車なし！1泊2日で行く仙台・松島のモデルコース！グルメ・温泉も紹介

公共交通機関が発達している仙台周辺は、車なしでも充実した旅行を楽しめるエリアです。観光スポットやグルメスポットが豊富な仙台市街、自然豊かな日本三景松島の絶景など、このエリアではあらゆる体験ができるでしょう。

今回は、仙台と松島を車なしで観光するためのおすすめモデルコースをご紹介します。仙台に行ったら食べたいグルメにもふれているため、宮城県の旅行計画にぜひお役立てください。

宮城県のほぼ中央に位置する仙台市は、東北一の規模で知られる都市エリアです。商業施設や宿泊施設、観光スポットが多数存在し、市街地のみなら日帰りでも充実した旅行を楽しめるでしょう。

仙台から北東へ移動すると、松島湾の絶景が広がる松島エリアを観光できます。公共交通機関が発達し異なるエリアへも移動しやすいため、1泊2日の短い行程でも充実した計画を立てられるのが仙台・松島エリアの魅力です。

仙台へは、各地から新幹線でアクセスしましょう。

仙台と松島をじっくり観光するなら、1泊2日の行程で好みの宿泊施設や行きたい観光地をもとに観光コースを考えてはいかがでしょうか。

ここからは、仙台・松島観光のモデルコースをご紹介します。

仙台・松島はどちらからでも観光できますが、宿泊費用を抑える計画ならば1日目に仙台観光をしてビジネスホテルが豊富な仙台周辺に宿泊し、2日目で松島観光を楽しむコースがおすすめです。温泉宿で、ゆっくり温泉や夕食を楽しみたい場合は1日目に松島観光をするのがよいでしょう。

今回は、「仙台」駅を出発点として、仙台に宿泊し、翌日松島観光へ向かうモデルコースを見ていきましょう。

仙台牛タンは、焼き鳥中心の飲食店を営む一人の和食職人から生まれました。昭和20年代、おもに洋食料理で使用された「牛タン」を和食店で提供できるようにと研究されたことが始まりです。切り身の厚さから炭火の火力、焼き加減などあらゆる角度から試行錯誤が重ねられた結果、仙台牛タンのルーツとなる「牛タン焼き」が誕生しました。

牛タン焼きは、仙台駅直結の駅構内3Fの「牛たん通り」のほか、仙台市内に点在する老舗店でも食べられます。

晩翠草堂は、「荒城の月」の作詞者で知られる土井晩翠が、1949年から1952年に亡くなるまで過ごした旧居です。邸宅内では、当時の居宅の様子や展示品（土井晩翠が愛用した品々）を通して、才能あふれる詩人・文学者の面影を垣間見られるでしょう。

仙台城跡は、初代仙台藩主の伊達政宗により築城された仙台城（青葉城）跡地です。二の丸の建物は1882年の火災により大部分が消失し、本丸の建物も明治初年に取り壊されたといわれています。

現在は国の史跡に指定された石垣と脇櫓のほか、伊達政宗公騎馬像を見られます。伊達政宗がかつて見たであろう仙台市街の眺めを、仙台城跡から一望しましょう。

宮城県美術館には、東北を代表する作家作品や、国内外のコレクションが所蔵・展示されています。洋画や日本画、絵本の原画や彫刻など幅広い作品を見られるため、時間を忘れて楽しめるでしょう。館内の創作室には絵画や版画などの道具がそろえられ、誰でも気軽に美術体験が可能です。

宮城県美術館から約20分ほど歩くと、ビルの谷間に美しいケヤキ並木の定禅寺通があります。有名作家のブロンズ像が並ぶ遊歩道を散策すれば、屋外ミュージアムのような雰囲気を楽しめるでしょう。のどかな木漏れ日に包まれ、癒しのひとときを過ごしてはいかがでしょうか。

仙台・松島観光の1日目は、アクセス性が良く宿泊施設も豊富な仙台市内で1泊してはいかがでしょうか。「仙台」駅からアクセスしやすいホテルなら、翌朝の出発もスムーズです。仙台市街の夜景を見渡せる高層ホテルや、大浴場のあるホテル、お得な素泊まりプランが豊富なホテルなど、好みの宿泊施設を探してみましょう。

2日目は松島周辺の観光を楽しみましょう。遊覧船からは松島湾に浮かぶ島々を観光でき、周辺の観光スポットには、見学可能な神社仏閣が多くあります。訪れる時期により、新緑や紅葉など異なる景観を楽しめるでしょう。

宿泊施設をチェックアウトし、JR仙石線（松島海岸・石巻方面）で「松島海岸」駅へ移動しましょう。

松島には大小さまざまな260余りの島が浮かび、すべてに名前が付けられています。周辺には伊達政宗にゆかりある観光スポットが点在し、抹茶体験のできる「観瀾亭（かんらんてい）」や、ランチで人気の飲食店などもあります。

