といわれています。2011年には赤瓦へのふき替えが完了し、幕末当時の姿が再現されました。現存する天守閣では国内唯一の赤瓦の天守閣で、鶴ヶ城の見どころの一つとなっています。
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