秋田竿燈まつりとは、東北・秋田の重要無形民俗文化財に指定された夏の伝統行事です。稲穂に見立てた竿燈が巧みに操られる祭り風景は毎年大勢の観客を魅了し、2019年の総来場者数は131万人にものぼりました。秋田竿燈まつりの特徴や開催情報について見ていきましょう。
秋田竿燈まつりは、毎年8月3日~8月6日にかけて行われる秋田県屈指の夏祭りです。秋田竿燈祭りの主役となるのは、長さ12mの竹竿に46個もの提灯が吊り下がった巨大な「竿燈」(重量50kg)と、それを巧みに操る「差し手」の力強い職人芸です。竿燈は全体を稲穂に、各提灯を米俵に見立てていて、五穀豊穣を願って力と技の盛大なパフォーマンスが繰り広げられます。
秋田竿燈まつりの一夜で大通りを進む竿燈の数は約280本、夜空を埋め尽くす提灯の数は10,000個にもなります。真夏の空を竿燈が埋め尽くし、見渡す限り提灯の温かな灯りが広がる光景は秋田竿燈まつりならでは。竿燈の提灯ひとつひとつには実際に火が灯され、「ドッコイショー」のかけ声と囃子のリズムが街道を盛り上げていきます。
秋田竿燈まつりの開催日は、曜日に関係なく、例年8月3日~8月6日の4日間となります。以下で、開催日や開催場所をチェックしていきましょう。
秋田竿燈まつりの起源は、旧暦7月7日、東北地方の七夕行事として行われていた「眠り流し」だといわれています。夏の農作業で現れやすい睡魔や病魔を払うこの行事は「ねぶり流し」とも呼ばれました。
記録に残る最も古い秋田竿燈まつりは1789年(寛政元年)、旧暦7月6日に行われた「ねぶりながし」です。現在から230年も前の記録には、十文字にした長い竿に2~3丁の灯火を点け、太鼓とともに町を練り歩いたという秋田竿燈まつりの原型となる記録が残されています。
時代の変化とともに「眠り流し」の形は多様化し、江戸時代中期にあたる宝暦年間(1751年~1764年)には、旧暦7月15日に盆を迎える行事として「厄よけ」「みそぎ」「五穀豊穣」「技芸上達」のための秋田竿燈まつりが習わしになっていたと伝えられています。
秋田竿燈まつりでは、昼・夜で異なる竿燈イベントを楽しめます。見逃せないメインイベントの開催情報と見どころをチェックしておきましょう。
昼竿燈は、8月4日~8月6日の3日間にかけて実施される竿燈妙技大会です。市民や学校、地元団体から選出された差し手や囃子方が団体戦、または個人戦で技術を競い合い、名人の座を狙って真剣勝負を繰り広げます。技の美しさや姿勢、力強さなどを基準に審査が行われ、審査結果の発表は最終日の8月6日です。昼竿燈で優勝(名人)を決めるための審査は、以下の6部門に分かれています。
昼竿燈は無料で観覧できるため、夜の祭りとは一味違った緊迫感あふれる妙技を楽しみましょう。
夜本番は、8月3日~8月6日に行われる秋田竿燈まつりのメインイベントです。「夜竿燈」とも呼ばれ、約70分間にわたる華麗な竿燈演技を楽しめます。片道約800m、全1.6kmの竿燈大通りを280本の竿燈がぐるりと埋め尽くす光景は圧巻で、8月6日の夜には昼竿燈で優勝を果たした竿燈名人や囃子方の凱旋演技が観られます。
夜本番の様子は周囲の街道から無料で立ち見できますが、当日は大変な混雑が予想されるため、ゆっくり楽しむなら有料観覧席を利用することがおすすめです。有料観覧席は種類により観覧場所や料金が異なります。
有料観覧席の予約受付は、個人(14名以下)は5月上旬より、団体(15名以上)は4月上旬より開始されます。枡席については、申込み多数の場合は抽選、キャンセル分は先着順の受付けとなるため、秋田竿燈まつりを間近で堪能したい方は忘れずに有料観覧席の予約をしておきましょう。
<有料観覧席の予約申込み方法>
・インターネット
・電話
・FAX
・窓口(秋田市まちなか観光案内所)
秋田竿燈まつりで入場する竿燈にはさまざまな種類(サイズ)があり、各パフォーマンスには技名があります。竿燈の種類や竿燈妙技の知識を深めて、竿燈演技をいっそう楽しみましょう。
竿燈はサイズが異なる4つの種類があり、その特徴は以下のとおりです。
・大若(おおわか)
長さ12m、重さ50kgのもっとも大きな竿燈です。提灯は64cm×45cmと大きく、竿燈1本につき46個の提灯が吊り下げられています。
・中若(ちゅうわか)
長さ9m、重さ30kgの中堅竿燈です。提灯は48cm×36cmと大若に比べて小さくなりますが個数は変わらないため、大若を一回り小さくした形となります。
