越後湯沢を車なしで観光する1泊2日のモデルコースと宿泊施設5選

越後湯沢は、美しい自然と温泉、地元のグルメを楽しめる観光地として多くの人々に愛されています。「越後湯沢」と聞くと、冬のスノーリゾートのイメージが強い方が多いかもしれませんが、1年を通して楽しめる魅力的な観光地です。特に、新緑が美しいグリーンシーズンは、自然を満喫できる絶好の時期です。

そこで本記事では、夏の越後湯沢で車を使わずとも効率よく観光スポットを巡れる、1泊2日のモデルコースを紹介します。初日から2日目までのおすすめの観光地と、越後湯沢で快適に過ごせるおすすめの宿泊施設5選をご案内するので、公共交通機関を利用しながら、自然と温泉、地元の魅力を満喫できる旅を計画してみてください。

ここでは、越後湯沢での1泊2日のモデルコースの1日目を紹介します。

1日目は、温泉街で食べ歩きやランチを楽しんだ後、湯沢高原ロープウェイで山頂に向かい、大自然とアクティビティを楽しむプランです。温泉街のグルメからグリーンシーズンならではの魅力を存分に体験できる内容となっているので、ぜひ参考にしてみてください。

越後湯沢駅西口を出ると風情豊かな温泉街が広がり、散策しながら食べ歩きを楽しめます。地元の飲食店が並び、名物の「温泉まんじゅう」や、ヨモギの香り豊かな「笹団子」、ふわっとした食感が絶品の「ロールケーキ」など、スイーツや軽食を堪能できます。

お昼には、新潟名物の「へぎそば」を味わうのもおすすめです。つるりとしたのど越しと、しっかりしたコシが特徴で、一口サイズに丸められたそばが木製の器「へぎ」に美しく盛り付けられて提供されます。

温泉街で地元の味覚を楽しんだ後は、越後湯沢駅西口から徒歩約8分でアクセスできる湯沢高原ロープウェイに乗りましょう。標高約870mに位置する山頂駅「パノラマステーション」までは、わずか約7分で到着します。

ロープウェイのキャビンはバス2台分の広さがあり、単一フロアのロープウェイとしては世界最大級の大きさです。空中散歩では、湯沢の街並みや谷川連峰の壮大な山並みを一望でき、春は残雪から新緑への移り変わり、夏は高原に咲き誇る花々など四季折々の風景を楽しめます。

ロープウェイを降りた後は、パノラマステーションに併設された「kumocafe」へ立ち寄るのもおすすめです。オリジナルドリンクやクラフトビール、スイーツを味わいながら、絶景の中で特別な時間をお過ごしください。

アルプの里は、1980年にオープンした地域最大級の高山植物園です。山頂に広がる広大な敷地は、開園当初17万5,400平方メートルにも及び、希少な高山植物や山野の草花を含む約200種類の植物が、グリーンシーズンを通して楽しめます。

5月中〜下旬には、レンゲツツジが園内の各所を赤や黄色に彩り、鮮やかな風景が広がります。続いて6月中旬には、あやめヶ池でヒオウギアヤメが青く可憐に咲き、7月上旬には、高原一帯に広がるニッコウキスゲの明るい黄色の花々が夏の訪れを感じさせてくれるでしょう。

夏の山頂エリアには、高原特有の地形を活かしたアクティビティが豊富に揃っています。その中でも特に注目なのが、空を飛ぶような爽快感とスリルを体験できる「湯沢高原ジップラインアドベンチャー」です。

その他にも、全長約706mのコースを一気に駆け下りる「サマーボブスレー706」や、アップダウンのあるコースを走り抜ける「マウンテンゴーカート」など、家族や友人と楽しめるアクティビティが用意されています。

場内の移動手段も充実しており、アルプの里入り口とサマーボブスレーのスタート地点を結ぶ無料リフトや、パノラマステーションからレストラン「エーデルワイス」までを結ぶ無料バスが利用可能です。これらの移動手段を活用し、高原内を効率よく巡りながらアクティビティを堪能しましょう。