松島を訪れたら、美しい景観や島々を一度に楽しめる遊覧船に乗りましょう。遊覧船には2階展望デッキを備えた大型船と、ジェット船（中型・小型）があります。それぞれコースや所要時間が異なるため、観光したいコースに合わせて選ぶとよいでしょう。大型船の「仁王丸コース」の所要時間は約50分です。乗船券は、「松島海岸駅前」や大型船の乗り場近くなど島内4カ所で購入できます。

福浦島は、松島海岸から徒歩でアクセスできる小さな島です。全長約252メートルの橋を渡れば、爽やかな潮風と大パノラマの景観を楽しめるでしょう。島内にはおよそ250種類にもおよぶ植物が自生する自然公園が広がり、史跡の散策や茶店での休憩などもできます。

三陸三十三観音霊場の第1番札所である円通院には、「山門」や「縁結び観音」のほか、宮城県最古の霊屋建築といわれる「三慧殿」や寄棟造茅葺の「大悲亭」など多くの見どころがあります。石庭やバラ園など庭園も多く、心安らぐひとときを過ごせるでしょう。

松島の他に、仙台市街地近くで景勝地や温泉を楽しめる場所として秋保温泉があります。

秋保温泉は1,000年以上の歴史をもつ名湯で、古くから湯治場として親しまれてきました。温泉街では、塩化物泉、単純温泉、硫酸塩泉の3つの温泉を楽しめます。周辺には観光案内所や足湯を併設した「秋保・里センター」や自然景勝地など、多くの見どころがあります。

秋保温泉へは、JR「仙台」駅よりバスまたはタクシーでアクセスしましょう。秋保温泉周辺の観光でも、バスやタクシーを利用できます。

秋保温泉周辺の観光スポットについてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。

仙台・松島には、牛タン以外にも、古くから親しまれる名物グルメが多数存在します。仙台・松島観光で見逃せないおすすめグルメをご紹介します。

ずんだは枝豆やそら豆をあん状にしたもので、甘味によく使われています。ずんだの由来には緒説ありますが、合戦に赴いた伊達政宗が陣立ちの柄で枝豆を潰して食べたことから、「じんだち」が訛り、「ずんだつ」や「ずんだ」という呼び名になったという説もあります。

ずんだ餅やずんだ大福などの和菓子のほか、ずんだケーキやずんだパフェといった洋菓子もあり、仙台市内ではさまざまなずんだスイーツを楽しめます。

笹かまぼこは、牛タン、ずんだと並ぶ仙台3大名物です。明治時代、仙台港で水揚げしたタイやヒラメを持て余した漁師が、魚の身をすり潰し、笹の形で焼いたことが始まりと伝えられています。店舗によって異なる食感や風味を食べ比べてはいかがでしょうか。

松島をはじめ、宮城県内では牡蠣の養殖が盛んに行なわれ、その生産量は広島県に次ぐ全国2位といわれています。豊富な栄養で育つ宮城県産の牡蠣は、密度がありながらふっくらとしていて、甘く濃厚な味わいが特徴です。生牡蠣や焼き牡蠣、フライや天ぷらなどさまざまな牡蠣料理を楽しみましょう。

はらこ飯は鮭と鮭の腹子（いくら）を使った親子丼です。宮城県内にある亘理町の漁師飯として親しまれた郷土料理で、江戸時代にはそのおいしさが仙台藩に知れ渡りました。現在は亘理町だけでなく、仙台市内でも本場の味を食べられます。

せりの生産量日本一を誇る宮城県で、本場のせり鍋はいかがでしょうか。鶏肉や鴨肉、豆腐などの具材と一緒にせりを丸ごと煮込んだせり鍋は、仙台の冬の味。根、茎、葉まで丸ごと食べられるせりの風味や食感を楽しみましょう。

「温泉宿に泊まりたい」「宿泊費を抑えたい」などの希望によって、観光コースや宿泊するエリアは変わってきます。仙台や松島を1泊2日で観光する際は、本記事のモデルコースを参考に、旅行の計画を練ってはいかがでしょうか。

びゅうトラベルの「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」は、仙台や松島までの列車と宿泊施設をまとめてお得にご予約いただけます。列車については、往路の着駅と復路の発駅をアレンジすることができます。例えば、行きの列車は【東京駅⇒仙台駅】、帰りは【松島海岸駅（仙台駅で乗り換え）⇒東京駅】といった組み合わせで予約（宿泊込み）ができるため、観光コースに合わせた最適なプランをお選びいただけます。