・小若(しょうわか)
長さ7m、重さ約15kgの小型竿燈です。吊り下げられる提灯のサイズは中若と同様ですが個数が半分(24個)となるため、小ぶりで扱いやすい特徴があります。
・幼若(ようわか)
長さ5m、重さ約5kgのもっとも小さな竿燈です。提灯は30cm×21cmと小さく、個数は24個です。主に、幼稚園児や小学生低学年など小さなこどもの演技に使用されます。
代表的な竿燈妙技には、以下のようなものがあります。
・流し
2人がかりで竿燈を起こし上げ、竿燈を一度手のひらに静止させてから握って安定させるまでの流れるような所作が華麗な妙技
・平手
手のひらに乗せた竿燈を天高くかざして静止する豪快な妙技
・額
額に竿燈を乗せて天を仰ぎ、両手を大きく広げて安定させるダイナミックな妙技
・肩
利き手側の肩に竿燈を乗せたら利き手を真っ直ぐ伸ばし、軸足と肩が直線になるようバランスを取る美しい妙技
・腰
両脚を開いてバランスを取りながら腰部で竿燈を支える難易度の高い妙技
秋田竿燈まつりは観るだけでなく、体験&グルメも盛りだくさんです。秋田竿燈まつりの開催期間中に足を運びたいおすすめの楽しみ方をご紹介します。
秋田駅前のアゴラ広場では、ミニチュア竿燈と記念撮影できるコーナーが設置されます。
竿燈大通り二丁目橋からすぐの秋田市役所付近では、まつり期間中、秋田のご当地グルメを楽しめる竿燈屋台村が開催されます。会場は市役所駐車場(会場1)と産業会館跡地(会場2)に分かれ、それぞれ以下の日時で開催されます。
会場1(市役所会場)
会場2(中央会場)
竿燈大通りを一本それた民俗芸能伝承館(ねぶり流し館)付近でも、まつり期間中にご当地グルメフェスティバル(秋田商工会議所主催)が開催されます。竿燈屋台村から徒歩で移動できるので、気になるグルメをはしごして楽しんでみてはいかがでしょうか。
秋田竿燈まつりが織りなす祭り風景は、ここでしか観ることのできない幻想的なものです。昼竿燈や体験イベント、ご当地グルメと1日かけて楽しめるポイントが満載なので、この夏の旅行プランに秋田竿燈まつりを加えてみてはいかがでしょうか。
びゅうトラベルでは、秋田県への旅行をお得に申込めるプランを多数ご用意しています。お盆休みの旅行計画に、ぜひチェックしてみてください。
・お支払いはクレジットカード決済のみとなります。
・ダイナミックレールパックのご旅行代金は、随時変動いたします。同一内容でもタイミングにより旅行代金が異なる場合があります。
・ダイナミックレールパック商品は、閑散期・繁忙期の影響を受ける価格変動型の旅行商品です。
往復列車の発売前に予約をされた段階で提示される料金は、予定金額となり確定の金額ではありません。
そのため、列車のご利用日が繁忙期(GW、夏期・お盆、年末年始、3日以上の連休)に重なる場合は、JRの割引制限等により、確定される旅行代金が予定金額よりも極端に高くなる(例:1名あたり1万円~2万円程度)ことがあり、乗車距離が長いほど変動幅が大きくなります。
ご予約の際は、予約が確定する段階での実際の旅行代金をご確認いただきお申込みいただきますようお願いいたします。
・宿泊のみのご利用はできません。1泊以上の宿泊予約が必要です。
・同行者全員が同一行程でのご予約となります。
・転泊(初日と2日目以降の宿泊箇所が異なる等)をご希望のお客さまは、予約操作画面中の「選択内容確認」画面において「行程詳細」欄から宿泊先の変更(削除・追加)が可能です。再度、泊数、宿泊先を設定し直して予約を進めてください。
・途中下車は、乗車票に途中下車駅が指定されている場合のみ、その駅に限り可能となります。
・変更は承ることができません。取消の上、新規予約が必要となります。(取消日により取消料が発生します。)
・東海道・山陽・九州新幹線の特大荷物スペース付き座席は手配できません。
・宿泊券は発行されません。最終行程表(※取引条件説明書とは異なります。)をチェックイン時にご提示ください。
・幼児代金は大人の代金に加算されて表示されます。
・(契)乗車票は、原則、普通乗車券・特急券等との併用はできません。
・観光先での入場券等は発行されません。
・スマートフォン、PCの使用推奨環境はびゅうトラベルサイトをご覧ください。
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