福井県を車なしで観光する1泊2日のモデルコースとおすすめ宿泊施設6選

お昼前に福井駅に到着したら、まずは福井名物で腹ごしらえをしましょう。福井ランチでおすすめのグルメは「越前そば」。福井県は、全国トップクラスの生産量を誇る「そばどころ」で、地元のそば粉を使った新鮮なそばが楽しめます。福井駅構内や駅前には、人気のそば屋が点在しているので、福井に到着してからのランチにぴったりの場所です。

「越前そば」の特長は、そば殻ごと挽きこんでいること。普通のそばよりも黒っぽく、独特の歯ごたえが楽しめます。また、盛り付け方も「越前そば」の特長の一つです。大根おろし・薬味・出汁などがすべてそばの上に盛り付けられ、華やかな見た目が食欲をそそります。

また、福井駅西口には恐竜の動くモニュメントがあり、写真映えする人気スポットです。フクイラプトルなど、福井で生息していた恐竜が実物大で再現されています。

福井県の中でも特に有名な観光スポットが「東尋坊」です。「東尋坊」は、サスペンスドラマなどのロケ地としても頻繁に使用されているので、テレビで見たことがある人も多いでしょう。

「東尋坊」は輝石安山岩（きせきあんざんがん）の柱状節理（ちゅうじょうせつり）が約1kmにわたって続く断崖絶壁の景勝地で、国の名勝および天然記念物に指定されています。実はこれほど大規模な安山岩の柱状節理は世界に3箇所しかなく、貴重な光景が見られます。あわら温泉からそれほど離れていないので、ぜひ温泉に行く前に訪れてみてください。

福井駅から東尋坊へのバスは運行していないため、列車で三国駅まで行き、東尋坊行きのバスに乗車します。福井駅から東尋坊までの所要時間は、約81分です。

「東尋坊」の近くには、東尋坊の崖の前まで約300mにわたって続く「東尋坊商店街」があります。新鮮な海の幸を味わえる飲食店やお土産ショップが軒を連ねています。

海鮮の串焼きやスイーツの食べ歩きはもちろん、店内でゆっくり食事もできます。特に、東尋坊から徒歩約2分の場所に位置する「IWABA CAFE」は、海の景色を眺めながらくつろげる人気のカフェです。

カウンターやテラス席からは壮大な景色が広がり、自然の美しさを感じながらのカフェタイムは格別です。東尋坊を訪れた際には、ぜひ「東尋坊商店街」を散策し、地元の味覚やお土産選びも楽しんでください。

さまざまな場所を巡り、疲れた身体を休めるには温泉が一番。散策に疲れたら「あわら温泉」にゆっくりつかって、旅の疲れを癒やしましょう。

「あわら温泉」は福井県でも屈指の温泉街で、関西の奥座敷とも呼ばれています。130年以上もの歴史があり、昔から多くの人々に愛されてきました。毎年100万人を超える観光客が訪れていて、名湯百選にも選ばれています。

「あわら温泉」はお湯の共同管理を行っておらず、それぞれの入浴施設が温泉の井戸を何本か所有しています。そのため、各施設によって泉質が異なり、好みの温泉を探す楽しみもあります。期待される効能は、リウマチや神経痛などです。

「東尋坊」からは芦原温泉駅行きのバスが運行しており、終点まで乗れば約45分で芦原温泉駅に到着します。宿によって異なりますが、「東尋坊」から「あわら温泉」の温泉旅館に直接行く場合は芦原温泉駅より手前のバス停が宿泊施設の最寄りのバス停であることもあるので、宿泊施設の最寄りのバス停を確認しておきましょう。

あわら温泉について、もっと詳しく知りたい方は以下も参考にしてください。

夜は宿で食べても良いですが、あわら温泉エリアには「湯けむり横丁」という屋台村があります。こうした、旅先ならではスポットで食事を楽しむのもおすすめです。

「湯けむり横丁」はえちぜん鉄道「あわら湯のまち駅」のロータリー前にあり、串揚げ・焼き鳥・お好み焼き・ラーメンなどさまざまなジャンルの屋台が集まっています。あわら湯のまち駅の駅舎がレンガ造りで風情があることから、ノスタルジックな雰囲気がたっぷりです。そんな空間でグルメを楽しみながら、地元の人達と語らうのもいい思い出になるでしょう。