ここでは、越後湯沢での1泊2日の2日目のモデルコースを紹介します。

2日目は、越後湯沢ならではの自然美に触れ、旅の締めくくりに新潟の特産品や名酒を満喫するプランとなっています。ぜひ参考にしてください。

清津峡は、近年フォトジェニックなスポットとして注目を集める、日本三大峡谷の一つです。1949年に国立公園に指定され、富山県の黒部峡谷や三重県の大杉谷と並び、その雄大な自然美で多くの人を魅了しています。深いV字型の峡谷は、エメラルドグリーンに輝く清津川とそびえ立つ岩壁が織りなす、ダイナミックな景観です。

バス停「清津峡入口」から清津峡渓谷トンネルまでは、川沿いの散策を楽しみながら約30分歩くと到着します。道は安全に整備されており、自然を存分に感じながら快適に進むことができるでしょう。

トンネル内には、多くの人が訪れるフォトスポットがあり、特に最奥部の水鏡エリアは必見です。床面に浅く水が張られた空間に峡谷の景色が映り込み、幻想的で美しい光景が広がります。期間によっては入場するのに予約が必要であるため、事前に公式サイトで確認するのがおすすめです。

時間と体力に余裕があれば、越後湯沢駅西口から徒歩約15分でアクセスできる、滝沢公園を訪れてみてはいかがでしょうか。公園から山道を15分程進むと、不動滝に到着します。

不動滝には「小ぜん」と「大ぜん」という二つの滝があり、大ぜんは高さ約20mの断崖から二筋に分かれて流れ落ちるダイナミックな滝です。特に新緑の季節はその迫力と清々しい景色が相まって、湯沢の豊かな自然美を存分に感じられるスポットとなっています。（冬季は、滝までの道が閉鎖されています。）

清津峡渓谷トンネルから不動滝までは、バスを利用して約1時間でアクセス可能です。バス停「清津峡入口」で乗車し、滝沢公園の最寄りのバス停「温泉街入口」で下車するのが便利です。バス停「温泉街入口」から徒歩で11分程歩くと滝沢公園に到着します。

「ぽんしゅ館 越後湯沢驛店」は、新潟の特産品が一堂に揃う人気のお土産購入スポットです。お酒を使ったスイーツや米菓、伝統的な調味料、越後名物の蕎麦、日本海産の干物や特産の魚介類、さらには南魚沼産コシヒカリなど、厳選された新潟の名品が並びます。

特に注目なのは、新潟の酒蔵の代表銘柄を唎き酒できる体験です。受付で500円を支払うと、お猪口と5枚のコインが渡され、唎き酒マシーンから最大5杯の地酒を味わえます。新しい銘柄との出会いや自分好みの一杯を見つける楽しさは、お酒好きにはたまらない体験です。

越後湯沢駅に直結しているため、新幹線に乗る前に立ち寄れる便利さも魅力となっています。「滝沢公園」からは、徒歩約15分でアクセス可能です。

ここでは、越後湯沢の観光拠点におすすめの宿泊施設を紹介します。

越後湯沢を巡るモデルコースにぴったりの宿ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。

※本記事で紹介している宿泊施設の食事内容やサービス等は変更になることがあります。最新情報はプラン詳細ページや施設公式サイト等をご参照ください。

HATAGO井仙は、越後湯沢駅のすぐ目の前に位置する、観光の拠点に最適な宿です。宿の外には気軽に利用できる足湯が設置されており、玄関をくぐると囲炉裏を備えた情緒ある空間が出迎えてくれます。

大浴場では、約800年の歴史を誇る越後湯沢温泉を源泉掛け流しで満喫できます。プライベートな時間を重視する方には、静寂のひとときを楽しめる露天風呂付きの客室がおすすめです。

