日本の歴史にふれるひとり旅！ おすすめの旅の巡り方や歴史スポットをご紹介！

旅の目的は人それぞれで、アウトドアアクティビティを楽しみたいという方もいれば、温泉でのんびりしたいという方もいます。そうしたさまざまな旅の目的の中には、日本の歴史にふれる旅というのもあります。
日本の歴史は世界的に見ても珍しく、独自の文化が形成されています。日本の歴史や文化が感じられる建物・スポットは日本各地にあることから、そうした場所を訪れることを目的とした旅も人気があります。

そこで今回は、近年人気のひとり旅に注目し、歴史にふれるひとり旅におすすめの旅行先の選び方や、おすすめのスポットなどについてご紹介します。

歴史にふれるひとり旅でまずおすすめしたいのが、世界遺産巡り。日本には自然遺産、文化遺産合わせて数多くの世界遺産が各地に点在しています。どちらの世界遺産も日本という国の歴史や文化に大きくかかわるものなので、日本を知るのにぴったりでしょう。
もちろん友達とグループで一緒に巡るのもいいですが、ひとりでゆったりと時間をかけて巡るのもおすすめです。

富岡製糸場は明治5年に建設された、日本で最初の官営模範製糸場です。日本初となる本格的な器械製糸工場で、1872年に開業してから操業が停止される1987年まで、100年以上にわたって日本の産業に大きく貢献しました。

日本の近代化や絹産業の発展、技術革新などさまざまな功績が評価され、国の史跡や重要文化財に指定されるだけでなく、2014年には世界文化遺産にも登録されました。
現在でもほとんど変わらない姿で残されていて、場内が見学できるようになっています。

白神山地は、青森県の南西部から秋田県の北西部にかけて広がる山地の総称です。約13万haにも及ぶ広大な敷地を有する山地で、その中の約17,000haが原生的なブナ林となっています。このブナ林の区域が、1993年に世界自然遺産に登録されました。

人の影響をほとんど受けていない原生的なブナ林としては世界最大級の規模で、多種多様な動植物が生息している貴重な自然です。
世界遺産の核心地域は厳重に管理されていますが、入山手続きを行えば入ることができます。

歴史を感じられる建物やスポットを訪れるのもおすすめです。歴史の舞台となった建物や、歴史的な価値がある建物など、候補地はたくさんあります。
例えば城。特に数多の大名たちが覇権を争った、戦国時代を象徴する城の雄大な姿には圧倒されます。歴史的な価値だけでなく、建造物としての美しさが評価されているものもあり、さまざまな楽しみ方ができるでしょう。

他には、昔ながらの暮らしがそのまま残されている場所や、宿場町や関所など交通の重要な拠点となっていた場所なども、歴史にふれるにはぴったりです。

五箇山は、富山県の南西部に位置する地域です。赤尾谷、上梨谷、下梨谷、小谷、利賀谷という5つの谷があることから五箇谷間と呼ばれ、それが転じて五箇山となったといわれています。

五箇山は昔ながらの景観や文化が残されている地域で、岐阜県白川郷と同じく合掌造りの茅葺屋根が特徴的。歴史的にも文化的にも価値があると認められ、1995年に白川郷・五箇山の合掌造り集落として世界文化遺産にも登録されました。
伝統的な茅葺屋根の町並みが楽しめる他、当時の文化が体験できる施設もあります。

姫路城は兵庫県姫路市にある城です。戦国時代に播磨の大名・赤松氏によって築城されたという説が有力で、その後は黒田氏や羽柴氏といった大名が城代を務めました。現在のような形になったのは、江戸時代です。江戸時代の天守がそのまま残されている現存天守のひとつで、日本に12城しかない貴重なものです。国宝や重要文化財に指定されているだけでなく、世界文化遺産にも登録されています。

姫路城はその歴史的な価値はもちろん、美しさという点でも注目されています。白亜に染められたその外観から別名・白鷺城（しらさぎじょう）とも呼ばれていて、日本のみならず近年では海外からの人気も高まっています。

日本の歴史を語る上で欠かせないのは、歴史や文化、学問などさまざまな分野で大きな影響を与えた偉人の存在です。日本の歴史に大きくかかわり、あるいは歴史を変えたとすらいえる偉人たちにふれることは、まさに日本の歴史にふれることだといえるでしょう。

偉人にゆかりのあるスポットは各地にあるので、好きな偉人、気になる偉人にまつわるスポットを訪れてみてはいかがでしょうか。

江戸城は、現在の東京都千代田区にあった城です。江戸幕府初代将軍であり、その後300年近くに及ぶ江戸時代の礎を築いた徳川家康をはじめ、徳川家が代々城主を務めました。まさに、ひとつの時代の中心となった城です。

その後、明治維新によって時代が変わると、天皇が住まう皇居（当時は皇城[こうじょう]と呼称）となりました。現在は旧江戸城の本丸・二の丸・三の丸が皇居東御苑として開放されています。

すみだ北斎美術館は、東京都墨田区にある美術館です。その名前の通り、日本を代表する画家・浮世絵師である葛飾北斎の作品を展示しています。国内だけでなく海外からの評価も高い葛飾北斎は、まさに日本の文化・芸術分野での偉人といえるでしょう。

北斎は現在の墨田区の生まれで、生涯のほとんどを墨田区で過ごしたといわれています。当時の墨田区の景色を描いた作品も多く、そうした墨田区ゆかりの作品も展示されています。

歴史と宗教は切っても切れない関係です。近年の日本は無宗教ともいわれますが、日本古来の信仰はもちろん他の信仰を受け入れる独特の宗教観があることから、多宗教であるともいえます。

多宗教とはいっても、やはり日本人に深く根付いているのか神道と仏教です。無宗教だという人でも、初詣や葬式などこの2つの宗教にまつわる行事には参加していることが多いはず。神道の神社、仏教の寺院は日本各地にあるので、有名なところからでも巡ってみてはいかがでしょうか。

栃木県日光市は、神社仏閣がたくさんある地域として知られています。特に徳川家康を神格化した東照大権現（とうしょうだいごんげん）を祀る日光東照宮は、日本人のみならず海外からの観光客にも人気のスポットです。極彩色の彫刻で彩られた陽明門や、見ざる・言わざる・聞かざるの三猿、眠り猫など、多くの見どころがある神社です。

この日光東照宮に日光二荒山神社（ふたらさんじんじゃ）と日光山輪王寺（りんのうじ）を合わせた二社一寺は、日光の社寺として世界遺産に登録されています。

京都には1日では到底巡ることができないほど多くの神社仏閣があり、寺社巡りは京都観光の醍醐味の一つと言えます。清水寺や金閣（鹿苑寺）・銀閣（慈照寺）、平安神宮、伏見稲荷大社など、人気の社寺が目白押しです。

日光の社寺同様、京都の社寺も「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されていて、文化的にも経済的にも京都の支えとなっています。