芦原温泉駅から「湯けむり横丁」まで行く場合は、あわら湯のまち駅行きのバスを利用するのが便利です。芦原温泉駅からあわら湯のまち駅までのバスの所要時間は、約16分です。

ここでは、福井の人気観光スポットの1つである「永平寺」を巡る1泊2日のモデルコースを紹介します。2日目は、以下の順番で福井の名所を巡ります。

ぜひモデルコースを参考にして、福井を存分に観光してください。

「永平寺」は曹洞宗（そうとうしゅう）の開祖である道元禅師によって、鎌倉時代の1244年に開かれました。現在でも多くの修行僧が厳しい修行に励み、参拝者はその様子を覗くことができる貴重な寺院です。

広大な敷地には70以上の堂宇があり、そのうち19棟が国の重要文化財に指定されています。また、参拝者の控え室などを備えている「傘松閣（さんしょうかく）」も見どころの1つで、大広間の天井には230枚もの絵が埋め尽くされています。

1日に3回、約50分の参禅体験（坐禅）が行われているので、時間に余裕のある方はぜひ参加してみてください。しっかりと修行をしたい方は、1泊2日で行われる参禅体験（要予約）もおすすめです。

あわら温泉周辺に宿泊した場合は、芦原温泉駅から永平寺行きのバスに乗車すれば約60分で「永平寺」に行けます。福井駅周辺に宿泊した場合は、永平寺門前までの直行バスに乗車し、約30分で到着します。

「永平寺」で参拝をしたあとは、お土産店や飲食店が軒を連ねる永平寺門前の通りを散策してみましょう。ランチにぴったりな「永平寺そば」や「ソースカツ丼」など、ご当地グルメが楽しめます。

また、ソフトクリームやお団子などを提供するお店もあるので、食べ歩きをしながら散策もできます。風情ある通りを歩きながら、食事やお土産探しを楽しんでください。

時間に余裕があれば勝山市の「福井県立恐竜博物館」がおすすめです。

「福井県立恐竜博物館」は、カナダの「ロイヤル・ティレル古生物学博物館」、中国の「自貢恐竜博物館（じこうきょうりゅうはくぶつかん）」と並んで「世界三大恐竜博物館」の一つに数えられています。その人気は非常に高く、毎年日本中から多くの観光客が訪れます。

館内には50体の恐竜骨格をはじめとする千数百の標本があり、恐竜の世界を思う存分楽しめます。展示解説アプリもあるので、事前にダウンロードしておくと、恐竜について詳しく知らない人でも楽しめます。アートのように展示された化石や大迫力の骨格標本など、見どころ満載です。

永平寺から恐竜博物館までの所要時間は約90分です。具体的な行き方は、まず「永平寺」からバスで「永平寺口駅」まで行き、えちぜん鉄道で「勝山駅」まで移動します。「勝山駅」からバスで「恐竜博物館前」で降りてすぐの場所に、恐竜博物館があります。

ここでは、福井観光におすすめの宿泊施設を紹介します。

「東尋坊」や「福井県立恐竜博物館」など、福井の名所にアクセスしやすい宿泊施設を厳選しているので、福井観光の際にはぜひ参考にしてください。

※記事で紹介している宿泊施設の食事やサービスなどは変更になることがあります。最新情報はプラン詳細ページや施設公式サイトなどをご参照ください。

「グランディア芳泉」は、施設内で湯巡りが楽しめる温泉宿です。5階の「天上のSPA」では、大風呂、ひのき風呂、寝湯、露天風呂などの種類豊富なお風呂を楽しめます。

中庭には、石が敷き詰められた足湯が用意されています。ゆっくりと足湯に浸かるのも良いですが、石の上を歩いて足裏を刺激するのもおすすめです。

ラウンジでは時間によってドリンクやアルコールが提供され、好きなだけ無料で利用できます。また、観光にも便利で、屋台が立ち並ぶ「湯けむり横丁」まで徒歩約7分で行けます。