2階にあるレストランでは、魚沼の豊かな自然が育む食材を活かした創作料理が提供されます。夕食はもちろん、チェックイン後のランチにも利用可能です。

越後のお宿いなもとは、美しい山並みを望む展望露天風呂が魅力の宿です。100％源泉掛け流しの温泉を贅沢に堪能できるほか、大浴場にはサウナや水風呂も完備され、心身ともにリフレッシュできます。また、玄関前に足湯が設置されており、手軽に温泉気分を楽しめるのもポイントです。

客室はスタンダードな和室や洋室に加え、越後山脈を一望できる展望浴室付きの特別室などが揃っています。どのお部屋も広々としており、快適な滞在が可能です。

夕食は、地元の新鮮な食材や旬の素材を活かした、彩り豊かなメニューが特徴です。お子さま向けのメニューも用意されており、家族連れの方も安心して利用できます。

「湯けむりの宿 雪の花」は、昭和の懐かしさを感じさせる意匠が施された、心安らぐ趣深い宿です。館内最上階の大浴場では、美しい山々を眺めながら贅沢な湯浴みを楽しめます。畳敷きの床と木の温もりが心地良い空間には、大きな湯船、寝湯、サウナ、水風呂が完備されています。また、無料・予約不要で利用できる3つの貸切風呂も人気があります。

客室は和洋折衷のデザインで、畳敷きの床にベッドやソファを配置した落ち着いた雰囲気が特徴です。中でも、天然温泉露天風呂付きの客室は、プライベートな時間を満喫したい方におすすめです。

夕食では、越後の旬の食材を取り入れた会席料理が提供されます。朝食では、魚沼産コシヒカリを中心とした和定食を味わうことができ、新潟の豊かな食文化を堪能できます。

音羽屋旅館は、全16室という小規模な宿ならではの心温まるおもてなしが魅力の和風旅館です。和室の客室は懐かしい雰囲気が漂い、落ち着いた空間でゆったりとした時間を過ごせます。

温泉は、源泉掛け流しの天然温泉が楽しめる露天風呂や石造りのお風呂があり、それぞれ異なる趣の空間で癒しのひとときを堪能できます。また、有料の貸切風呂や個室岩盤浴もあり、旅の疲れをしっかりと癒せます。

食事は、新潟の海の幸を中心に使用した創作会席です。小学生向けには大人の料理をアレンジしたお子さま向けメニューが提供されるなど、子ども向けメニューも充実しています。

ホテル双葉は、湯沢の大パノラマと谷川連峰を一望できる最上階の展望露天風呂が魅力の宿です。洞窟風呂や石風呂、木風呂、陶器風呂など、多彩な湯船で温泉巡りを楽しめます。

客室は、露天風呂付きの部屋をはじめ、新潟の伝統工芸である織物をテーマにした特別室や、越後の山々を望む開放的な部屋など、旅のスタイルに合わせた選択肢が豊富です。

食事は、新潟の厳選食材を使用した旬の和会席を堪能できます。料理長が選び抜いた鮮魚や新鮮な野菜を使った料理は、地元の味覚を贅沢に味わえる内容です。食後には、館内の雰囲気あるバーラウンジでお酒を楽しむのもおすすめです。

越後湯沢はモデルコースを活用することで、車なしでも効率よく観光できます。1泊2日の旅の場合、初日は、温泉街で食べ歩きなどの散策をしてから、湯沢高原ロープウェイやアルプの里で雄大な自然を楽しんだりアクティビティを体験したりするのがおすすめです。

2日目には、清津峡渓谷トンネルや不動滝などの絶景スポットを訪れ、自然の美しさに触れた後、「ぽんしゅ館」で地元の味覚を堪能して旅を締めくくりましょう。さらに、越後湯沢駅周辺には温泉を備えた快適な温泉宿が豊富に揃っており、リラックスした時間を過ごせます。

びゅうトラベルの「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」では、越後湯沢エリアの宿泊施設と列車をセットで申込みできます。交通手段も同時に手配できるため、旅の準備がスムーズに進むのが特徴です。ぜひ、びゅうトラベルを活用して、越後湯沢で思い出に残る素敵な旅行プランを計画してみてください。