「まつや千千」は、スケールの大きい源泉大浴場と露天風呂が魅力の温泉宿です。源泉大浴場「千のこぼれ湯」では、たっぷりと満ち溢れるお湯に浸かりリフレッシュできます。

男性のお風呂は趣の異なる5つの湯が用意されており、豪快な湯浴みができるのが特徴です。女性のお風呂は岩盤浴と同じ効果があるヒーリングサウナなど、癒しの空間が広がっています。

また、温泉たまごを作る体験ができ、ひとり1個まで無料で味わうことができます。温泉卵のとろけるおいしさを、ぜひ体験してみてください。

観光にも便利で、宿から「東尋坊」まではバスを利用し約38分で行けます。宿から徒歩約6分の場所に「舟津」というバス停があるので、そこから「東尋坊」行きのバスに乗りましょう。ただし、舟津に停車するバスは本数が少ないので、時間帯が合わない場合は「あわら湯のまち駅」からバスに乗車するのがおすすめです。

福井駅から徒歩約1分の距離に位置するホテルで、福井観光の拠点におすすめです。周辺にはコンビニが2軒あり、買い忘れがあった際にも便利です。

露天感覚で楽しめる大浴場があり、サウナも設置されているので、ゆっくりリフレッシュできるでしょう。

朝食は和洋で選べるスタイルで、ドリンクやサラダ、パンは食べ放題となっています。数量限定で無料の夜食ラーメンが提供されているので、小腹が空いたときにぜひ注文してみてください。

客室は、シングルからツインまで用意されています。中の扉で行き来できるコネクトルームは、程よいプライベート空間でグループ旅行にぴったりです。

「清風荘」は、北陸最大級の庭園露天風呂が自慢の温泉宿です。花壇が目の前に広がる「花見風呂」（婦人の湯に併設）や、深さが約90cmある「八角腰掛風呂」（殿方の湯に併設）など、さまざまな温泉を楽しめます。

また、オープンキッチンで地元の旬の食材や海鮮を調理する「劇場型ビュッフェ」も見どころの1つです。リアルタイムで作られる料理を味わいながら、会話も弾むことでしょう。

周辺には観光スポットも豊富で、北陸最大の景勝地「東尋坊」までタクシーで約20分の距離です。帰りには施設内の売店で福井県の名産品を手に入れて、旅の思い出を持ち帰りましょう。

福井の人気スポットである「福井県立恐竜博物館」に非常に近い高原リゾートホテルです。博物館までは、タクシーで約10分という好立地にあります。また、勝山駅とホテルを結ぶ送迎バスが、福井県立恐竜博物館を経由しています。

ホテルには大浴場や露天風呂、ジャグジーなどの施設も充実しています。屋内温水プールでは、ゲレンデを眺めながらの水泳を楽しめるのが魅力です。

客室は落ち着いたインテリアに包まれ、過ごしやすい空間が広がっています。洋室や和室を備えた和洋室、メゾネットタイプなど、ニーズに合わせて選択できます。

「大本山永平寺」から徒歩約5分の場所に位置する、禅の世界を体験できる宿です。「旅館と宿坊の中間に位置する施設」をコンセプトとし、宿坊の雰囲気を感じながら、坐禅や本格的な精進料理などを体験できます。

大本山永平寺認定の「禅コンシェルジュ」が、禅の世界を案内してくれるので、坐禅が初めての方も安心です。夕食前には「大本山永平寺」で、無料の坐禅体験が行われます。

大浴場には、香木を煮出した香り高い「香湯（こうとう）」が用意されています。香湯とは、禅の世界で身を清める役割を持つものです。香湯体験で、禅の世界をぜひ味わってみてください。

福井は、2024年春に北陸新幹線が敦賀まで延伸され、ますます注目を浴びるエリアとなっています。この新幹線延伸により、東京駅から福井駅まで乗り換えが不要になり、移動時間も短縮されました。

福井には、断崖が広がる「東尋坊」や世界三大恐竜博物館の1つ「福井県立恐竜博物館」など、見どころ満載の観光スポットが数多くあります。また、バスや列車を利用して巡れる観光地が多く、車なしでも楽しめるのが魅力です。

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